KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

NYダウは週間で11年以来の下落率に

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日経平均は金曜反発。前日のNYは出てきた経済指標を好感してしっかり。ただ引けにかけては値を縮めました。

それを受けた日本株は朝方から買いが先行。SQ値が17281円に決まると、上値が買い進まれる展開となりました。夜間の先物が17540円まで買われていたことで、日中の先物もそこまで目指す動きになり、一時17530円まで買われる流れ。結局そのままSQ値に達しない幻のSQとなりました。

ただ、日曜の衆院選を前に警戒感も台頭。引けにかけては急速に伸び悩み、25日線を再度下回って終えました。売買高は31億株台、売買代金は3.6兆円台と、メジャーSQで膨らみました。


投資判断は「やや買い」。金曜のNYは中国経済の弱さや下げ続ける原油を嫌気して大幅安。エクソンモービルなどのエネルギー株の下落が重くのしかかり、NYダウは今週週間で11年以来の下落率となりました。それを受けてシカゴ225先物は17255円ということで、ここまでの状況では月曜の日本株も売り先行のスタートになりそうです。

アメリカ株の変調はやはり気になります。今週はあれだけ良い雇用統計の数字を受けて、結局週間での下落率が4%近いものになっています。結果、国際のETFVIX(1552)の上昇が目立っているように、VIX指数は今週78上昇と、週間では4年余りで最大の上げとなりました。

悪玉として挙げられるのが原油価格。WTI原油先物はついに60ドルを明確に割り込んで、57ドルまで突入しています。資源輸入国である日本やアメリカ、中国などはむしろプラスの話ですが、何でも「急激に行き過ぎる」と不安になるものです。幸せ過ぎて怖いとでも言いましょうか。今度は「シェールオイル業者がどんどん破綻して、デフォルト懸念が」なんて言われるようになりました。結局、一つの材料でもなびきたい方向になびくものです。

資源持たざる国家の代表である日本だけに限れば間違いなくプラス要因で、下手をすると世界で最も恩恵を受ける国かも知れません。100ドルからあっという間に60ドル割れまで下がったことで、来年の貿易収支は8兆円改善されると試算されていますが、今年の貿易赤字が10兆円程度になる見込みですから、その大部分が解消されることになります。当然、国民の生活にも大きな恩恵になります。
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/japan-eco/jm1412.pdf

そんな日本はご存じのように日曜に衆議院の総選挙を控えています。現状自民党の圧勝(300議席超も)が報じられており、それ故株式市場もそれを織り込んだような形での上昇が続いていました。ちなみに明日は全国的に天気が荒れ模様ということで、ただでさえ低いと言われる投票率も更に低くなりそうですが、無党派層が荒らさないという意味でも安倍さんは原油安も合わせて「ことごとくついてる」人なのかも知れません。ツキも大事な要素ではありますが。

話を株式市場に戻して、金曜にビックリしたのが空売り比率。何と34.6%になりました。数字的には結構ある話なのですが、まずこれだけ上がったのに高かったこと、そしてメジャーSQにもかかわらず大きかったことが驚きです。というのはメジャーSQでは出来高が膨らんで分母が大きくなるので、どんなに雰囲気が悪くて前後で30%を越えていても、普通はSQの日だけは20%前半に止まります。

ところが今回はメジャーSQにもかかわらず、かなり高い数字を出してきました。過去最高値は10/14に付けた36.6%ですが、実質的には今回が過去最高と言えるのではないでしょうか。株価は引けでは25日線は越えられなかったものの、それでもしっかりして終えました。選挙後の出尽くしを睨んだ向きが余程大きかったという裏返しでもあります。

となると、自民の大勝が織り込み済みであることと同時に、選挙後の出尽くしも織り込んでいるという印象です。これで株価が上がればかなり苦しむ売り方が多いでしょう。

SQ値も下に幻となったことで、恐らくもう17000円を割ることは無いのではないかと思います。前回も書いたように、今週早めに調整を入れたことで、逆に変なしこりを残さなかったのは大きいでしょう。

ただチャートを見ると、特に週足で高値での包み陰線という形になってしまいました。不安材料はアメリカ株の下落と選挙後の出尽くしアノマリーと(ただ今回はほとんど選挙期間中に上がっていない分反動も少ない?)、このチャートくらいでしょう。

欧州ではギリシャがまた混乱を引き起こしそうで、それが周辺国にも飛び火してフランス国債の格下げもあり、次に危険なのは「FISH(フランス、イタリア、スペイン、オランダ)だ」とありますが、個人的にはあまり心配していません。皆格下げられれば同列になる感じですし、まだ主要国の金利は安定していますし。ただECBが益々緩和に動きにくくなった点は厄介ですが。

アメリカも政府閉鎖がまた取り沙汰されていますが、政府閉鎖になればむしろ金融政策が株高に作用するという見方から、今まで深刻な株安に発展したことはありません(むしろ上昇する)。なので今回も特に懸念する必要は無いと見ています。

