KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

黒田発言を受けて円安進捗!

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日経平均は金曜続伸。前日のNYは高安マチマチでしたが、WBSでの黒田日銀総裁の発言を受けてドル円は107円台を明確にして、一段と円安基調に。

それを受けた日経平均は寄り付きこそ安く始まったものの、すぐに切り返すと次第に上げ幅を拡げる展開に。SQ値が15915円で決まると、そこを下値に強含んで一時16000円に15円まで迫る場面がありました。

ただ16000円の壁が意識されると、息切れ感から後場は失速。3連休を控えて利益確定売りが広がりました。一時はマイナス圏に沈むものの、引けにかけては切り返し終値ベースでは1月以来の高値水準を更新。TOPIXは高値を更新してきました。売買高は27億株台、売買代金は3.1兆円とメジャーSQであることから膨らみました。ちなみにSQ分は6000億円強ということなので、それを差し引いても膨らんだ格好。


投資判断は「やや売り」。金曜のNYはアリババの上場を控えて換金売りが広がり軟調な展開。とりあえず日本の方は月曜もお休みなのでもう一日海外の様子を見たいところです。

今週は海外でイベントが目白押しです。17日にはFOMCが、18日にはスコットランドの独立をかけた住民投票が、19日にはアリババの上場が控えています。

FOMCに関しては来年6月の利上げが市場で意識される中、イエレン議長のコメントに注目が集まっています。場合によっては半年後の3月から利上げが開始されるのではないか、というような見方も強まってきており、利上げ前倒しと受け止められるような表現になれば、今貯まっている円売りポジションの巻き戻しのきっかけになりかねません。その場合、今は円安が株高の唯一の要因となっていますから、巻き戻し(円高)が株安の流れを生み出す可能性があります。

スコットランドの独立に関しては、個人的には無いと思っています。ただその前日までは警戒感から売りが出やすいと思います。ですから、これに関しては独立反対の話から買い安心感に繋がる展開を想定します。が、他方ではスコットランドの不安感からEUの資金が日本に流れているという指摘もあって、それがEUに回帰することで日本株売りに繋がるという見方もあります。

また、スコットランドは良いとして、今度はスペインでカタルーニャ州で独立を求める大規模デモが起きており、新たな火種として生まれつつあります。ここはスペインで最大の経済規模を持つ州で、税収の公平な分配を求めて不満が高まっています。要は自分たちの稼ぎが他の州のために使われるのが不満な様子。ギリシャ危機などが起きてヨーロッパが混乱した2年前にも独立の機運が高まりました。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0RD1OJ20140912

今後同様の事象が世界の色々なところで発生するリスクがあり、特に経済環境の悪い先進国ヨーロッパでは起きやすいでしょう。深刻なのはドイツで、今ロシアへの経済制裁からドイツの成長減速が表面化してくる中、メルケル首相の舵取りは一段と難しさを増してくると思われます。

ところで市場で話題になっているのがメリルリンチ日本証券が行う機関投資家向け大規模セミナー「ジャパンカンファレンス2014」。来週これを受けて外国人投資家がどう動いてくるかに注目が集まっていますが、個人的にはこれで何がどうなるとも思いません。多少は日本買いの支援材料になるとは思いますが、大勢を変える程のものにはならないでしょう。

というわけで今週はとりあえず引き続きの円安基調もあって買われやすい地合だとは思いますが、海外のイベントの帰結次第で流れがひっくり返る恐れがあります。SQ値15915円を上回っている間は安心感がありますが、ここを割り込むと12年以降続いている「SQ後は株高」のアノマリーが崩れることになるため、警戒が必要です。


新興市場は「中立」。金曜は高安マチマチ。マザーズではミクシィ(2121)を始めとしてゲーム株が売られ、指数を押し下げました。一方JASDAQの方はバイオ株などが買われしっかり。またJASDAQの方はまだ円安の恩恵を受けるような機械株、自動車関連株などが存在するため、しっかりしている銘柄があります。この辺りが同じ新興銘柄でも明暗を分けているような感じです。


ポートフォリオ銘柄】
売り銘柄のファナック(6954)は反落。メジャーSQを通過したことで9連騰はならず。9営業日ぶりの反落となりました。同様に指数寄与度の高いファーストリテイリング(9983)も反落となりました。足元で調子良く上がっているソフトバンク(9984)との兼ね合いから、リバランスの売りが入っているものと見られます。上値にしこりを作ってしまったような形になっており、ここを今週上抜いてくるかで今後の流れが決まりそうです。


WOWOW(4839)は続落。錦織効果が剥落してからは変に需給のしこりを上値に作ってしまったので、調整の流れが続いています。ただ新しく出た四季報でも解約率の低下から増益基調の継続を見込まれており、見通しは悪くありません。ちなみに今日私が行った床屋でも、錦織選手の活躍から勧誘の電話がかかってきたとかでWOWOWに加入して店内で流していました。少なくとも入口への誘導には成功しており、今回の好材料は決して一過性では無いと思います。


