KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

雇用統計を控えて様子見モード

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日経平均は金曜反発。前日の海外市場はECBがサプライズの利下げを発表し、大きくユーロ安が進捗。NYの方は様々な経済指標が出ましたが、総じてプラス方向に寄与してダウ、S&Pが最高値を更新しました。

朝方にも円安ドル高が進捗し約6年ぶりの円安水準となったこともあって、日経平均は朝方は大きく買われてスタートに。ただその後は雇用統計を控えて利益確定売りが出る流れ。麻生氏の急速な円安牽制発言もあって為替も円高方向に振れると、後場はマイナス圏に沈みました。その後は切り返しの動きも見せましたが、結局は寄り天マイナス引けの大陰線に。出来高は20億株台、売買代金は1.7兆円弱と、前日より細りました。


投資判断は「やや売り」。日本の方では結局追加緩和も無く、大方の予想通り現状維持でまとまりました。ちょっと期待した筋のテンションも下がり、日経平均は高値で3日連続陰線に。ドル円が急速に円安に進み、ウクライナ情勢が緊張緩和方向に進む割には上値追いの力強さは見られません。3日までの急騰が結果的に買い方の最後っ屁だったという可能性が出てきつつあります。

と言うわけで、日本の追加緩和期待派の希望は来月まで持ちこし。ただ次回10/7の金融政策決定会合は10/31の日銀展望レポート公表前最後の会合ですから、今日以上に期待値は高まるものと見られます。

一方、ECBの方はサプライズの利下げを発表。それを受けてユーロは大きく売られユーロドルは1.3ドルを割り込んで安値を更新。ユーロ円も137円を割り込んで、遂に200日線は下降に転じ、長期下落トレンド入りに。他方相対的にドルが買われることで、ドル円は円安方向という形です。日本株にとってはやはりドルの影響の方が大きいのでプラマイでプラスなのですが、ユーロの影響を受けやすいソニー(6758)などにとっては逆風でしょう。

そして金曜のNYは注目の雇用統計において非農業部門雇用者数は市場予想(22.5万人)を大きく下回る14.2万人となりドル円は円高方向に。ただこれで利上げが遠のいたということで次第に買い上げられる流れとなってS&P終値で最高値を更新。それを受けてシカゴ225先物は15710円ということで、月曜は小幅高程度で始まることが予想されます。

今回の雇用統計に関してはまた来週の株式市場で織り込んでいくと思いますが、今年に入ってからは雇用統計後しばらく円高方向に向かう癖があるので、来週もやや円高気味に推移することになるのかなと思います。ただ以前から書いているように、今回の雇用統計は大した注目点ではなく、実際アメリカ株も為替も今までに比べると小動きに終始しました。

来週はイベント的に目立ったものは週末のメジャーSQくらいしか無いのですが、やはり何と言っても「メジャー」ですから、その影響力は強そうです。12年以降のメジャーSQは全て通過後に上昇していますが、裏を返せばその前までポジション調整の売りが入りやすいので、該当週は下がっています。というわけで上述の円高歩調に合わせ、来週に関してはやや調整モードを念頭に置いておくべきだと思います。

日本株のチャート的にはストキャスに割高感が出つつあることから、やや売りのリズムです。一目均衡表の遅行線が7/31の実線の戻り高値水準を通過したことで、下支え感が無くなっています。

そして再来週はFOMCスコットランド住民投票など、売り方を刺激する材料が豊富です。アリババの上場も近づいてきますし、そもそもユーロ圏の景気減速懸念は次第にアメリカ景気にも影を落としていきそうです。再来週を乗り切れるかどうかで、今年いっぱいのトレンドが決まると見ています。


しかし今回の組閣人事に関しては、個人的にはちょっと不安感の方が勝っています。幹事長に谷垣さんが就任し、女性閣僚を増やしたという点は政権の色が出て良かったのではないかと思います。ただ総じて言えることは「結局選挙を重点的に考えて本末転倒だなぁ」と感じます。

当然と言いますか、内閣を改造する最大の目標は支持率の回復です。支持率が高いのに人事の入れ替えをする必要は無いですね。結果、今まで自民党の支持が少なかった女性の支持を得て、支持率は10%程度改善した模様です。これで来月末の福島知事戦、11月の沖縄知事戦に挑もうという構え。

で、女性閣僚を増やすのは良いとして、私は民間からもっと積極的に採用すべきだったと思います。何故自民党の数少ない女性議員の中からわざわざ5名選ぶ必要があったのか?

中で一番毒になるか薬になるかわからないのが小渕さんの経済産業相です。結局肝はこの人を矢面に立てて原発再稼働の国民のコンセンサスを取り付けようという考えでしょう。二児の子を持つ若い母が原発の再稼働を主張する、これは説得力があるだろう、と。前回特定秘密保護法案で何故か森雅子少子化担当相が矢面に立たされ、そして今回の改造で外されました。これが安倍政権の言う女性活用でしょうか?

