KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

シンガポールスリリング その25~マリーナベイサンズカジノ

シンガポールのカジノ話のつづきです。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20141214.html


最後にIR法案(カジノ法案)に対する私なりの意見をまとめてみます。個人的には「とりあえずやってみたら良いんじゃないか。しかし作るにしても、訪日外国人観光客の人気の高いスポットに作って、国内も2箇所くらいがせいぜいにしておくべき」と思います。

多分そんなに儲かりはしません何故なら運営ノウハウのあるラスベガスサンズなどに依頼しないとまず上手くいきませんから、必ずそちらに依頼することになります。そうすると当然取り分の大部分は持って行かれます

それでもやらないよりはやった方が良いと思います。そういうものが好きな観光客を呼び込む契機にはなりますし、一定の雇用は創出しますし、周辺産業にも好影響でしょう。

大体既に国内にはパチンコ産業という十分なカジノがあります。私は日本に戻ってきて地元のパチンコ屋に行ってみてビックリしたのですが、何と地方の大きなパチンコ屋は既にカジノのようにきらびやかで、ミニスカのお姉ちゃんがドリンクを運んでくれたりする空間になっているのです昔のように隣の席とギチギチに詰めて座って、ひたすら台に向かって打ち続ける・・・という感覚ではありません。

ですから、まず「ギャンブル依存症がどうの」という議論はそもそも無意味です。今既に全国各地に小さなカジノがあるんですから、カジノが出来たから依存症が爆発的に増えるということは無いでしょう。(そもそも私に言わせれば、最大のギャンブルは宝くじです。)

また治安の問題を懸念する声がありますが、例えば私が昔居た大阪新世界の近くは、当時フェスティバルゲートという遊園施設が出来て、警備員が辺りを巡回するようになって治安が良くなりました(今は無くなってしまいましたが)。結果、新世界は今や串カツを食べにくる若者が増えたり、立派な観光スポットになっています。ですからカジノ施設が出来たら、恐らくは警備会社のお陰で周辺の治安はむしろ良くなると思います。

というわけで、一般的な「カジノ」というイメージで忌避される方は、恐らく実際に行ったことの無い方だと思うのですが、そこには大きな誤解があると思います。いっそカジノを合法化し、国の管理下でしっかりと税金を徴収する。そのシステムを作る過程でパチンコ産業も合法化し、しっかりとパチンコ税などの徴収を義務付けるなどすれば良いのではないかと思います。

ここで大事なのはある程度国の許認可をしっかりしてカジノを作り過ぎないこと。地方自治体に任せると、まるで打ち出の小槌のように勘違いしてアチコチに作って、挙げ句に赤字を抱えて廃墟カジノが残りそうです。何故なら繰り返しになりますが、それ程儲からないからです。実際にアメリカのカジノ産業も以前のように儲からなくなっていますし、施設が稼働すると見られる2020年以降に、果たして中国人観光客がどれだけお金を落とす力が残っているか。

が、日本に1、2箇所くらい作る意味はあると思います。それはまず規制というものの撤廃で自由な産業を一つ生み出してみること。0と1では天と地くらいの差があり、作ることで得る経験やノウハウは例え失敗しても以後何かに活かせると思います。

あと、どうせ作るなら日本伝統の賭博も追加して「魅せる」カジノを創ること。例えば花札とかチンチロリンとか、それをサラシを巻いて肩を出した艶っぽいお姉ちゃんがディーラーとして演じれば、見せ物としても集客があると思います(コレ、結構本気で言ってます)。萌えディーラーとかもアリかも知れませんね(こっちは適当ですが)。とにかく日本らしさを前面に打ち出し、外国人観光客をどうやって取り込むかに注力すべきでしょう。

私自身はカジノそのものはハッキリ言ってつまらないと思っています。ですから、総合的にどうゴージャスな施設を運営していくか。アチコチに似たようなアウトレットモールばっかり作るよりかは幾分マシでしょう。

というわけで、コレが私なりのカジノを見てきた者としての意見です。皆さんそれぞれご意見はあるとは思いますが、ともあれ一度実際に行ってみて、一度体験してみられてはいかがでしょうか。それからの方が実入りのある議論ができると思います。(つづく)