セブン銀行(8410)は反発。引き続き地銀株などが買われる地合に合わせて、またジリジリと上場来高値を更新しています。やはり8日の大陽線で上げの第二波動が始まったような感じになっているので、基本は500円に向けた流れになっているものと思います。


【注目銘柄】
飯田GHD(3291)は続落。こちらは4日に配信した有料メルマガにて売りで取り上げ。ところが売値にわずか1円届かず下落していってしまいました。ちょっと狙い過ぎました。

また例によって折角色々書いたのが勿体ないので、取り上げ根拠を掲載して有効利用します。

「▼飯田GHD(3291) 東証1部 売買単位100株
1437円 出来高870300株

9/5売値 1450円以上
9/19までの目標株価 1300円


【評価】
業績    △
テクニカル ×
需給    △
同業他社比 △
その他ポイント 住宅株の下落


飯田産業などパワービルダー6社の持ち株会社。前期は変則決算だったため比較は無いが、第一四半期決算は計画を下回り、中間期予想に対しても売上で42.4%、営業利益は33.0%と低調な進捗率。消費増税を受けた駆け込み需要の反動が出た。

少子高齢化が進展する中で国内住宅需要は飽和状態であり、空き家の多さも社会問題化しつつある。可処分所得が増えていかない中で、今後の住宅需要は減少傾向にある一方、東京オリンピックまで都心の開発は続くことで、人件費や建材の上昇は続くものと見られる。事業環境の悪さから業界全般的に株価の下落傾向が見受けられる。

テクニカル的には各移動平均線を下回り、上値が重いところ。先月決算を受けて翌日大陽線を示現したが、そこでトレンド転換とは成り得ずに足元で再度下落基調。8月安値を割り込んできた。

MACDパラボリックは暗転。一目均衡表は三役逆転の形になっており、ストキャスは再暗転の流れ。ボリンジャーバンドは-2σが拡大していることで、下値余地が拡がる格好。週足でもそれぞれ似たような流れ。

需給面では上場以後下落基調が続いており、上値にしこり感。信用買い残は29.5万株で6月ピーク以降は減少基調。日々の出来高との比較でも返済売りが重石にならない程度。

予想PERは9.3倍でミサワホーム(1722)の4.8倍との比較では割高。PBRは0.8倍で同1.2倍との比較では割安である。予想ROEは8.8%で同28.9%との比較では低い。配当利回りは2.6%で市場平均の1.6%との比較では高い。

売値は6月以降の抵抗線となっている1450円辺りまで戻したところで。目標は上場来安値水準に。損切りは売値から4%程度上の水準で適宜」


リプロセル(4978)は続伸。こちらは11日配信の有料メルマガで参考銘柄として以下のように取り上げました。

「ご存じiPS関連のど真ん中銘柄ですが、最近はタカラバイオ(4974)やコスモ・バイオ(3386)といった関連株がそれぞれの材料を受けて上昇しています。で、同社も8日にアメリカの子会社がアメリカの同業他社からiPS細胞部門を譲り受けると発表して動意付き始めました。

同社の課題はいかに海外の売上比率を高めるか、でした。iPSは確かに日本が中心で研究が進んでいるような印象ですが、現実的には世界でこぞって開発を進めており、特にバイオ産業が盛んなアメリカは需要が豊富で、販路を確保するのは同社の悲願でした。それが先般の第三者割り当て増資(二転三転ありましたが、結果同社の株主にとっては良い形での増資となった)の結果、今回のM&Aに繋がりました。

これでとりあえず日本、アメリカ、欧州に拠点が出来ましたから、同社の成長性は担保された感じ。株価には出遅れ感もありますから、この辺りで狙ってみるのも良さそう」

・・・と書いたのですが、金曜引け後に先端医療センター病院と何かと話題の理化学研究所が神戸でiPSを使った世界初の手術を実施と伝わりました。これを受けてPTSではストップ高となっており、ラッキーパンチが出た感じです。

術後経過も順調で、今後は来年にパーキンソン病の、3年後には心筋梗塞や脊髄損傷の治療法をiPS細胞を用いて行う計画だとされており、いよいよ期待から現実に話が切り替わり始めた印象を持っています。iPS細胞による治療は世界の皆が望む技術ですから、是非日本が率先して進めていってもらいたいものです。

ちなみに今回の手術が行われた加齢黄斑変性の治療薬を作っている上場企業と言えば今年一発目のIPOアキュセラインク(4589)。同社が特に力を入れていたところですが、思わぬところからライバル出現という感じです。ただiPSの治療が今後普及するにはまだまだ時間がかかるため、同社の株価にとっては結果的に良い刺激材料になるのではないかと思います。ともあれお互いの開発で切磋琢磨して、この病気で悩む患者さんが一日でも早く救われれば良いですね。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。