個人的には消費税10%はやむなしです。増税は避けて通れませんし、なんだかんだで一番公平な負担だと思います。このブログでも度々言及していますが、そもそも消費増税なんて大した税収増にならないのに一番注目を浴びるので、その間にこっそり他の増税(例えば毎年上がる健康保険税や相続税など)の方が着々と進められています。こっちの方が本来問題なのですが、全く議論の対象になっていません。ある種消費増税でもめる事すら、政治家に利用されているようです。

しかし腹立たしいのは遅々として歳出削減が進まないこと。最近「年収一千万でも破産」という本が話題になったりしていますが、財政再建に必要なのは収入よりも支出の管理なのです。確かに給料をたくさん貰っているのに貯金がほとんど無い人、逆に給料が少ないのに貯金をたくさんしている人をよく聞きます。それと同じように、本来大事な歳出削減を疎かにして歳入の増加ばかり議論されるのも「まやかし」として利用されているのでしょう。


新興市場は「中立」。金曜は高安マチマチ。新興市場の中でも小型株は相変わらず値動きの派手なものが目立ちますが、大型株がそろってイマイチでした。マザーズはサイバーエージェント(4751)が東証1部に移ってしまい、よりミクシィ(2121)の値動きが指数に寄与する可能性が高くなりました。

そのミクシィはやはりGSが格上げしてからというもの、値動きがパッとしません。三尊天井を形成したようなチャート形状になっており、マザーズ指数は上値が重くなるのかなと思います。一方、それ以外のJASDAQや2部指数などは回転も効いており、順調に上値追いが続きそうです。


ポートフォリオ銘柄】
売り銘柄のファーストリテイリング(9983)は続伸。月次が良かったことと地合が良くなってきたことで、指数寄与度の高さから買われています。またテニスの全米オープン錦織圭選手が96年ぶりの男子日本人ベスト4入りとなったことで、スポンサーとしての注目度も高まりました。しかも相手のジョコビッチ選手のスポンサーでもありますし、ウハウハな感じです。


WOWOW(4839)は反落。上述の全米テニスをリアルタイムで中継していることから関連株として買われるか・・・と思ったのですが、さっぱりでした。ともあれ「勝てない相手はもういない」と言う錦織圭選手には是非優勝してもらいたいものです。しかし4時間も試合をするなんて凄すぎです。


【注目銘柄】
ハピネット(7552)は続落。こちらは先般も当欄で取り上げましたが、27日配信の有料メルマガで売りで取り上げ。その後順調な下落が続き、金曜にきちんと目標株価達成となりました。地合がこれだけ良くなってきている中でここまで上手く順調に下がってくれるのも珍しいですが。

そんなわけで取り上げ根拠を以下に記します。

「▼ハピネット(7552) 東証1部 売買単位100株
2031円 出来高380400株


8/28売値 2020円以下
9/5までの目標株価 1800円
損切り 2120円超え


【評価】
業績    ○
テクニカル △
需給    △
同業他社比 △
その他ポイント 夏休み終了

バンダイナムコ(7832)系の玩具卸。今期は増収増益の見込み。第一四半期でも大幅な増益での着地。主力の玩具事業においてバンダイのキャラクター商材「妖怪ウォッチ」「仮面ライダーガイム」の売上が好調だったことで、利益が2.5倍化。その他の事業が伸び悩む中で大きな牽引役となった。


ただ市場ではバンダイナムコHDの決算が良かった時点で、同社の決算に対する期待値が否応にも高まっていたところに、現実を見せられた格好で株価は反落。社長のコメントでも元々妖怪ウォッチ関係の利益率は低いと言われていたものの、出尽くし感も手伝った。目先夏休みが終わって当面妖怪ウォッチ関連の話題も出辛い時期になることから、調整の売りが続くものと見られる。

テクニカル的には各移動平均線を上回っていることで上値が軽いところ。ただ8/6,8/11で共に出来高を膨らませダブルトップに近い形を示現。もうしばらく日柄調整を必要とする流れか。MACDパラボリックは暗転。一目均衡表は三役好転の形を維持しているものの、ストキャスは暗転。週足でもパラボリックやストキャスが暗転していることで、流れの変調の兆し。

需給面では右肩上がりの上昇が続いていることで総じて良好であるものの、短期的には8/4~8/12の出来高の急増部分にしこりを残した格好。以後も2000円前半で横ばい推移が続いていることで、下放れの動きが出れば重石に。


信用買い残は89.8万株で8月のピーク以降は減少が続いている。日々の出来高との比較では返済売りをこなせる程度のレベル。ただ今週の日証金ベースでは貸株が急減していることで、需給は悪化傾向に。日々の出来高が減少傾向にあることもマイナス。

予想PERは17.7倍で同業のタカラトミー(7867)の赤字見込みとの比較では割安。PBRは1.8倍で同1.1倍との比較では割高である。予想ROEは10.1%で同マイナス見通しとの比較では高い。配当利回りは1.3%で市場平均の1.6%との比較では低い。

売値は25日線や2000円割れが見込めるところで。目標は75日線の辺りに。損切りは25日の戻り高値を超える2120円超えで」


ここまで順調に下がってきたので、来週は短期のリバくらいは狙えそうな感じです。一方親会社のバンダイナムコHD(7832)も決算通過後はダブルトップを形成して調整トレンドで、こちらはまだ落ちる余地がありますから、こちらに乗り換えるという手もありだと思います。


・・・まだまだ書きたいことは山ほどありますが、いつもの文字数の都合上ここまで。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。