KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

リーマンショック前の水準を回復!

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日経平均は金曜大幅続伸。前日のNYはダウやS&Pが過去最高値を更新。その流れを受けて日経平均も寄り付きから年初来高値を更新してスタートしました。その後はドル円の円安トレンドが止まらず、109.50円手前まで進むと一段高の展開に。注目のスコットランド独立に向けた住民投票の開票結果が報じられ、徐々に反対派の優勢が伝わると買い安心感が強まる展開になりました。

重要イベントを軒並み通過して、不安材料が払拭されると昨年末高値も上回る展開。週末を控えても様子見のムードは出ず、結局引けまで買いが続き高値圏をキープしました。終値ベースでも昨年末高値を上回り、07年以来の高値水準でリーマンショック前の水準にようやく日本も戻してくる格好。売買高は25億株台、売買代金は2.7兆円と膨らみました。


投資判断は「やや買い」に。8月の急落以降「売りだ売りだ」と言い続けて見通しを誤り、とんだ赤っ恥。大変ご迷惑おかけ致しました。大人しく白旗を揚げ、気持ちを切り替えて相場に挑んでいきたいと思います。それを映して投資判断は一気に「やや買い」にまで変更しました。

今の気持ちとしては、16000円をこれだけ明確に抜けてきたのであれば、私が今まで売りの拠り所にしていた日経平均超長期の上値抵抗線を明確にクリアしたことになりますから、先週の様々な需要イベントも通過しましたし、もう当面売りの材料がありません。姿勢としては「下がるまで付いていく」しか無いのだと思います。当然突発的な事故や事件は予測ができないので「下がるまで買う」というスタンスです。

今回見誤った要因としては、日本の実体経済はイマイチですし、本来持つべき相場の強さが見えないため迷いがあったからです。それは金融株や不動産株を中心とした、将来の景気拡大期待を背景にした本当の意味での株高。結果的に負け惜しみにしか聞こえませんが、ドル建てで見た日経平均はむしろ上値を切り下げていました。すなわち、今の株高は円安でデコレートされた、数字上の株高です。金曜はさすがに急伸し、150ドルを攻めています。
http://www.marketnewsline.com/apps/market/quotes?r=3m&c=1010&lang=ja

なので、これで歴史的な長期上値抵抗線がクリアされた・・・というのは、どうも自分を納得させられません。させられませんが、相場こそが真なので、受け入れる他ありません。ドル円チャートは歴史的な低ボラティリティを経て、典型的な上放れチャートです。逆に円買いの為替介入が必要になってくるのではないかと思う程の強気チャート。であれば今流行りの「ざわちんメイク」のように、円安に盛られての株高は続くのだと思います。

金曜のNYは高安マチマチ。注目のアリババは、初値からなんと92.7ドルを付けて30%以上の上昇に。一部では個人投資家の注文の15%が集中したということで、一方他の銘柄は換金売りが出て同社が初値を付けた昼以降、指数を押し下げる動きになりました。それを受けてシカゴ225先物は16225円となっており、金曜の終値よりやや下の水準に。

しかしアリババ株の急騰には驚きました。個人的にはfacebook上場時と同じ流れ(つまり下落)を想定していたのですが、まだこんなに買い需要があって、しかも初日で急騰するとは。これでソフトバンク(9984)の含み益が8兆円弱になったわけですが、14年前に20億円で仕込んだものが4000倍にもなったわけですから、孫さんの先見性には相変わらず脱帽するしかありません。孫さんが嫌いな人でも、現実的にそうなっているわけですから認めざるを得ないでしょう。

しかもまだ売らない、と言っているので、まだまだ価値の向上を見込んでいる様子。確かにかつてヤフー(4689)株が1億円を超え、ガンホー(3765)があれだけ急騰しても売らずにその後の株高に繋がっていますから、今回もその先高期待感がアリババを更に強くしているのかも知れません。

これだけでソフトバンク時価総額の3/4を占めており、その他スプリントやヤフーなど持ち株の時価総額などを考えるとソフトバンクのPBRは実質0.5倍以下という状態です。本体となっているモバイルの価値は0という計算。私だったらアリババ株を売って、今売りに出ているメキシコの通信会社の事業を買収するとか「何でもやりたい放題じゃないか」と思ったりしますけど。もっとも、実際に株を売るとなると現値で売れるわけもないですから現実的では無いですが。

一方ソフトバンクADRの株価は下落しており、市場では今回は一過性のフィーバーと認識している模様です。ともあれソフトバンクの株価はこの2週間はその含み益を再度材料にして、1000円以上上昇しました。同社一社だけで日経平均を120円程度押し上げた計算になります。チャート的には5つも窓を開けて急騰しており、誰かが「孫五空」なんて言っていましたが、円相場と同様上げ方は急ピッチな印象です。

後述しますが、それに連れてファーストリテイリングファナックの株価も上昇してきました。最近すっかりその存在感が薄まった裁定買い残を見てみると、メジャーSQを通過してむしろ増加しており、12日現在で3.4兆円超え。過熱感を感じる4兆円超えまではまだ余裕がありますが、先物を利用した短期筋が動き出しているのは明白です。

