KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

アメリカ大幅安や権利落ちでも底堅く

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日経平均は金曜大幅反落。前日のNYは耐久財受注が予想を下回り過去最大の減少(※ただし前月は航空需要が大きかったための反動)、その他新規失業保険申請件数やサービスPMIといった各経済指標が軒並み悪かったことに加え、新型iPhoneが変形する問題やiOSの不具合を受けてApple株が急落したことを受けて大幅安。

それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。昨日急騰の反動や中間権利落ち分が92円で過去最大ということもあり、朝方から利益確定売りが先行しました。ただ寄り付きを安値に買い上げられる展開に。指数寄与度の高いファナック(6954)が大幅な上方修正を出したことで、指数を牽引しました。GPIFの運用比率変更が遅れるような発言をしていた塩崎厚労相が先送りについて否定したこともあって、徐々に値を戻す動きに。

後場もドル円が109円前後で推移する中でしっかり。日銀のETF買い期待もあって、引けにかけて買い戻しの動きが続きました。引けでは16200円をキープし、配当落ち分を除けば50円安程度に止まる格好。売買高は20億株台、売買代金は2兆円越えと、権利落ち日で動き辛い中では活況でした。


投資判断は「やや買い」。金曜のNYはGDPの確報値が予想通り上方修正され、消費者信頼感指数もほぼ予想通りだったことから安心感で買われました。Appleも前日割り込んだ100ドルを回復し、アリババも90ドル回復。それらを受けてシカゴ225先物は16380円でドル円も109.30円辺り。それを受けて月曜の日経平均はとりあえず再度高値圏を目指す動きになりそうです。

一方、前回も書いたように今月末までは元々弱い動きが出やすい時期なので、足元高値圏であることを考えても利食い売りが出やすいのは自然な流れです。NYも高値波乱で予断を許しませんから、日経平均も16000円までの下値はやはり見ておく必要がありますが、16000円の下値は堅いのではないかと見ています。

その根拠の一つに挙がっているのは裁定買い残の積み上がり。先週も増加して3.6兆円となり6週連続の増加になりました。実際足元でファナックファーストリテイリング(9983)といった指数寄与度の高い銘柄が断続的に買われており、それを裏付けています。

金曜急騰のファナックもそうですが、ファーストリテイリングもライトオン(7445)やジーンズメイト(7448)を見ても秋物が売れていることで客単価が増加しており、来月発表の月次の好調さが予見されます。ですから、引き続き裁定買い残は積み上がりやすい、つまり株価(厳密には指数)は上昇しやすい流れにあるものと思います。4.5兆円くらいまで積み増し余地があると見ています。

そういった背景もあって、日本株はむしろ強いという印象です。木曜にTPPの閣僚級会合があっさり交渉決裂しても、またGPIFの運用比率変更に関して、塩崎さんのコメントがトーンダウンしても(ガバナンスの改善を優先するため、今回の臨時国会では間に合わないという旨。上述のように金曜に火消し発言アリ)、急落しません。16000円を超えて以降は陽線が目立ち、下値での買い意欲が伺えます。

誰が買っているかというと、やはり外国人の買いが足元で復活しています。3週続けて外国人と信託銀行(年金)が買ってきています。対してずーっとずーっと売り越しが続いているのは個人投資家。5月の第二週以降ずっと連続で売り越しています。今週も恐らくその流れは変わっていないでしょう。去年と同じような構図、これが今の相場の強さを証明しているという見方もできます。

為替に関しては今世の中の論調は円安の弊害を強調するものがほとんどになってきて、最近安倍首相までも円安牽制気味に傾いてきたことから、110円というのはなかなか容易に突破できないのかも知れません。ですから日銀の追加緩和期待はやや後退したと言わざるを得ないでしょう。

ただ金曜の朝方に出た全国消費者物価指数は前年同月比3.1%の上昇と予想を下回る内容に。消費増税分を除くと1.1%の伸びに止まるとのことでした。それを受けて緩和観測がまた盛り返してきて、金曜は不動産が業種別で唯一のプラスでした。それを背景に、金曜の場中ではまた円が安くなり支援材料になりました。来週は水曜に日銀短観もありますから、その辺りでまた思惑がどちらに転ぶか要注目です。

一方、ドルには引き続き力強さがあり、方向性としては円安トレンドではあります。短期筋の円売りポジションは9月に入ってから解消に向かっているのですが(つまり利食いの円買いが進んでいる)、それでも尚円安に向いています。逆に言うと口先介入をしないと止まらないくらい勢いがあるということ。これ以上なお円安が進むようだと、政府のコントロールを外れているという言い方も出来るので、それはそれでマイナスなのかも知れません。

というわけで引き続き為替動向には注力しつつ、我々が望むのは「円は110円手前で安定推移しつつ、株が上がっていくパターン」。つまりドル建ての日経平均が150ドルを超えて、アベノミクス以降の高値155ドルを超えることです。それを大体110円で換算すると17000円ですから、現状の為替相場を維持しつつ17000円を越えたら、初めて新世界の入口が開く、という見方が出来ると思います。
http://www.marketnewsline.com/apps/market/quotes?r=2y&c=1010&lang=ja

