KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

週末の利益確定売りに押される

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日経平均は本日反落。前日のNYは堅調で、NASDAQは遂にITバブル時の高値を抜いて最高値を更新してきました。

それを受けた日経平均は朝方売りが先行。為替が円高で返ってきたことや、ここまで順調に高値を追っていたこともあり、週末要因による利益確定売りが上値を抑えました。じりじり売りに押されると、ほぼ一本調子の下げに。後場は日銀のETF買いに対する期待感から寄り付き間もなく買われたものの、その後は再度売りに押される展開。2万円台をキープするのがやっとでした。売買高は21億株台、売買代金は2.3兆円台と落ち着きました。


投資判断は「やや買い」。日本株の方は弱かったですが、アメリカでは象徴的にNASDAQが最高値。まあ他の指数が最高値をとっくに更新していたので、NASDAQの方も時間の問題ではありましたが。懐古主義的にソフトバンク(9984)、光通信(9435)辺りが買われるかと思ったのですが、ソフトバンクは確かにプラスだったものの、むしろApple Watch関連という位置付けが強く、特段反応は無かった様子。

日本証券新聞によると1/7から「日経平均3日続落なし」記録が続いており、実質過去最高記録を更新しているのだとのこと。それだけ強い相場であると共に、下値の買い支えが効いている感じになっています。

それを相場の不自然さ、官製相場と揶揄する人も居ますが、昔からPKOや為替介入など色々行われてきましたが、政府がただ実弾だけをつぎ込んで支えられたことはありません。それを裏付ける根拠が無いと、ここまで続かないものです。よく株式市場全体が「仕手に操作されている」とかいう人もいますが、大金があれば何でもできるわけではありません。仕手株も上手いこと一定以上の説得力を持たせられないと、提灯はついてきません。そこまで投資家はバカではありません。

今回の場合実際の景気回復期待感もありますし、一番大きな説得力は緩和マネーが市中に溢れているということでしょう。少なくとも日本は未だ出口論を論じるレベルではないですし、そもそもボーダーレスですから、アメリカやヨーロッパなどから資金が入り込んできます。それが日経平均のみならず、世界同時株高を生み出している原動力と言えるでしょう。

しかしだからと言って来週更なる追加緩和があると唱えるのは無理筋です。本日も山本幸三議員が「来週の追加緩和で日銀が何もしないという話はちょっとあり得ない」と発言し、海外メディアで報じられています。個人的には「余計なこと言うな」「この人株かFXでもやっているのか?」と思ったりしますが、本気だとしたら余程の経済音痴か何かでしょう。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NNAMZF6JTSEC01.html

が、日本国内だけではなく、世界中に緩和期待が蔓延している感じです。中国も追加緩和が期待されていて、昨日HSBCによるPMIが予想を下回っても動じず。ある種「弱さが強さに変わった」ような値持ちの良さが続いています。世界中の投資家の「欲しがり」が当局者を困惑させている様子。

いずれにせよ、なんだかんだ言って本当は皆日銀による追加緩和が30日にあるなんて信じていないでしょう。足元の動きはあくまでそれを口実にした株高に過ぎません。緩和マネー流入による株高の後講釈として追加緩和期待が指摘されているだけであり、そのため30日以降も「現状維持」と伝わって瞬間的に売られても、すぐ切り返してくると見ています。

そもそもすぐにGWに入る日柄ですから、期待に働きかける黒田さんの手法として、連休という冷却期間が生じるのは望ましくありません。だから第一発目のバズーカも、13年4月の頭の方の政策決定会合で行われました。また足元ドル安で苦しむアメリカが、更なる追加緩和を許さないでしょう。AIIB参加に関してもアメリカの威光に逆らえず議論の余地も無かった日本にとって、そこを無視することは考えられません。

昨日ラジオ日経でリスナーのコメントや出演者のコメントを聞いていたのですが、皆一様に高値警戒感を口にしていました。「追加緩和が出なかったらきつめの下げになる」とか、揃えて言っています。じゃあ皆その前に売るんでしょ?ならばまだまだ上がるんじゃないか?という気がしています。やはり個人的には「Sell in May」は無いんじゃないかと思ったり。

私自身高所恐怖症ですから、本音を言えば危うい感じは当然感じます。ただまだ信用評価損率も-8.2%ということでプラスに転じてませんし、裁定買い残も3.4兆円と過熱感を示す4兆円超えまでは余裕があります。状況証拠的にはまだ買い余地があります。本当にクラッシュする前は結構パッと上がり「チキンレースの最後に旨みがある」というのが今までの経験則。そこで乗り遅れた!と思わせて引きつけて高値で売り抜けるのが大口(相場の支配者・巧者)のやり方です。

