KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

TPP合意ならずも反発

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日経平均は金曜反発。前日のNYがAppleなど各企業の好決算を反映して概ねしっかり。しかしウクライナ情勢の緊迫化で値を消す場面がありました。

それを受けた日経平均は、朝方発表された消費者物価指数が概ね事前予想通りだったことで追加緩和への期待後退、またTPP協議の不調を受けて朝方から売られてのスタートに。ただ売りが一巡すると、次第に買いが断続的に出る流れで、一転一時間で200円以上買い上げられました。日米共同声明を睨んでTOPIX先物アルゴリズム取引による買いが入り、それが売り方の買い戻しを誘った様子。

ただ買いが一巡すると更に上値を追うような流れにはならず。共同声明の内容が前日までの内容と何ら進展が無かったことで失望感を誘い、次第に売られると後場にはマイナス圏に沈む場面も。引けでは何とか切り返して14400円台は維持したものの、上ヒゲを付けてチャート的には25日線などの上値抵抗力を感じさせる形になりました。売買高は20億株台、売買代金は1.7兆円台と、少しずつ膨らんではきている格好。


投資判断は「売り」。TPPの大筋合意見送りを受けて、個人的にはこの前の日銀金融政策決定会合の時と同様、事前に「無理」と伝わっているクセに勝手に市場が期待して勝手に失望するパターンでもっと下がるか・・・と思ったら、意外に踏みとどまった印象すらあります。この辺りは空売りの多さやまだアメリカ株が高値圏にあることに下支えされたような印象です。まあ元々無理だと皆言っていたわけで、今回のように折り込み済みの反応が一番妥当なわけですが。

30日に日銀金融政策決定会合があり、それが今月最後のイベントとなります。またGW前でもありますし、やはり何も出ないと考えるべきでしょう。一応毎度の期待としてETFの買い付け枠増額くらいは期待しても良いと思いますが、それ以外は無いものと考えるべきです。なのに市場は多分0回答だとまた下がってしまうんでしょうね。

更に30日はアメリカもFOMCがあり、週末には雇用統計があり、日本はそのままGWに突入し・・・ですから、ヘッジの空売りが入ってきてもおかしくはありません。と言うわけなのか、金曜の空売り比率は36.1%と先月17日につけた36.2%の過去最高水準に迫るレベル。先月はその後少し戻しましたが、結局足元の株価水準は当時と同じところに戻ってきています。

今月の月足陰線はほぼ確定的な感じで、ある程度のドレッシング買いは出てくるでしょうが、相場の流れを変えるものにはならない感じです。

チャート的には23日に「はらみ線」が出たことで、教科書通りで言えば上下どちらかに方向が出た方に推移する、というのがセオリーでした。そして24日には「包み陰線」が高値圏で出た形になりましたから、やはり教科書通り弱気相場継続になりました。丁度昨年末、及び今年1,3月の高値を結ぶ上値抵抗線に達してきたことで、この14500円ゾーンは抵抗力が強いです。

為替に関しても足元ドル円は25日~75日線及び昨年12月、今年1月、3月の高値を結んで作られる上値抵抗線が位置する正念場だったので、ここで下放れると一気に円高ムードになります。実際、金曜の夜間には101円台に入り込む場面がありました。

そして金曜のNYはAmazonやFordの決算を嫌気する格好で下落。特にAmazonに連れ安する格好でTwitterなど他のIT株、またバイオ株も安かったことでいわゆるモメンタム株の下落が大きく出ました。それを受けてシカゴ225先物は14350円で、月曜はいきなり金曜安値辺りの水準から始まる流れになりそうです。

個別では特に主力株の下落が目立ち、東芝(6502)、ソニー(6758)といったところが木曜から売られています。この主力株売り=外国人投資家の売りの流れは見逃せないでしょう。今週の主体別売買動向はまた来週にならないとわかりませんが、寄り前の外資系証券の注文動向を見ると木曜から売り越しになっており、外国人の投資姿勢の変化には当然注意が必要です。

TPPはやはり何と言っても日本とアメリカの交渉が一番の肝ですから、これがまとまらないのは日本のみならずアメリカにも打撃です。ここまで戻りが好調だったのに木曜のダウが01年以来の前日比変わらずで見事な十字線を作ったこと、また金曜の下落の背景にコレがあったのは明らかでしょう。

