KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

8月の成績発表

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本日は8月の成績発表です。8月は日経平均9連騰という昨年末以来の記録を作りましたが、その後は前回9連騰を記録した後の年初同様、軟調な推移となって月足は結局陰線になりました。そんな中で私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証してみましょう。


買い銘柄

みずほFG(8411)
199.8円→197.9円(20営業日保有 下落率1.0%)

先月末の決算や地合の悪化を受けて月初は弱含む展開でしたが、地合の反転に合わせて値を戻す格好に。また同社は中間配当も3.5円出るので、9月権利取りの動きも支援材料になっています。特にまだ空きが多いNISA枠を使った(特にファンド経由の)資金流入は期待できます。

ただ信用買い残は4億株と昨年6月以来の高水準。小数点以下の株価になって出来高が増えた分、積み上がりやすくなっている模様です。同社がかつての輝きを取り戻すのはいつの日か。自社株買いと消却をセットで繰り返ししこりを取り除かない限り、キャピタルゲインを得る機会は少なそうです。


三井海洋開発(6269)
2587円→2841円(20営業日保有 上昇率9.8%)

地政学リスクは色々あったものの、8月も全般的に原油価格が下落基調。ただUBSやバークレイズといった外資系証券が揃って格上げをしてきたことで、株価は後半大きく伸びました。今月一番の稼ぎ頭に。元々収益力もあって国策銘柄ですから、まだまだ評価余地は大きいでしょう。


日本製紙(3863)
1924円→1800円(20営業日保有 下落率6.8%)

6月に大王製紙(3880)が公募を発表して以来、紙パセクターはとばっちりの売りが続いていますが、8月になってようやく底打ち感が出てきている形です。国内外の年金資金日本株を買うというのであれば、必ずこの辺りの銘柄を買ってくると思うのですが。


KNT-CTHD(9726)
190円→179円(20営業日保有 下落率5.8%)

8月も異常気象や海外の地政学リスクの高まりなど、引き続き旅行関連株には受難な月でした。決算も予定通りイマイチで軟化が続いています。ただ中間期まで悪いのは想定線で、下期から夏の書き入れ時や秋の行楽シーズンを迎えて業績が急回復する季節性要因があります。足元で訪日外国人観光客が過去最高ペースで増加しており、本日の日経でもHIS(9603)の最高益報道。同社にも波及してくる流れを想定します。


WOWOW(4839)
8/16より 4570円→4455円(10営業日保有 下落率2.5%)

業績好調の高値更新銘柄としてエントリー。ただ19日に高値を付けた後は流れが変調して足元では25日線にタッチの流れとなっています。一方長期的に見た場合、07年の高値を上抜けて01年の上場年以来の水準になっています。上値のしこりは極めて少なく、また過去最高益を更新見込みであるならば、株価も最高値更新の場面があってもおかしくないでしょう。PERやROE比較でもスカパーJSATHD(9412)と比べて割安感があります。


売り銘柄

ファーストリテイリング(9983)
34150円→32550円(20営業日保有 下落率4.9%)

今月も大雨など不安定な天候が続いたことで、20日締めで先行して月次を出すジーンズメイト(7448)やしまむら(8227)といった衣料品各社は軒並み既存店売上の前年割れが続いています。同社も週明けにユニクロの月次が出ますが、やはり厳しい数字が見込まれます。

チャート的にも75日線などが上値を抑えて厳しい流れ。ただ75日線は上向きですし、一目均衡表の雲も薄いですから突破するなら今の内ではあります。しかし今は大型株忌避の流れで地合も良くないですから、高過ぎるPERやPBRはなかなか正当化できないと思います。


ファナック(6954)
8/5 17600円→17400円(17営業日保有 下落率1.1%)

工作機械株の弱さからエントリー。また日経平均の下落を見込んで、指数寄与度の高いところからファーストリテイリングを補完する意味で追加してみました。以前は裁定買い残の積み上げなどで共に買われた銘柄でもありますが、11月にはJPX400先物が整うことで、そのプレミア分は次第に剥落していくものと思います。ちなみに金曜引けはMSCIのリバランスの絡みもあって売られた模様です。


日本ハム(2282)
8/13 2242円→2202円(12営業日保有 下落率1.8%)

8月は弱いアノマリーからエントリー。エントリー直後に急騰し、高値を更新してきたことでどうなるかと思いましたが、見事そこがピークで今年も弱くなりました。ただ大して幅は取れませんでしたね。まあ来年も覚えていたらトライしてみます。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
-0.003(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 8/1終値 15523円→15424円(20営業日 下落率0.6%)-0.03(%/営業日) 
TOPIX  8/1終値 1281  →1277 (20営業日 下落率0.3%)-0.02(%/営業日)

