KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日銀短観を受けて急騰!

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日経平均は本日続伸。前日のNYは出てきた経済指標が概ね良かったものの高安マチマチ。相変わらずの小動きに終始し、上半期を終えました。

それを受けた日経平均は朝方発表された日銀短観を受けて買われる展開に。短観の内容そのものはあまり良くなかったものの、先行きの改善期待が素直に好感され、また為替の円高が止まったことで安心感が拡がりました。その後出た中国のPMIも良かったことが後押しとなり、後場は一段と買い上げられる流れに。

ただ後場寄りがピークで、その後は利益確定売りに押されました。それでも15300円をキープし、TOPIXは1月以来の高値で引けました。売買高は24億株弱、売買代金は2.1兆円弱と膨らみました。


投資判断は「中立」。とりあえず本日の日銀短観は無事乗り越えた感じにはなりました。元々消費増税の反動が予想よりも小さかったこと、また法人減税期待などを受けて設備投資の先行きが改善することは想定線でしたから、今回のイベント自体は株価にとってはプラス材料になると見込まれていました。

その分為替の円高要因として作用すると見ていたのですが、予想よりも弱かったことで逆に円安に作用し、それが結局買い安心感に繋がって株高になりました。もっとも円安に振れたといってもドル円で20銭程度の話ですが、約一週間ぶりにドル円の日足が陽線となったことは心理面の大きな支えになったものとも思われます。

ただ引き続き200日線を下回って推移しており、5日線を上回ったわけでもないですから、まだまだ予断を許しません。ちなみにユーロはとっくに200日線を下回っており、以後それが上値抵抗線として機能しています。ドル円も現段階ではそれを踏襲する動きになるものになりそうで、先行指標としてのユーロの動きも当然見ておきたいところです。

本日より名実共に下半期相場入りしたことで、海外(特にアメリカ系)の機関投資家にとってはまた新たな起点になるのでしょう。日本株は昨年末から今年に入った瞬間に風景がガラリと一変しましたが、アメリカの方でもそういったことが起きないとも限りません。

今週はまだまだ重要イベントが目白押しです。明日は国内ではマネタリーベースが発表されるくらいですが、アメリカでADP雇用統計が、3日木曜は雇用統計があります(4日が祝日のため)。最近は雇用統計でも為替が派手に動かなくなってきていますが、ボラが低い時だけに思わぬ数字が出てきた際には大きな振れを伴うことになりそうで注意は怠れません。なお3日にはECB理事会もありますが、先月大きなものが出たのでこちらは今月は無視して良いでしょう。

なお、もう一つ懸念のアルゼンチン債に関しては結局利払いができずに30日間のロスタイム(猶予期間)入りとなりました。とりあえずこれで当面この件に関して気にする必要は無いのですが、もっとも市場は元々ほとんど気にしていませんでした。

市場は最早「デフォルト」というものに対する耐性が出来ているような感じも受けます。サブプライムローンの際は金融工学で隠されたリスクが、果たしてどこまでの範囲に及ぶのかわからない、という怖さが売りを増幅しました。ギリシャ危機も、ギリシャの債務云々というより、今後他のEU加盟国の銀行や債務に悪影響を及ぼすのではないかという不安心理の連鎖が、実態以上の恐怖を呼び起こしました。

なので、アルゼンチン債や別に持ち上がっているプエルトリコ債自体の危険性に関しては、あまり過度に心配する必要は本来無いのかも知れません。実際、以前デトロイト市が破綻しようが、特段市場で嫌気されませんでしたし。あくまで個別の悪材料として処理された感じ。

その上で怖いのは、今の市場の状態です。私が気になっているのは世界的なボラの低さ、異様な低金利です。丁度サブプライムローン問題が出た際も、ボラが低かったところにタイミング悪く表面化しました。いや、タイミング悪く表面化した、というよりは、ボラの低いところを狙って売り方がことさら喧伝したのかも知れません。これ以上にない効果的な急所でしたから。

