KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

マレーシア航空機撃墜でリスクオフ

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日経平均は金曜続落。前日のNYはウクライナ上空を航行していた航空機が撃墜されたことを受けて急落。と言っても1%程度の下落でしたが、2ヶ月ぶりの変動率に。リスクオフの流れから金や原油などが買われました。

それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。為替が逃避の円買いに向いたことが響き、一時15100円に接近する場面もありました。ただ売り一巡後は「地政学リスクは一過性」との見方から押し目買いの動きが出て下げ渋り。3連休前を控えてショートポジションの買い戻しも出て、ほぼ高値引けで引けました。しかし売買高は18億株台、売買代金は1.6兆円弱と低調でした。


投資判断は「中立」。先週や6月最終週の金曜が急落したように、金曜はやや鬼門な感じです。「今回はたまたま地政学リスクが重なっただけじゃないか」と言われるかも知れませんが、ウクライナ情勢もイスラエル情勢も、今初めて勃発した話ではありません。なのに「また改めて嫌気された」という点は気になります。

また今年は3連休以上の後には売られるアノマリーがあるようで、確かに1/6の-382円、1/14の-489円、3/31は+131円でしたが、5/7は-424円と大きいです。

まあこれは話半分としても、為替の円高基調が止まりません。特に顕著なのはユーロで、足元で137円を割り込み、2月の年初来安値水準に接近しています。以前書いたように夏場は元々円高の気があり、特に8月は円高バイアスが強いことから、ドル円も100円割れは覚悟しなければならないでしょう。企業の想定為替レートはドル円で100円、ユーロで135円が最も多いことから、もしこの水準を割り込むと一気に下げ足を速める可能性があります。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140609-00010005-biz_shoko-nb

個人的には「人間心理」という部分を気にしています。と言うのは、ここまで強気のアナリストなどが多かったですが、今回の地政学リスクは不可抗力なわけですから、これを機に方針転換しても変節を責められることは無いでしょう。ですからもし年末18000円などと言っていたアナリストが居るとして「ちょっと風呂敷を拡げ過ぎたなぁ」と思っている場合、目標株価の引き下げや見通しの変更が生じやすい環境にあると言えます。

またそれは経営陣に対しても当てはまる話で、第一四半期決算は元々あまり期待を持たれていませんが、それ以上に上手く結果を残せなかった経営陣は、情勢不安による景気の停滞や原油価格上昇による不可抗力のデメリットなどを「言い訳」にして下方修正を出しやすくなっているとも言えます。

金曜のNYはそんな隙を与えないかのように、再度切り返しの動き。昨年4月以来の高水準となっていたVIX指数も一旦落ち着きを見せ、決算の良かったハイテクセクター中心に買い戻しが入りました。ただ前日の下げ幅分を埋めるまでは届かず。それを受けてシカゴ225先物は15370円と木曜終値近辺まで戻していますが、一方で為替はドル円101.30円、ユーロ円も137円前半とあまり円高の位置を変えていません。

6月下旬からはすっかり日経平均はボックス圏(15000円~15500円)推移になっていますが、上下どちらかに放れるまで態度は中立を維持します。ただボヤボヤしている間に日経平均は三尊天井の形になりつつありますし、TOPIXの方もボリンジャーバンド+2σが縮んできてしまいました。先般より指摘している超長期の上値抵抗線(現在15500円弱に位置)の説得力も増しつつあります。

円高に向く為替に歩調を合わせ、次第に上値は重く下放れの確度が高まっている印象です。これらを払拭するような好決算が来週からドンドン出れば話は別ですが、今のところ望み薄な感じです。


新興市場は「中立」。金曜は高安マチマチ。マザーズ指数は引けにかけてプラスに転じてきました。この辺りは元々為替も地政学リスクも関係ありませんから、短期資金が入り込みやすい下地があります。アメリカの方でもイエレンショック(イエレン議長が小型・SNS・バイオの割高を指摘したこと)のダメージを回復しつつあり、NASDAQは反発の動き。

ただ8月のアリババの上場が迫っていますし、加えてLINEもアメリカで同時上場と伝わったことで、これが11月の上場ということになれば、再度換金売りがアメリカを襲う可能性があります。上場が近づくことで再度LINE関連株は盛り上がることもありそうですが、先々のスケジュールを考えるとそろそろハイテクセクターは一旦休憩しておくべきタイミングなのかとも思います。


ポートフォリオ銘柄】
岡部(5959)は大幅続伸。金曜の日経で「中間期の営業利益が過去最高」と伝わって、地合悪の中で逆行高となりました。決算が良いのはあらかたわかると思うのですが、ここまで逆行安症状が続いてきただけにやれやれの流れですね。終値ベースでは一ヶ月ぶりの高値水準に。

また下期以降も好調持続の見通しと書かれていたことで、まだまだ先を期待できる状況です。ただ地合も悪くなってきたので、とりあえず週明けの流れを見てから戻りで損切りのタイミングを伺いたいところです。


