KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ローマの休日 その27~青の洞窟

最早1年前の話になってしまったローマ話のつづきです。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20140917.html


カプリ島の「ザ・船乗り」という感じのガタイの良い兄ちゃんが操舵する小舟に移乗した我々は、一路最終目的地である青の洞窟に向かいますとりあえず波は穏やかで、空は南国の避暑地にピッタリなマリンブルー雰囲気的には青の洞窟に入れそうな感じはありますが、ここに至ってもまだ実際に入れるかどうかわからないとのこと本当に洞窟の前まで行って、現地の状態を確かめる必要があるそうです。

そんな期待と不安を混ぜながら、カプリ島の断崖絶壁を周りこんで船は進んでいきます。港から洞窟までは15分くらいの距離。

が、天気は次第にどんより雲がかかってきて、陽が陰ってきました多少陽が陰る程度なら直射日光を浴びなくてむしろ都合良いですが、何となく雨雲っぽい様相を呈していますちょっとちょっと、ここまできてそれは無いでしょうよあっし結構日頃の行い結構良いでやんすよ

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やがて、遂に青の洞窟の前に到着します。到着すると、洞窟の前の海上に、大量の小舟が漂流しているではありませんか

青の洞窟の入口脇にテントのようなものがあって、中で男性二人が並んで座っています。実はこの人達はイタリアの観光局のお役人さん。この二人が青の洞窟の海面の様子を判定して、危険が無ければ「入ってよし」のGoサインを出すとのことです。ですから、何時間もかけてここまでやってきた我々の命運を握るのは、この二人のさじ加減一つ

が、別にこの人達も嫌がらせをしているわけではありません。観光局にしてみても、洞窟に入る際にお金を徴収しますから、どんどん入れた方が良いわけです。

入口を見ると確かに狭く、本当にこんなところから入っていけるのか?という小ささそりゃ、現地人でもなかなか存在に気付きませんわね

で、この人達が未だGoサインを出していないということで、我々が来る前からずっと並んで待っているのがこの小舟の群れ実に20艘近い大小様々、人種も様々な船々が浮かんでいます。これは一体ここで何分待つことになるのでしょうか?世界一焦らしの得意な観光地かも知れません

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我々も、また他の船の人々を見ても、やはり強烈な南欧の日光を受けながら長時間待っていることで、皆一様に疲れ果ててぐったりな感じになっていましたもし入れることが確実なのであれば待つのも苦では無いのかも知れませんが、入れないかも知れない、しかも直近8日間は入れていない、という不安感が疲労を増幅させます

その間陽が陰れば涼しくなる一方で不安になり、晴れれば暑さでやられます皆期待と不安と疲れとイライラ感を内包し、船内にはピリピリした雰囲気も流れていましたそれを紛らわすようにガイドのアントニオさんはずっと笑顔で色々なことを喋り続けていました単におしゃべり好きのイタリアのおばちゃんだったのかも知れませんが

そうして待つこと数十分一向にGoサインが出ない中、我々の後にも小舟が並んで、列が伸びるばかりでした(つづく)