KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

7月の成績発表

★☆★☆富山近辺にお住まいの方に朗報!!

日経CNBC、stockvoice、ラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で自主開催セミナーを初めて開催されます!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について最新情報を踏まえながら面白くわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :8月23日(土) 15:30~
場所 :富山県高岡市 アラヤビル(駅から徒歩5分)
参加費:4000円

21日までの事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
http://kokucheese.com/event/index/198413/


地方でこういうセミナーは貴重です!
ご興味のある方、この夏にワンランク上の自分になりたい方は是非お誘い合わせの上お越しください!!

当然私も参加します!!(^_^)/

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本日は7月の成績発表です。7月はボラティリティが世界的に低下する中で、1月高値からの半年期日経過もあった需給改善からジリジリと上値を切り上げる展開になりました。そんな中で私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証してみましょう。


買い銘柄

みずほFG(8411)
206円→199.8円(19営業日保有 下落率3.0%)

200円割れ場面からは出遅れ感もあり、また例のTOPIX100銘柄の呼び値変更が奏功して出来高が増加。反発の兆しが出てきました。ところが月末に出てきた決算は国内貸し出しスプレッドの低下や非金利収支の落ち込みなどで減収減益に。海外株式の下落も受けて再度200円割れの流れになっています。

全体相場に与える影響としては、同社の出来高増加が資金の吸収に繋がって相場の最終局面を暗示することも挙げられます。実際NTT(9432)も足元で好調ですが、こういった時価総額の大きく、回転し辛い銘柄に資金が集まってくると、巨大なスポンジが水を吸い込むように、市場全体の資金を吸収してしまいます。違う見方をすれば、こういう銘柄しか買えないような出遅れ相場の最終局面が来た、とも言えます。

チャート的には75日線などに跳ね返されて再度下落傾向のトレンドに。地合も悪くなってきたのでやや下ブレ推移が見込まれます。利回りは高い銘柄ですから中旬頃から中間配当狙いの買い、特にまだ空きが多いNISA枠を使った(特にファンド経由の)資金流入は期待できます。ただ呼び値の変更や、同社自体も決算説明会資料などが個人向けじゃないことなどIRにも消極的なのはマイナスです。


三井海洋開発(6269)
2504円→2587円(19営業日保有 上昇率3.3%)

地政学リスクは色々あったものの、7月は全般的に原油価格が下落基調。ただ同社は出遅れ感や公募後の売り一巡感から戻りが続きました。相方の日本海洋掘削(1606)や鉱研工業(6297)などもしっかり。昨日は日本の無名の島全てに名前を付けた、ということで海洋開発関連に連想買いが入るかと思いましたが無反応。なお中間決算は来週末発表予定ですが、特に期待感が高まるような雰囲気はありません。


岡部(5959)
1212円→1300円(18営業日保有 上昇率7.3%)

中間期最高益報道を受けてようやく下げ止まり。その後実際の決算を受けて出尽くしの流れになっています。なので一旦損切りとしました。基調としては建設現場での人手不足から業績の堅調推移は続くと思いますが、株式的な需給バランスは崩れていますから、トレンドがきちんと転換したのを確認してから再度エントリーを試みたいところです。密かに海洋事業もやっていたりしますし、結構材料を内包していて魅力的な銘柄です。


日本製紙(3863)
1924円→1800円(19営業日保有 下落率6.4%)

岡部同様何故か売られ続けていますが、こちらも好決算報道を受けて下げ止まり。ここから円高の夏が始まっても基本円高メリット銘柄ですから、出遅れ感や高い利回りを背景に底堅い推移が期待できると思われます。年金資金などの買いにも期待。


キッコーマン(2801)
2140円→2264円(14営業日保有 上昇率5.8%)

だいぶ良いところまで来たので利食い終了としました。そして金曜には第一四半期決算を発表。国内が消費増税の反動減で減収となる一方、海外が伸びて増収。ただ主力の国内食料品事業が30%を越える減益となったことで、トータルで営業減益となりました。以前までは円高メリット銘柄でしたが、今では海外販売が過半を超えていることで、むしろ円安メリット株へと変貌しつつあります。そのため足元の円高基調はマイナスに作用するものと見ています。


KNT-CTHD(9726)
205円→190円(19営業日保有 下落率7.3%)

7月は台風や海外の地政学リスクの高まりなど、旅行関連株には受難な月でした。足元でもその状況は変わっておらず、8月もやや軟化が想定されます。特に先月末にTOPIX浮動株比率調整の買い需要がありましたが、先んじて買われていた分むしろ反動が出る流れになりました。来週末予定の決算も、恐らくあまり期待できません。それでも訪日外国人観光客が増えており、政府の訪日外国人増目標も継続。成長余地は大きそうです。


東京特殊電線(5807)
158円→200円(2営業日保有 上昇率26.6%)

ロボット関連、電線地中化関連、また仕手っぽいところで7月に入ってから沖電線(5815)と共に突如買われる動きに。無事目標株価200円に達しました。その後月末に決算を発表し、今期見通しを上方修正したことから再度上昇する流れとなっています。

