KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

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日経平均は本日続落。前日のNYは一段と進む原油安を受けてエネルギー関連株が下落。それによってダウやS&Pは大きめの下げになりました。

それを受けた日本株は朝方から売りが先行。ドル円が一段と円高に進んで118円を割り込んでくると、昨日あれだけ売られたにもかかわらず更に一段と売られる展開に。一時17043円までありました。ただ下値到達感や連日の急落によるリバウンドを狙ってその後は下げ渋り。ドル円が118円を回復してくると、日銀のETF買いが復活するのではないかという期待感も下支えました。

後場は明日のメジャーSQを控えて小動きに終始。何とか売りも収束し、本日の高値圏で引けました。売買高は23億株弱、売買代金は2.5兆円台とそこそこ膨らみました。


投資判断は「やや買い」。昨日はSQ前の魔の水曜ということで、オプションなどが絡んだと見られる非常にわかりやすい下落を見せました。寄り付き前の外資系証券の注文動向も大きな売り越しになりましたし、雰囲気的にはまるで追加緩和前の10月前半頃に戻ってしまったような感じです。

すなわち空売りが相場を押し下げ、後場にも一段と売り込まれ、引けにかけて若干買い戻しが出てきて終わり、というパターンです。下げた場面では空売り比率がまた30%を越えるような動きになってきており、夜の商いが薄いところで売り仕掛けが入ってくるところも似ています。

それを醸成したのが昨日で終わってしまった日銀のETF買い。昨日はあれだけ下げたのに入らずに、売られるがままでした。もっとも一昨日の段階ですら売りに押されて日銀マジックが消えかかっていましたが、完全に消えてしまうと脆いものです。ただ、個人的には年内にあと何回かは(来年の枠を今年に持ってきて)買いが入ると思っています。今は選挙期間中なので無理はできないかも知れませんが、それがまた黒田総裁の好きなサプライズを演出し、売り方に対する逆撃でしょう。

海外に関してはまた色々出てきましたが、私は基本ギリシャで世界が混乱することはもう無いと思っています。もしこれでまた大混乱するようなら、世界は本当に学習がありません。ギリシャ国債をまたどこかの金融機関が実は買い漁っていた、ということになったとしても、一体誰が手を貸すのに賛成するのか。経営者の責任問題は計り知れないでしょう。ただ折角ECBが国債の買取を検討しているところで起きたので、その政策が後退するという点でタイミングは悪いです。

個人的にむしろショッキングだったのは、昨日の日経にも書いてありましたが上海の株式市場参加者の8,9割が個人投資家だということ。そのためほとんどファンダメンタル分析などを行わず「参加者総イナゴ」の状態になっているとのことです。しかも信用取引がバンバン行われており、日本の新興市場以上の鉄火場になっている様子。一部では家を売って株を買うという人まで現れる始末で無茶苦茶なリスク許容度です。であれば、一日に5%上下する変動率も頷けます。

そのイナゴ投資家達は先日の緊急利下げによってドッと株式市場に押し寄せてきたようですが、一方で中国は低格付けの債券に対して担保利用の禁止を決定し、締め付けも同時に行っています。なので更なる追加緩和に対する期待感が消えた、ということも中国株高値波乱の一因になったようです。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NGB0RE6JTSEG01.html

今週に入ってGDP改定値下方修正というショッキングな悪材料以降、色々な悪材料が出てきましたが(というより、今までも一定量存在しましたが反応しなかっただけの話。また前回指摘したように雰囲気が悪くなれば原油安すら悪材料になる)、「最悪シナリオでも17000円まで」とした方針は維持しています。何故なら大本営であるアメリカ様に今のところ本質を覆す程の悪い話は出ていません。むしろ雇用統計の数字は予想を上回りましたし、独歩高の状態が続いています。

結局アベノミクスただ一つの成果「円安」は、日銀の緩和策とアメリカ側の景気回復という両面にのみ成り立っており、これらの結果株高に繋がるというシナリオの本筋は崩れていません。

今週の急落は、個人的にはむしろ早いアク抜けに繋がるかなとも思って結構前向きに考えています。元々選挙後に起こると考えていた急落が前倒しだった分、変に高値を付けなかったので、その谷もマイルドになるものと思います。ですから、立ち直りも結構早いのではないでしょうか。明日のメジャーSQ値が下値で付けば、更に下支えの要因となります。