私が読み違えた8月以降、日本株をしっかり買っていたのは国内外の年金資金といった、いわゆる長期保有目的の投資家と「されて」います。その割には大型株のパフォーマンスが悪かったので整合性がとれていないのですが、ともあれここに短期筋も再度参戦してきたのであれば、目先は16000円という昨年5月以来の抵抗線を今度は下値支持線にして、上積みの流れが想定され、相場全体に「持たざるリスク」が出てきた印象です。

大型株が動き出すと、その図体が重い分、時間をかけてジワジワと資金を集めてゆっくりと上昇していく流れになります。重い船が動き出すのに時間はかかるが、一度動き出したら慣性で進むのと同じイメージです。

そもそもドル円相場が110円に迫る勢いで突出してきたのに対し、日本株の戻りは鈍過ぎです。確かにユーロの方は昨年末まで距離があるため温度差はあるのですが、200日線をあっさりクリアしてきたことで、こちらも円安基調が継続する可能性が出てきました。

足元で空売り比率は減っているものの、信用残高などの需給を見ても、昨年末の買い残3.6兆円に対し、直近では2.7兆円に過ぎません。売り残に関してはわずかですがむしろ増えていることで、需給状態は悪くありません。短期的にも9月権利取りの動きが出てきます。

と言うわけで客観的に捉えてサブプライムショック発生前の高値18000円辺りを目指す動きになるのだろうと思います。TOPIXで言えばまだ08年のリーマンショック前の戻り高値1449ポイントまで100ポイント以上距離があり、今後おそらく上述のように裁定買い残の積み上がりが予想されるのであれば、またNT倍率が昨年末のように最高値12.5倍辺りまで拡大することを意識すると、やはり日経平均で18000円辺りが一つの節目になりそうです。

従いまして、今回の上昇波動の帰結は日経平均18000円、TOPIX1450ポイントをメドに考えています。国内はGPIFの運用比率変更など政府の必死の株高政策もあり、またなんだかんだで上場企業は円安メリットが大きいですから、先高感を容認できます。最近円安に警戒感を示すコメントが増え、GPIFの外債取得による円安誘導もおおっぴらに喧伝できなくなってきた雰囲気はちょっと気がかりではありますが。

チャート的には昨年5月、昨年末の高値とで三尊天井を形成する懸念を回避したので、長期的には先高感の強いチャート形状です。超長期的には私がずっと言っていた超長期の上値抵抗線(96年の阪神大震災の復興需要を睨んだ高値、2000年のITバブルの高値、07年の小泉劇場の高値を結んだもの)を約18年ぶりに明確に上抜けてきたことから、いよいよ日経平均最高値更新への道は開けたと言って良いでしょう(一応言い訳しますと、時間軸を超長期に見た日経平均4万円論はずっと根っこで堅持していました)。

気になる海外の方はドイツがまだ1万ポイントを回復できていませんし、アメリカはいつ高値からフラッシュクラッシュするか、と思えば「強気の買い」「今買わなければいつ買うのか」とまで言えないのは、私の臆病なところです。他方、むしろそれがあるから余計に株は高くなる、という面もあります。私のような弱気論者が今後買い転換してくることで、売りは出尽くしたという需給要因もあるからです。

もっとも、アノマリー的には「アメリカ大統領就任2年目の10月から翌4月までの米株パフォーマンスは過去50年で平均20%と最も高い」と言われており、それに沿えばここから更に一段高していくという見方もあります。アメリカにさえ何事も起こらなければ、日本独自の要因としてはオリンピックに向けてまだまだ需要が山積みですから、弱気に見る理由は何もないという印象です。


新興市場も「やや買い」に。金曜は両指数共に堅調。やはり今の地合が円安を背景にした大型株主役の相場ですから、ここまで色々と派手に上がってきた新興市場は相対的に影を潜めた印象です。ただ当然ながら東証1部という根っこがしっかりしていれば、いずれ循環物色の資金が回ってきて新興市場も潤します。というわけで短期的には弱いかも知れませんが、新興市場も落ち着いたところは拾っていって良いでしょう。


ポートフォリオ銘柄】
三井海洋開発(6269)は続伸。為替の円安が追い風ですが、地合ほど強い動きにはならず。久米島沖で海底資源埋蔵の可能性が報じられましたが、特段材料視されませんでした。ただ着実に値を戻しつつあり、昨年の滞在が長い3000円水準にまであと少し。3000円を突破できれば、上値は一気に軽くなるものと見ています。


売り銘柄のファナック(6954)は続伸。上述のように再度裁定買い残が積み上がる形で、指数寄与度の高い銘柄が買われていますが、以前も書いたように最高値を更新してきたところで敢え無く損切りとなりました。ファーストリテイリング(9983)も18日に損切りライン35000円を上抜いてきたので損切りとなっています。無念ではありますが、今回はヘッジ目的の色彩が強かったので、役割としては十分果たしたということで割り切ります。


・・・と言うわけで、反省や言い訳に文字数を使い過ぎたので今日はこの辺で。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。