KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

SQ値を底にしっかり

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日経平均は金曜続伸。前日のNYが弱かったことやECBドラギ総裁の会見を受けてユーロが急落したことから、朝方は軟調なスタートに。ただSQ値が14104円に決まると、そこを下値に切り返しの動き。一時100円を超える上げ幅になりました。しかしその後は週末を控えて上値の重さが目立ち、チャート上の5日線に上値を抑えられる形。引けでは14200円に届きませんでした。売買高は19億株台、売買代金は1.8兆円とSQの割には膨らみませんでした。


投資判断は「売り」。金曜のNYはダウが史上最高値更新と全般的にしっかりの値動きでした。それを受けてシカゴ225先物は14185円ということで、金曜終値とほぼ変わらない水準になっています。

それにしても最近のパターンとして寝る前のNYは軟調に推移しているものの、朝目覚めてみるとプラス圏に浮上しています。これはアメリカ株の景気の強さを示すもの、雇用統計だってあんなに良かったじゃないか・・・と言われればそれはそうかも知れませんが、その割には日本のみならずアメリカも出来高が細っており、個人的にはどちらかというと無気味に感じています。

例えば4月の日米の指数を比較し、終値ベースで前日比1%以上振れた日をカウントしてみました。すると日経平均は9営業日あったのに対し、ダウは5営業日だけでした。ちなみに3月も9営業日に対し3営業日。日経平均の方が225銘柄もあるので本来振れ幅が小さくなるべきですが、よく言われるように「日本市場は海外投資家の草刈り場」になっている印象です(ただし最近はレバレッジETFの活況から、あながち外国人だけのせいとも言えない)。

日米共に下げる時は大きめな陰線を引いてガツンと下げる中で、上げる時はチマチマ上がっていきます。やはり投資家の心理には「いつ暴落してもおかしくない」という漠然とした不安があるのでしょう。日本人がアベノミクスで日本の景気が良くなると信じていないように、アメリカ人も雇用統計や各経済指標の数字を見て自国の経済回復に自信を持っていないのではないかと思います。なのでそれに火が付いたらあっという間なのかも知れません。

そういう「無気味さ」が心の中にあるせいか、今朝のNYダウが1000ドル下落した夢を見ました。幸い正夢にはなりませんでしたが、一方でアメリカの投信からはしっかり資金が流出しているそうで、高値を伺う指数の姿とは対照的です。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0DO01E20140508

ただアメリカ以外の国で、日本も去年のようなラストリゾート感が無くなりましたし、中国も新興国もヨーロッパも問題を抱えて特に買える国も無くなってきたので、消去法的に自国株を買っている、という感じなのだと思います。

そんな中で中国に関しては4月は理財商品の償還も少なかったので私も黙っていましたが、5月,6月はまた理財商品の償還が増える月なので警戒が必要と思います。詳しくは三菱UFJ銀行作成の下記のレポートをご参照ください。
http://www.bk.mufg.jp/report/ecorevi2014/review_0120140430.pdf

4-6月の償還総額は1072億元(約1.7兆円)ということで今年最大になる見込みで、しかもこれも把握できている一部に過ぎませんし、理財商品はどういう形で他の証券に組み込まれているか不透明ですから、どこまで影響を及ぼすかわからず、それが余計に投資家の不安心理を煽ります。正にサブプライムローンそのものと言えそうです。

またウイグル関係のテロは頻発していますし、恐らくは綱紀粛正に努める習主席の政敵などもそれにかこつけて狙っているようですから、いつ何が起こってもおかしくはないのかも知れません。図体が大きくて世界的な影響力も半端ではない分、もう末期的になりつつあるウクライナよりも深刻な状況とも思えます。

為替を見ると、ユーロのチャートが昨年10月以来半年ぶりに初めて26週線を割り込み140円の攻防に。一応来週早急に回復できればダマシの可能性も否定できませんが、基調の変化の一つとしては捉えておくべきでしょう。イベント的なものも大体日米欧共に金融政策の方向性は出たので、ここから一ヶ月程度は今のトレンドに沿って動く形になりそうです。

日経平均のチャートについても今週から遂に200日線が下落に転じてきており、前年同日比でアベノミクス相場初のマイナスになりました。また月曜にも75日線とのデッドクロスが見込まれ、MACDも暗転。ちなみにTOPIXの方はとっくにデッドクロスしていますがMACDはまだ辛うじて暗転していません。

日足で見ると水曜の大陰線が「ほぼ陰の丸坊主」の形になり、翌日「はらみ線」を出してきました。これは底打ち感を示すものとして今まで何度となく機能してきました。ここ半年だけで例えば昨年12/16,今年2/4,3/20がそれに該当します。

なので戻り場面になったとしても、まず上値の重さが嫌気される格好になるでしょう。スケジュール的には来週は決算のピークですし、15日のヘッジファンド解約45日ルール(決算期とされる6月末からカウントして45日前)に向けて売られやすい展開が続きそうです。個人的には引き続き売り目線で見ていくべき場面であると考えています。