とりあえず今日のところはしっかり下げました。ただこれはある意味「世間の一般的な感覚の方々に敬意を表した」下げではないかと思います。いずれ大きく下がる時は来るでしょうが、それはまだ先の話だと思っています。

昨日発表の投資主体別売買動向を見ると、先週もまた同じく外国人が買い越しで、個人・信託銀行といった国内勢は売り越していました。まあラジオの出演者・リスナー共に日本人なので、やっぱり考えと行動は合っているんでしょうね。一方、ドル建ての日経平均も高値を更新していることから、外国人には持たざるリスクが台頭しているものと見られます。

国内の日並び的に、来週から段々とGW期間モードに入ってきます。早いところは信用取引手仕舞いを行っていて、例えば21日(火)の日証金を個別で見ていると、結構大きく融資残が減っていたりしました。つまり今週中の受け渡しでお休みモードに入ってしまおうという手合いです。なので、国内の需給は今かなり改善されている状況であると思います。

イベント的には来週は結構重要です。30日の日銀金融政策決定会合はもとより、来週は安倍首相が訪米し、29日にアメリカの上下両院合同会議でまた「Buy My Abenomics」と言う予定です。TPPの進展もかかっており、注目度合いは高いです。その日にFOMCもありますが、今回はイエレンさんの会見が無いということで、そっちは大した内容にはならないと見られています。

とにかく気にしたいのはアメリカ株の動向。ここがもう一伸びしてダウ・S&Pが3月以来の高値を結んだ上値抵抗線をクリアしてくるという動きがあれば、もっと日本株も強気に見ていって良いと思います。


新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に堅調。日経JASDAQ平均は年初来高値を更新し、マザーズもしっかりでした。東証1部が休んだ分、資金の受け皿として機能した格好。本日IPO三機サービス(6044)、レントラックス(6045)は共に好発進だったものの、セカンダリの動きは好対照でした。それはともかく、個人投資家のマネーも少しずつ復調気味にある感じです。引き続き新興市場の割安感・出遅れ感に注目。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は続落。ここまで相場を牽引してきたメガバンクですが、ここ両日は一服。先般指摘したようにチャート的な過熱感もあって、これくらいの調整は妥当でしょう。ただ本日は地合が悪い中では比較的健闘し、メガバンクの中では三井住友FG(8316)は反発しました。

SMBC日興證券によると、89年のバブル期と直近を比較すると、上場企業全時価総額に占める銀行の割合が、当時は23.1%に対し現在は7.8%に止まっているとのこと。確かに産業構造がこの四半世紀で大きく変化したものの、業種別経常利益構成比で見ると当時の23.4%に対し現在13.5%と、引き続き存在感は大きいままです。そう考えると銀行株はまだまだ割安。銀行株の上昇があって初めて本格的な上昇相場と言えるでしょう。


CYBERDYNE(7779)
は反発。やはり前期下方修正の影響は軽微に止まり、昨日は陽線で復調。本日は更に戻りを見せて、結局修正前の株価水準をあっという間に回復してきました。マザーズ指数の復調もありますが、本日は昼に国立研究開発法人との委託研究開発契約締結を発表。毎日どこかとの契約を発表しています。金額ベースでは相変わらず小粒ですが、少しずつ積み上げて今期黒字転換に近づくことを期待しましょう。


エニグモ(3665)は続伸。マザーズ市場の強さもあって、結構ちゃんと買われました。相変わらず1050円での売り圧力も大きいですが、クロス取引っぽい印象も。チャート的には下値を切り上げつつ4日連続陽線を示現しており、1日と15日の高値を結ぶ上値抵抗線をクリアしてきた形。来週の上伸に期待です。


【注目銘柄】
サマンサタバサJP(7829)は大幅高。こちらは先般も当欄で取り上げましたが、21日に配信の有料メルマガで買いで取り上げ。その後も強い動きを見せ、連日の上値追いとなっています。本日はインバウンド関連株が改めて買い直されましたが、同社も一応インバウンド関連の一画と見られます。

前期は過去最高益更新で、今期も連続更新の見込み。であれば株価だって過去最高を更新してもバチは当たりません。またマザーズ上場10年経過の銘柄が相次いで本則市場(1部or2部)への鞍替えを発表していますが、同社も今年で10年を迎えます。年内に1部昇格があるのではないかと見ています。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。