ちなみに円安の煽りを受けて韓国経済が相対的に弱っていますが、現代自動車はソウルに高額な本社用の土地を購入したこともあって急落が続いてます。そもそも現代自動車は給料が高く、平均年収が940万円ということでトヨタ(7203)の800万弱よりも高いのですが、それでも現在スト実施中。まあ当事者には言いたいこともあるんでしょうけれど、端から見ると何やってんだって感じですね。
http://diamond.jp/articles/-/58058

イベント的には来週から秋の臨時国会が始まりますから、建設株やそれに付随するところがテーマとして狙われやすい素地があります。


新興市場も「やや買い」。金曜は高安マチマチ。サイバーダイン(7779)が前日の投資判断引き上げに続いて、朝のNHKニュースで「ロボットスーツの大幅軽量化に成功」と報じられたことを材料視して急騰。マザーズ指数を牽引しました。それに触発される形でミクシィ(2121)も次第高でほぼ高値引け。権利落ち日で機関投資家などが動き辛い間隙を突いて、海外動向の影響を受け辛い個人投資家選好銘柄が買われました。

繰り返しになりますけど、短期的には弱いかも知れませんが、日経JASDAQ平均や東証2部指数は高値圏にありますし、全般的な回転は効いている感じです。なので、押した場面は拾っていって良いと思います。


ポートフォリオ銘柄】
日本製紙(3863)は反落。木曜の日経で営業増益25%増と伝わり、計画は下回った様子ですが、既に株価が大きく下げていたこともあって安心感が拡がりました。円安を背景にオーストラリアへの輸出を増やしたりもしている様子。円安は製紙業界にとっては原料高に繋がりマイナスですが、他方昨日の日経でも輸入紙の値上がりを受けてコピー用紙の7%値上げも決定。痛し痒しといったところである感じです。

金曜は配当20円落ちがありましたが、10円安で収まったのでトータルではむしろプラス。しっかりした値動きになっています。円安を受けて通期予想の下方修正でも出してしまえば、出尽くし感からむしろ買われる展開が見込まれます。


木曜寄り付きから買いポートフォリオ入れとなった酉島製作所(6363)軟調。こちらは配当落ち9円がありましたが埋めきれなかった格好に。節目の900円での攻防になっています。ただ水処理関連はアジアでの膨大なインフラ需要がありますし、国内でも雨水排水ポンプが昨今の大雨で需要が高まりそうです。来週から臨時国会も始まりますから、激甚災害対策の思惑も膨らみそうなタイミングです。


さて、今回はまた一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。それは船井電機(6839)です。

北米に強い家電メーカーで今や日本ではほとんど見かけなくなってしまいましたが、前期は大きな赤字で立て直しを図っているところです。正直、AV機器が売れないので、業績の回復基調は弱いですが、何とかレックスマークのプリンタ事業を買収したり、色々もがいています。

ただ今オランダのフィリップスの音響事業買収に絡んだ訴訟で約240億円もの損害賠償請求を受けています。それでもキャッシュで456億円近く保有していますから、経営自体が立ちゆかなくなるわけではありません。

それで足元で円安がすごく進捗していることから、円安メリット株としての位置付けがまず一つ。同社は昔からキャッシュポジションの高い銘柄で、事業が上手くいかないならいかないで、オーナー系銘柄でもありますから、MBOの期待感があります。

で、実は他にも案外面白い材料が二つありまして、まず一つは歩行アシスト機の製造。今サイバーダインなどで流行っている装着型では無いのですが、高齢者の歩みをサポートする電動アシストカートで、乳母車などを押している高齢者の電動版ですね。7月に分社化したことで早期事業化が見込まれています。

もう一つは来月7日から開催される「CEATEC JAPAN」において、アスカネット(2438)やイトーキ(7972)などと共に協業した空中ディスプレーを発表するということで、日が近づくに連れ触発材料になりそうです。

足元プリンタ事業の説明会で失望を誘ったということから急落していますが、この辺りが狙い目ではないかと。一応3.0%超の高利回り銘柄ですし。そんなわけで目標株価1400円で月曜の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。


【注目銘柄】
浜井産業(6131)は大幅高。こちらは前回も当欄で取り上げましたが、23日配信の有料メルマガにて参考銘柄として取り上げ。その後あれよあれよで30%以上の上昇になりました。同社に出資してくれるファナックが上述のように大幅な上方修正をして買われ、それに刺激された格好に。

そういう観点ではファナック向けコネクターを提供している本多通信工業(6826)も大幅高と正にファナック様々な展開です。足元地合が良くなってきたことで、個人投資家の短期資金が集まりそうです。


・・・例によってまだまだ書きたいことはたくさんありますが、文字数制限の関係上ここまで。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。