新興市場は「中立」。金曜は両指数共に軟調。アメリカでダウやS&P底堅いものの、モメンタム株は引き続き売られる状態が続いています。アリババのIPOが大規模になる中で、他の銘柄にリバランス売りが出る懸念もあり、益々需給バランスを悪くしている様子。出てくる個別企業の業績も予想を裏切り、NASDAQの足を引っ張っています。TwitterFacebook、Tesla Motorsといったところが今週大きく下落しました。

そしてそれを映しているのが日本のマザーズ指数。マザーズ指数は再度700ポイント割れ、終値ベースで年初来安値を更新してきました。日経JASDAQ平均もかろうじて200日線を維持していますが下落基調で、個人投資家の懐具合を悪くしています。

私はマザーズ指数が案外この先の日本株を占う上で重要ではないかと思っています。今3月下旬から700ポイントでの攻防が続いており、5月頭で逆三尊・・・というより3点底の形から反発していければ、かなり強い戻りになれたかも知れません。代表するサイバーエージェント(4751)の決算も良かったですし、可能性としては十分ありました。

ところが、先般から指摘しているようにアメリカのモメンタム株売りが止まず、日本も同じような売りが続いています。もしこの3点底から底割れするようなら、当分新興市場は下落基調が続くものと見ます。そうなると益々個人投資家の資金効率は悪くなって、株式市場の戻りも一層厳しくなるでしょう。

なので、このマザーズ指数の攻防を試金石、先行指標として、日本株全体の先行きも占えそうな気がしています。日経平均も14000円での攻防が続いてますが、マザーズ指数が下落するなら小型株中心に東証1部にも売りが波及する展開を想定します。マザーズ市場に関しては来週から決算が本格化しますから特に注目です。


【注目銘柄】
ワコム(6727)は続落。こちらは有料メルマガでGW明けから売りで取り上げ、その後見事に急落していき無事目標達成となりました。久しぶりにバシッと決まった感じ。

と言うわけで下記に取り上げ根拠を掲載します。

「▼ワコム(6727) 東証1部 売買単位100株
606円 売買高2486600株

5/7売値 600円~605円
5/16までの目標株価 550円
損切り 630円超え

【評価】
業績    ○
テクニカル ×
需給    ×
同業他社比 ○
その他ポイント サムスンの成長鈍化


ペン入力のタブレットで世界首位。特にサムスン向けに強みがあり、今期も大幅な増収増益を見込む。ただ16年3月期までに売上高1200億円以上、営業利益率15%以上とした中期経営計画は事実上撤回し、17年3月期までに売上1350億円、営業利益率15%以上に変更。実際前期実績はタブレットや高価格スマホの成長鈍化、スタイラスペンの競争激化により利益率が総じて低下した。想定レートも1ドル75円→100円と後退。

特に前期実績で見ると、売上は175.5億円、営業利益が7.5億円の増加となったが、ドル・ユーロの円安メリットによって売上が122.8億円、営業利益が26億円分増加しており、円安が無ければ実質的には大幅減益という内容だった。今期は足元で為替の円安トレンドも止まってしまっており、また当面Appleサムスンの新機種発表のタイミングも無いことから、株価反転の期待は遠のいた印象。

テクニカル的には各移動平均線を下回り、上値が重いところ。特に決算発表前の4/30に一旦大きく陽線で切り返したが、結果翌日は大きく陰線を付ける流れになっており、買い方のカウンターパンチが相当痛かった印象に。結果、昨年より意識されている抵抗線650円を再度下回る流れ。2月以降の下値切り上げムードを消し去った。

MACDパラボリックは暗転。一目均衡表も三役逆転の形になっており、ストキャスは安値圏ながらも再暗転ムード。ボリンジャーバンド出来高を伴って-2σを拡大させたところで、下値余地が拡がってきている。週足でもそれぞれ同じような流れになりそうな格好。

需給面では昨年5月以降長期的には下落トレンドが続いており、総じて悪い流れ。短期的にも決算で急落して出来高が増えたところを下回っており、上値にしこり感。

信用買い残は差し引き約522万株で1月のピーク時からは減少傾向にあるものの、日証金ベースでは先週の決算後の下落を受けて再度増加の流れ。ただ日々の出来高でこなせないレベルではない。

予想PERは14.5倍で、東証電機機器の平均32.9倍との比較では割安。一方PBRは3.1倍で、同1.3倍との比較では割高。予想ROEは27.3%で同4.0%との比較では高い。配当利回りは3.0%で市場平均の1.7%との比較では高い。

売値は金曜よりも低くなるところで、あまり低くなり過ぎないところで。目標は年初来安値水準に。損切りは売値から4%程度高い水準で適宜。損切りは5日線を上回る630円超えで」


エムスリー(2413)は大幅安。こちらも有料メルマガにて売りで先月末より取り上げ。一旦戻りの場面がありましたが、その後再度下げ足を速める展開になっています。決算は見事な好決算でしたが、モメンタム株が日米共に売られる中で、同社の割高感が目に付きました。目標株価はまだまだ下に見ているので、また目標株価達成となった暁には当欄にて取り上げます。


・・・と言うわけで、いつもの文字数制限の関係から今回はここまで。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。