今月もベンチマークに勝利。ただ薄商いの中ほぼ横ばいで、ほんのわずかではありますがマイナスに沈んでしまったのは残念でした。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数538.7ポイント
わずかに0.3ポイントだけ減少ということでほぼ横ばい。来月はしっかりプラスに持っていきたいと思います。


さて9月の相場展望ですが、投資判断は「やや売り」を継続します。

金曜のNYは各景気指標は良かったものの、イギリスがテロ警戒レベルを上げたことで一時下落。ただ引けにかけては買い戻され、結局S&Pはまた過去最高値を更新しました。

来週のイベントとしてはまず1日(月)はレイバーディでいきなり海外市場はお休みなので、月曜は引き続き日本も閑散相場が続きます。シカゴ225先物も15440円ということで、金曜終値を挟んだ値動きに終始しそうです。3日(水)は内閣改造人事の発表、4日(木)は日銀金融政策決定会合、5(金)は雇用統計と続きます。

今週の注目は日銀金融政策決定会合でしょう。内閣改造人事は石破さんの入閣もとりあえず決まった様子で波乱要因にはならなそうです。またどんな体制になったとしてもサプライズに乏しそうで、これで安倍内閣の支持率が劇的に上がることも望めません。ですから何とかマイナス要因にならないようにするのが精一杯で、これが好材料になるとは思えません。

雇用統計に関しては、最近はあまり大きな波乱要因になっていません。順調にアメリカ景気が回復しているため表面的な数字は良いからです。結局今イエレンさんが重視しているのは雇用の質の部分、フルタイムの雇用者が増加し賃金が上昇するかどうかを気にしていますから、その分析が済む翌週まで、つまり発表される金曜の段階では折り込み不足になる可能性が強いです。

日銀金融政策決定会合関しては今までは無風でしたが、前日の内閣改造や来年の消費増税を控え先般落ち込んだGDPの内容を受けて「いよいよ動くんじゃないか?」という「期待感」がマーケットを動かす可能性があります。私は今回も日銀に目立った動きは無いと思うのですが、もし黒田さんの目的が実態よりも期待に働きかけるスタンスなのであれば、後々渋々追加緩和をするよりは、早めに動くという可能性も捨てきれない感じがします。

ただ来週のイベントよりも個人的には更にその後のスケジュールの方が気がかりです。12日のメジャーSQ、16日のアリババ上場、17日のFOMC、18日にスコットランド住民投票があります。

メジャーSQは度々需給の転換点になります。なのでそれまで上昇基調であれば下落転換したりしますし、下落基調なら上昇転換のきっかけになります。昨年も5月暴落から6月底打ちのきっかけになりました。12月も掉尾の一振の起点になりましたし、今年3月も一旦そこで売り一巡感が出ました。

アリババの上場に関してはもう一ヶ月前くらいになったので本来換金売りが出やすいはずですが、おかまいなしにNASDAQS&Pは高値を更新しています。この辺りはジワジワと需給的に効いてくるでしょうから、逆に上場日が過ぎれば逆に需給好転要因になりそうです。ちなみにアリババ自体に関しては中国企業ですからダウやS&Pなどに採用され辛いと思われるため、上場後に買いが入ってくるかどうかは微妙です。

FOMCに関しては今まで順調にQEの削減を続けているので、今回も特に波乱無しでしょう。既にジャクソンホールも通過したので、イエレン議長のコメントが市場に混乱を呼ぶ可能性は低そうです。

スコットランド住民投票が個人的には一番気がかりではありますが、一応イベントそのものに関しては特に金融不安をもたらす話では無いので、過剰に心配する必要は無いのかも知れません。かつてギリシャの選挙でもめた時も、それがギリシャ債を通じて金融機関に不安感をもたらすものだったので問題になりましたが、現時点で万一スコットランドが独立しても金融上の問題は無さそうです。結局暴落は金融機関に対する不安でしか起きません。

ただ万一実現した場合、イギリスの景気後退(油田の財源が無くなるので財政不安、スコットランドとの取引に関税が生じるので流通の停滞など)がマイナスになるのは確実です。それを材料にして不安感を煽り、売り方が仕掛けてくる怖さはあります。これは18日が近づくにつれて売り材料になるでしょう。

他方、特に気になるのが繰り返しになりますがドイツです。チャート的に1万ポイントを付けてから三尊天井を形成し、その後9000ポイント割れから半値戻し水準まで戻してきました。ただロシアとの制裁合戦は未だ沈静化の兆しもなく、出てくる景気指標も既に落ち込みを見せています。

ユーロに関してはIMMの投機筋によるユーロ売りのポジションが膨らんでいることで、足元では下げ止まり感も出つつありますが、スコットランドの話も含めて欧州がアキレス腱です。

これらを総合して考えると、薄商いで高値圏にある世界の株価は薄氷の上を歩み続けているに過ぎず、何かのふとしたきっかけで大きく崩れる危うさを内包しています。ですから、引き続き様々な事象に対して過剰な程に神経質になって損は無いと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。