であれば、これでもし日本株が持ち上げられる動きになったら、売りは枯れているという見方もできるので、かなり強い上昇相場に発展する可能性があります。というわけで来週以降は確率的にはじり安の可能性が高いのかも知れませんが、もし上がったらものすごく上がる、という二パターンを想定しておくべきです。

そして今のイメージとしてはとりあえず月曜は売られて始まる(夜間先物の安値17140円辺りまで)→そこから切り返し、その後は年末高の掉尾の一振相場を期待します。多分来週からは(選挙も終わったので)日銀のETF買いも復活すると見ています。と言うわけで下値は限定的で、どこで急反転しだすかを見極める時期と思います。

ちなみに金曜個人的に「おぉ」と思ったのはキヤノン(7751)の増配。10月末は日銀の追加緩和に隠れてしまいましたが、自社株買いを発表して買われました。今までの経験則上、結構キャノンが自社株買いとか増配をしたら相場が強含む傾向があるので、今の地合の下支え要因として注目して良さそうです。期末権利落ちも近いですし。


新興市場は「やや買い」。金曜は高安マチマチ。JASDAQはしっかりでしたが、マザーズの方は上場したIPOが初値こそ高いものの、初値形成後は一転軒並み大きく売られ、セカンダリが上手く機能していません。つまりIPOで配分があった人だけ儲かっていて、それ以外の参加者はやられているという構図です。

そんなわけでマザーズは厳しいですが、JASDAQや2部指数はちょっと反転の芽が出てきています。特に2部ではまた1部指定替え銘柄として、先般より候補銘柄として繰り返し名前を挙げていたウィルグループ(6089)とウェルネット(2428)が無事1部指定替えに決まりました。2部銘柄に関してはまだもう少し1部指定がありそうなので、引き続き買い妙味があると思います。


ポートフォリオ銘柄】
WOWOW(4839)は続伸。5000円割れから急速に値を崩しましたが、足元で値を戻しつつあります。ただ新四季報を見ると来期の見通しは今期とほぼ同水準で、ちょっと期待値が高まらない感じです。確かに同社の場合は国内需要のみで、もっと文化的に有料視聴に対するハードルが下がらないと厳しいかも知れません。やはり株高を期待するのであれば、成長性が無いと難しいですね。ちょっと戻りを期待してから利食い終了とする方向で考えています。


ファーストリテイリング(9983)は反発。昨日の日経では都内のユニクロ2店舗で免税対応を始めたとのこと。まあ海外にも店舗があるのですが、円安なので日本に来て買った方がお得な様子です。こちらも案外訪日外国人関連という切り口が出てきました。引き続きヒートテックの季節であること、原油安による原価低減、12年連続年末高のアノマリーなどに期待です。


ライオン(4912)は続落。金曜はライバルの花王(4452)が大きめの上昇で上場来高値更新。一段と進む原油安が化学業界に最大の恩恵を与えています。当然同社にも恩恵がありますし、また12月は配当と優待の権利月でもあります。ここはやはり強気で見ていきたいところ。


【注目銘柄】
帝国通信工業(6763)は続伸で年初来高値更新。こちらは前回も当欄で取り上げましたが、先月18日に有料メルマガにて参考銘柄として取り上げ。その後ジワジワと下値を切り上げる動きになっています。

そして昨日出た新四季報で、今期営業利益が前号3億円→4.5億円に、来期が同3.3億円→4.8億円にと引き上げられています。それに合わせて最終利益はそれぞれ4億円→7.3億円、4.2億円→7.2億円とかなりの変化率に。更に足元で円安が進んでいますし、更なる上ブレも期待できると思います。ここまできたらさすがに継続疑義注記は外れて良いでしょう。


日本毛織(3201)は反発。こちらは3日配信の有料メルマガにて参考銘柄として取り上げ。まあシャレみたいな話ですが、例年確かに干支をテーマにした銘柄が買われています。昨年末は今年の午年を見越して天馬(7958)が、またその前年は巳年を見越して蛇の目(6445)が買われました。

で、そろそろ来年の干支「羊」をターゲットにしないといけない時期ですが・・・名前に直接羊が付く銘柄が見あたらないので、なかなか今回は難しい感じです。ただ市場では羊毛から日本毛織だ、という話になっているらしいです

まあそれを抜きにしても、11月の権利落ちを経て、案外戻りが良い感じです。利益の柱が商業施設の賃貸ということで事業環境は良いですし、スポーツ施設も最近ルネサンス(2378)とか東祥(8920)とか値動きが良いので、そもそもアリな感じです。権利落ちは過ぎた直後ですが、配当利回りは2.3%、PBRは0.8倍ですから、単価が高いのはネックですけれど、総合的に見て悪くありません。新四季報の内容も良い感じ。

ちなみにその他にはカネヨウ(3209)が良い(兼松(8020)の羊毛部門が前身)、ということで、足元で盛り上がってきています。低位株ですし、こっちの方が本命なのでしょうか。しかしまあ皆上手く見付けるものですね。変なところで感心します


・・・というわけで、いつものパターンで文字数制限からここまで。

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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。