KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ローマの休日 その9~コロッセオ

ローマ話のつづきです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20140727.html


バチカン市国を後にした我々が次に目指すのはやはり世界遺産コロッセオです前日にホテルに行く途中にも見かけましたが、今日はじっくりと中まで入って見学幸いコロッセオに行くまでの間に雨はだいぶ小雨程度にまで落ち着きましたコロッセオは基本屋根の無い野球場みたいなトコですから、ホッと一安心

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コロッセオローマ帝国時代に作られた闘技場で、5万人を収容できたとされる巨大なスタジアム。かつては戦争で捉えた捕虜同士を殺し合わせ、見せ物として供すための施設でした。今では考えられないくらい野蛮な話ですが、ともあれそういう歴史を通じて今があるのは確かです。その他、コロッセオの中に水を引いて過去の海戦を再現してみたり、とにかく1世紀辺りの当時では世界最高の文明を誇ったローマ帝国の権勢を示すスケールのでかいイベント会場でした。

そんなコロッセオはその後別の建造物のための建材として削り取られたり、他民族に攻め入られて楔などの鉄を持っていかれたりした結果、今のように半分無くなったような形になっています。まあ今となっては逆にその「未完成」的な、ジオング的な(?)形が特徴的で、観光客を惹き付けているもいるのでしょうけど

ただそれだけ削り取られたり、石と石を繋ぎ合わせる楔を取って行かれても、非常にしっかり作られているため地震などがあっても現在まで残っているわけです。そう考えるとやっぱりすごいですね

↓これが数少ない現存している楔の一つ。
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そのまま皆でコロッセオの中に入って薄暗い階段を上っていくと、眼前の視界がぱぁーっと開けます野球場に入った時と同じような開放感ですねそのフィールドに当たるコロッセオの内部は、現在地下が見えるようにフィールド部分がくり抜かれています。と言うのは、地下には地下牢があってそこに奴隷や捕虜、猛獣などが牢屋に入れられていたそうですが、それを一見できるように。

当時は出番になるとフィールド上に連れて行かれ、グラディエーター(剣闘士)として王や金持ちの余興のために死闘を強いられる訳です。今のご時世でもボクシングやK-1といったものは行われますが、命を取ったり取られたりするるものを楽しむわけではありませんからね。現代人の我々にとってはちょっと理解に苦しみます

↓中央のむき出しになった部分に分厚い板を敷いてアリーナを作っていたそうです。写真のアリーナの奥にイメージとしての分厚い板が見えます。
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そんな血生臭いコロッセオは2000年も経過すれば、怨念なんてどこにおんねん、的な感じで、もう平和な場所になっていますから、土産物屋まで完備時代が変われば建造物の持つ意味合いも変わってきます。ビバ平和

そんなこんなで30分くらいでコロッセオ観光を終了し、皆で外に出ます。すると、怨念がおんねん剣を片手に鎧を纏ったグラディエーターが我々を待ち構えているではありませんかひぇー、西洋版八つ墓村の落ち武者でっかーはよ成仏してくだはれーくわばらくわばら・・・

・・・ところが、グラディエーターの怨念は陽気に笑顔を浮かべて「ハロー」なんて言いながら近づいてきます当然怨念がこんな真っ昼間から出るはずもなく、彼はグラディエーターのコスプレをした現地人でした「一緒に記念写真はいかが?」なんて言ってきます。

ただここで注意が必要この人と一緒に写真を撮ったりすると、法外な値段をふっかけられるぼったくりコスプレマニアなんだそうです中には50ユーロ(約7000円)を請求されたという人もいるらしく、ここは見えないフリをするに限ります事前に注意を受けていたこともあって、皆一様に素通りしましたある意味怨念の方がまだマシですね

そんなこんなでコロッセオ観光は終了。我々は次なる目的地ナヴォーナ広場へと向かうのでした。(つづく)

↓ちなみに中央に映っているジローラモ風な人が今回のガイドさん
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