今回のオバマさん訪日に関しては、個人的には日本の外交力の向上を感じました。今まで何でも弱腰でお金だけ出していれば良い、黙ってアメリカの言うことを聞いていれば良い、みたいな外交力でしたが、妥協せずかつ尖閣の安保適用を言及させたのは良かったと思います(一応個人的にはTPP推進論者ですが、納得できないのであれば不平等な合意は必要は無いと思っています)。ちょっと甘利さんを見直しました。

もっとも、オバマさんは韓国で慰安婦問題について「言語道断な人権侵害だ」と言っているらしく、単に訪問している国々で良い顔しているだけという説もあります。麻生さんも「オバマにまとめられる力が無い」「中間選挙のある11月までTPPの妥結は無理だ」なんて思い切り言っちゃうし、アメリカの大統領という地位は明らかにその支配力を弱めつつあることがわかります。

ただ大統領の地位が弱まっても、やはりアメリカは世界一の国です。軍事力が弱まっても、世界に冠たる機軸通貨ドルを支配していますから。どんなに中東から軍を引いても「お金」という見えない鎖で世界の隅々まで縛り付けており、一方逆に縛りつけられてもいます。そして今その手綱を握っているのはFRBですから、ある種大統領の力が弱まっている反面、相対的にFRB議長の地位が向上しているとも言えます。


新興市場は「中立」。金曜は高安マチマチ。マザーズ指数は主力のサイバーエージェント(4751)が好決算を背景に急伸し、それに付随する形で上昇しました。金曜は東証1部でも小型株がしっかりして、指数がそれ程上がらない中でも値上がり銘柄数は1200を越える結果。特に先般金利規制緩和報道を受けて急騰した消費者金融株が、また同様の報道から再度蒸し返される格好で急反発。個人投資家の懐を潤しました。

ただ、その消費者金融株で言えば、引け後にアコム(8572)やオリコ(8585)が前期見通しを下方修正。PTSでは下落する流れになっています。個人的には確かに金利規制緩和はまだ決定事項では無いですが、これで過払い金問題の膿を出し切って今期からまたV字回復と評価するのが妥当かと思うのですが。来週の値動きはどうなるでしょうか。この辺りの値動きが新興市場にも影響を及ぼしそうです。


ポートフォリオ銘柄】
三井海洋開発(6269)は反発。公募の受渡日通過からアク抜け感が強まっています。先んじて下落していた分、下値余地は限られますし、相場耐性の強い銘柄でもあります。この辺りは積極的に拾いにいきたい水準です。


ダイキョーニシカワ(4246)も反発。主要取引先のマツダ(7261)は引け後に決算を発表し、今期最高益更新見通しを出してきました。それに合わせて同社の今期も好調なものが予想されます。ただ地合が悪くなりそうなこと、また月曜引けでTOPIX算入がなされますから、この辺りが一旦利食い場かと。なので月曜引けでポートフォリオから外すことにします。


24日の寄り付きから売りポートフォリオ入れとしたファーストリテイリング(9983)は続落。地合の悪さに合わせて売られる展開が続いています。チャート的には5日線やボリンジャーバンド-σが上値を抑える展開に。こちらも月曜引けでTOPIX調整係数変更による売りが出る予定なので、需給的にも悪い状態が続きます。


【注目銘柄】
ビットアイル(3811)は続伸。こちらは先般より当欄で取り上げていますが、9日から有料メルマガで買いで取り上げ。じり高歩調が続いています。チャート的には3/5に急落した際に開けた窓を埋めに行く流れですが、一方で75日線が上値を押さえ込んでおり、強弱感が対立しやすい場面です。ただこちらもやはりTOPIX浮動株調整係数の増加分は28日引けに組み入れられることで、最後の一伸びを期待したいところ。


安藤・間(1719)は続伸。こちらも先般より当欄で取り上げていますが、18日から有料メルマガで買いで取り上げ。以後連日の高値更新を経て順調な上値追いが続いています。ちょっと不動テトラ(1813)同様に仕手っぽい買い上げられ方にはなっていますが、建設株に関しては大成建設(1801)を始めとする大手ゼネコンから熊谷組(1861)まで上方修正が出ており、業界全般に業績の裏付けがある内容です。

消費増税なんてほぼ関係の無い業界で地合耐性もありますし、旧間組の株価で見ても上場来高値圏にありますから需給も良好。目標株価はまだまだ上の水準なので、また達成し次第取り上げ根拠を記します。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。