KNT-CTHD(9726)は続落。マレーシア機撃墜のニュースからこれまで高値更新を続けてきた観光関連株や航空関連株は売られやすい流れに。一応日本の航空機はウクライナ上空を飛ぶ航路が設定されていないということですが、世界のきな臭さはやはり「安近短」の旅行への圧力に繋がりかねません。

ただ繰り返しになりますが訪日外国人増加目標は国策ですし、6月の横ばい水準180円にも接近してきたので、そろそろ調整一巡感が出やすいと思います。月末のTOPIX浮動株比率調整に対する買い需要もありますから、来週辺りはまた狙い目だと見ます。


木曜寄りから売りポートフォリオ入れとしたファーストリテイリング(9983)は続落。金曜は地合悪の中で指数寄与度の高さから売り込まれ、5月以来の安値水準となりました。窓を開けての下落となったので一端は埋めに行く動きが出るかも知れませんが、決算後は下値切り下げの動きが継続していることで、来月の月次発表くらいまでは下向きの流れが続くものと見ています。


【注目銘柄】
ABCマート(2670)は続落。こちらは先週9日に発表された第一四半期決算を受けて有料メルマガで売りで取り上げ。好決算ではありましたが、事前報道に沿った程度の内容だったので出尽くしの売りを見込んだ・・・のですが、野村や日興が目標株価の引き上げを打ち出し、予想に反して大きく買われたので結果未エントリー扱いになっています。

一応折角色々書いたのが勿体ないので、下記に取り上げ根拠を掲載します。


「▼エー・ビー・シー・マート(2670) 東証1部 売買単位100株
5280円 出来高319400株

7/10売値 5220円以下
7/25までの目標株価 4700円
損切り 5410円超え


【評価】
業績    ○
テクニカル △
需給    ○
同業他社比 ×
その他ポイント 決算での出尽くし感

靴小売店「ABCマート」を全国展開。本日発表した第一四半期決算は消費増税前の駆け込み需要や、増税後もスポーツシューズが売れたことで大幅な増収増益を達成した。海外店舗の販売も好調。中間期予想の売上進捗率は56.3%、営業利益は同69.6%に達しているが、修正は行われていない。

ただ足元では6月の月次動向において既存店売上が0.7%増に止まり今期で最も弱い伸びに。土曜が1日少なかったものの、5月の10.4%の伸びからは大きく落ち込んだ。また足元では日本列島に台風が接近していることで、今月の売上にも悪影響。好決算は既に伝わっていたこともあって、足元の調整局面が継続していくものと見たい。

テクニカル的には25日線を割りこんで上値が重くなったところ。特に3日に好業績報道を受けて上場来高値を付けた後に陰線を形成。本日6/26の安値水準も下回ってきたことで、目先の下落トレンド継続が見込まれる。

MACDパラボリックは暗転。一目均衡表は三役好転の形が続いているが、遅行線が実線を下回る段階に。ストキャスは割安感があるものの、ボリンジャーバンドは-2σを下回っており、今後-2σの拡大に合わせて下値余地が拡がっていく流れ。

需給面では上場来高値水準に近いこともあって総じて良好ではあるものの、足元の株価水準が約一ヶ月ぶりの安値水準であることで、一ヶ月分のしこりは上値に残している格好。特に短期的には7/3の高値陰線時に出来高を膨らませており、しこり感が強い。

信用残高は差し引き14.0万株の売り長であるが、6月後半からの下落局面において少しずつ取り組みは悪化。今週に入ってからも日証金ベースでは徐々に取り組みが悪化しており、本日段階では貸借倍率が1倍を超えてきた。逆日歩も消える公算に。

予想PERは18.5倍で同業のチヨダ(8185)の14.2倍に比べて割高。PBRも3.0倍で同1.2倍との比較では割高である。予想ROEは16.7%で同8.7%との比較では高い。配当利回りは1.1%で市場平均の1.7%との比較では低い。

売値は決算を受けて下落を確認できるところで。目標は200日線の水準に。損切りは7/4高値の5410円超えで」


2月期決算銘柄は3月期決算銘柄の手前に出てくることで前哨戦とも位置付けられるわけですが、今回の決算シーズンは良い決算はそのまま買われ、悪い決算が出ても買われるというちょっと厄介な印象を受けています。

ただ同社に関しては結局なんだかんだで決算後は出尽くしの動きになっていますし、結果5500円どころでの抵抗力を確認する流れになっています。MACDは再暗転の流れで、一目均衡表の雲が厚いのは下支え材料かも知れませんけれど、ボリンジャーバンドは-2σが拡がってきたので、再度売り攻められるようなタイミングにあると思います。

円高メリット株ともされていますが、売上の2割は海外なので、だいぶそのメリットも相殺されてきています。そもそもこれまでも円安局面の中で買われ続けていたので、その辺りは差し引いても良いのではないでしょうか。なので週明けでもし売られてスタートするなら売りポートフォリオ入れとします。もし買われて始まるならまた一旦様子見のペンディングとします。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。