ただ上方修正と言っても環境対策引当金の戻入益を計上しただけで、ちょっと強引な上昇と言える印象です。ただこのところ例えば宮越HD(6620)のように土地を売っただけとか、IFRS適用でのれん代を計上しなくて良くなっただけとか、数字面しか見ずに株価が上がるケースが目立ちます。正直素人っぽさを感じますが、まあそれもひっくるめて株式投資。今の夏枯れ相場を象徴する出来事とも言えそうです。

とにかくこの銘柄に関してはこれでだいぶ手垢ベタベタになったので、電線地中化はまだまだ材料として面白いと思いますが、銘柄に電線が付く銘柄よりも例えば下水管を扱う日本ヒューム(5262)とか、ケーブル防護管を扱うタイガースポリマー(4231)とか、周辺株の方が妙味がありそうです。特に最近は台湾で地面(化学物質を通すパイプが原因とされる)が爆発したり、アメリカでは古くなった水道管が破裂したりしており、刺激材料になりそうです。


売り銘柄

ファーストリテイリング(9983)
7/16より 32980円→34150円(12営業日保有 上昇率3.4%)

地合の悪化を見越してエントリー。台風などによる不安定な天候が続いたことで、20日締めで先行して月次を出すジーンズメイト(7448)やしまむら(8227)といった衣料品各社を見ても軒並み既存店売上の減少が目立ちます。同社も週明けにユニクロの月次が出ますが、やはり厳しい数字が見込まれ、加えて海外マーケットがやや波乱含みになってきたことから、8月は厳しい流れを想定します。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
0.13(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ただ今月は東京特殊電線が2営業日で急騰したため、投資期間を最長の19営業日に延ばして評価しています。つまり保守的に計算しており、もし通常通り計算すると1.53(%/営業日)となります。


ちなみにその間
日経平均 7/4終値 15437円→15523円(19営業日 上昇率0.6%)0.03(%/営業日) 
TOPIX  7/4終値 1285  →1281 (19営業日 下落率0.3%)-0.02(%/営業日)

今月はベンチマークに勝利!8月もこの調子で頑張ります。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数539.0ポイント
8月も更に高見を目指します。


さて8月の相場展望ですが、投資判断はやはり「中立」に戻します。先日「やや買い」にしたばかりですが、正に今の大河の3日天下ばりに判断を翻します。節操の無いことですみませんが。

先般まで世界的なボラティリティの低さが気になっていましたが、ここ二日間程度で特にアメリカでのボラティリティが上昇してきました。木曜はダウが300ドル安と大きく下げましたが、金曜も雇用統計が予想を下回ったことを受けて続落。VIX指数は3月以来の高水準となっており、夏休みを控えて非常に嫌な流れです。

特に気になるのが繰り返しになりますがドイツです。チャート的に三尊天井になっており、その後も経済指標の悪化を受けて下げがきつくなっています。結果ユーロ安が顕著で、金曜こそ反発したものの足元でユーロドルは年初来安値を更新しています。

為替は今年に入って「月初の雇用統計までがピークで、その後円高になる流れ」を繰り返しています。5月から年金の(またはそれに付随する)買いが入ってきてようやく為替と株のチャートの連動性は崩れてきたものの、やはり為替を無視するわけにはいきません。

特に8月は雇用統計以降の1ヶ月間、直近26年間で18回も円高になっています。昨年は円安になったのですが、基本やはり夏は円高の季節であると言えそうです。

また、需給面では例のアリババが9月以降に上場を延期したことで、一旦は和らいだ換金売り懸念が再度持ち上がってくる可能性があります。150億ドルの調達額ということで、facebook上場時並のインパクトが見込まれていますが、facebookの際はその上場一ヶ月前にNASDAQはピークを売って、最終的には12.3%の下落となりました。歴史が繰り返す可能性は十分ありそうです。

そこに我が国発のLINE日米同時上場観測も出てきました。これも時価総額1兆円規模と言われていますから、調達額も巨大なものになります。立て続けにアジアへ巨額の資金移動が起こることで、やはり出来高が薄くなっているアメリカには打撃です。同時にドル安円高圧力にも繋がります。

アメリカのチャートを見るとダウ、S&P共に大陰線を引いています。マーケットメーカー方式のアメリカはシステム的に窓を開け辛いですが、ともあれ一気にここ一ヶ月半くらいの日足を包んでいます。これは丁度昨年5月の日本株と似ていて、この一ヶ月半で買った投資家のポジションをまとめて損失に変え、損切りのタイミングを逸するに十分のスピードです。

そうなってくると上値にしこりとして残りますから、例え相場が戻り局面になったとしても戻り待ちの売りが増えます。夏休みですから目先トレンド転換のための目立ったイベントもありませんし、ドイツに続いて大黒柱のアメリカまで厳しくなると、ここのところ調子が良い日本株もGPIFの買い支え期待だけでは難しいと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。