そもそも私は大きな根っこの部分では、超長期上値抵抗線を追加緩和で抜けて以降、日経平均最高値を目指す波動の入口であると考えています。現政権(というより、黒田日銀総裁)が続く限り、デフレ脱却方針は変更が無く、株高は続いていくものと考えています(※ただし景気は多分良くなりません。不景気の中の株高が続くという認識です)。まあいきなり4万円というとアホと思われるので、とりあえずは来年2万円目標が一つのメドです。

ただ来年の頭はまたNISA買いなどの個人資金にぶつける外国人の売り(特に短期筋)が出てくると思います。一方、今年と違うのはやはり日銀ETF買いの強烈さです。これがある限り簡単に値は下がらず、一方で上がらず、商いが細って正直つまらない感じで上がっていく相場(丁度今のアメリカ株のような感じ)になると見ています。


新興市場は「やや買い」。本日は各指数共にしっかり。東証1部がとりあえず落ち着いてきたことから、豊富な個人資金が個別株を狙い始めました。

なお注目のIPOラッシュ第一陣はマザーズで一気に4銘柄上場。軒並み買い気配スタートとなりました。そのうち一番最初に値を付けたGMOTECH(6026)は初値形成後、瞬間買われた後にストップ安まで売られるという乱高下。日本のイナゴも負けていません。その後寄り付いたスノーピーク(7816)もピークは寄り付き直後で、その後大きく売り込まれました。

IPO個別の動きは業績云々無視ですから何とも言えませんが、一説には12月のブックビル申込、当選・補欠当選による資金拘束のピークが今週いっぱいということから、来週からその資金拘束が解けて、他の銘柄に波及していくという声も。新興市場はここから年末年始に向けて、段々と明るさが出てくるものと思われます。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は続落。一昨日に後場突然買い上げられる動きになりましたが、やはり同社が資金を吸収してしまって、相場に不幸をもたらしてしまった元凶に。同社が普通に買い上げられるくらい市場の出来高が盛り上がってこないと、なかなか本格上昇とはいかないようです。ともかく引き続き利回りの高さからのNISA買いに期待。


ファーストリテイリング(9983)も続落。地合の下落に合わせて同社も売られる流れになっています。ただやはり原油安は原材料安に繋がりますし、円安は今や海外売上のウェイトが大きくなった同社にとってやはりプラスです。最近は一気に寒くなってきましたし、またヒートテックの時期になってきました。同社は12年連続年末高のアノマリーがあり(日経平均の掉尾の一振とリンク)、今年もその流れに期待です。


コーセー(4922)も続落。ただ昨日は年初来高値を更新しており、地合が悪い中でしっかりした足取りが見られます。原油安がやはり原価安に繋がること、またNISA枠の拡大報道で優待狙いの買いが集まりやすい流れも買い安心感。12月に入ってから出来高も増加基調にあり、一段高の展開に期待です。


【注目銘柄】
帝国通信工業(6763)は続伸で年初来高値更新。こちらは先月18日に有料メルマガにて参考銘柄として取り上げ。その後ジワジワと下値を切り上げる動きになっています。電子部品メーカーですが、先般中間期の上方修正を出して大きく買われ、そこからトレンドが発生した格好。

同社は売上の過半がアジア向けで、まず円安メリットが強い点が特徴です。で、実は「継続前提の疑義注記」が付いているのですが、自己資本比率は81.2%ありますし、これで恐らく2期連続の営業黒字が確保できるので、そろそろ外れても良いと思います。まあこれはある程度市場も織り込んでいると思うので、外れることによる株価インパクトはそれ程でもなさそうですが。

それもありますし、配当が5円ということで利回りは2%超と高水準。PBRも0.5倍と割安です。そう考えると、何故こんな低位で放置されているのかはよくわかりませんね。

チャート的にも各移動平均線を上回り、昨年5月の戻り高値水準まで戻ってきました。230円をクリアすると当面上値の節が払われる形になります。値動きに仕手っぽさもあり、足元のように大型株が落ち着いて個別株が買われる展開に持ってこい。明日発売の四季報にも期待です。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。