世界各国の金融緩和策によって結局サブプライムローンは株価的には無かったことにできるまで値を戻し、日本以外の株式市場はむしろ最高値を付けています。今もボラが低いので、しれっと高値を更新し続ける平和な日々が続いていますが、鳥のさえずる静かな森に空砲でも一発響けば、一斉に動物たちは逃げ出して、邯鄲の夢から強制的に目覚めさせられる事態になるやも知れません。

足元ではまた金の価格が上がり始めており、何やら無気味な感じです。アメリカの利回りが低いので金に資金が向かっている・・・という、イマイチ納得のいかない論調でこの上昇を説明付けられていますが、何か「知っている人は知っている」というような動きで嫌な感じです。先般も書いたように足元の世界的な空売り比率の上昇、ボラの低下などなどと併せて「違和感」を禁じ得ない事象が多いこの頃です。

繰り返しになりますが今週相次ぐ重要イベントが為替、特にドル円の動きにどう影響するかに神経質になっておくべきだと思います。確かに足元で為替と株との相関性は薄れてきていますが、先週金曜のように突然連動性を強める可能性は十分過ぎる程あります。もし101円を割り込むと、本日の短観の前提である100円18銭まで幅が無くなってくるため、その説得力を失いかねません。

チャート的には25日線を下値にして、ストキャスも好転してきましたし、良い形にはなっています。また昨年末高値からの半年を経過したことで、信用絶対期日の通過などは需給面でも好材料です。空売り比率が6月権利付き最終日から続けて30%を越えているにも関わらずしっかりしているのも良好な証左です。これらが共に買い要因として存在していることから、為替に不安があっても完全な「売り」転換にはできない中途半端なところです。

個別では短観において設備投資に対する期待感が高まったことで機械系が業種別値上がり率で上位。ソフトウェア投資関連としてNEC(6701)が買われるなど、短観を材料にした売買が目立ちました。今週はこういった手掛かりを材料に個別テーマを物色する動きになりそうです。


新興市場も「中立」。本日は両指数共に堅調。ミクシィ(2121)が昨日より切り返してきたこと、新たにワイヤレスゲート(9419)といった通信インフラ関連に躍動感が出ています。SIMロック解除義務化報道がその火付け役となっているわけですが、その主役日本通信(9424)は本日遂に1000円の大台を超え、とりあえずは達成感からの小反落で終えました。

相変わらずこの辺りは無制限に元気な印象を受けます。日経JASDAQ平均はもしこのまま1月高値2192円を上抜けば、昨年5月高値とで形成される三尊天井を拒否する形になりますから、新しい上昇ステージ入りすると見ることが出来ます。足元の円高の影響も受け辛い市場ですから、マザーズ指数と併せて共に注目しておくべきでしょう。


ポートフォリオ銘柄】
岡部(5959)は続伸。昨日大きめの陽線を示現して、ようやく反転上昇の兆しが見えてきました。見た目的な株価の出遅れ感が強くなっており、買いやすい環境を整えています。1310円辺りで25日線と200日線のデッドクロスが控えていることで、とりあえず1300円くらいまで戻っても差し障りはなさそうです。


日本製紙(3863)も続伸。こちらは先般の好業績観測報道でようやく戻り始めました。実に8営業日ぶりの陽線を付け、反撃の狼煙に。同社はセルロースナノファイバーやバイオマス発電など新分野の開拓を急いでおり、特にエネルギー事業は足元の電力自由化もあって、テーマ性もありますし優待利回りの観点からも申し分はありません。


KNT-CTHD(9726)も続伸で200円乗せ。特に本日は出来高も増えて、目先の達成感は出てきそうな感じにはなっています。それでも足元でHIS(9603)や一休(2450)といった旅行関連株が伸びており、同社の伸びもまだまだ期待できそうです。


【注目銘柄】
デジタルガレージ(4819)は続伸。こちらは前回も当欄で取り上げましたが、先日の上方修正やSOの値決めが終わったことで上値が軽くなってきて、1700円台を回復してきました。8営業日ぶりの陽線に。また25日線や一目均衡表の遅行線が雲の中に入ることができたことで、上値が軽くなってきているところ。この遅行線と雲の関係から、2000円手前くらいまでは伸びしろがあると見ています。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。