KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

雇用統計を受けてアメリカ大幅高!

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日経平均は金曜反発。前日のNYはここまで売り込まれてきたネット関連株が、種々の材料を背景に買われたことでしっかり。

それを受けた日経平均も朝方から買いが先行。前日に良好な月次を発表したファーストリテイリング(9983)や、アリババが予想を上回る決算を出したことで買われたことからソフトバンク(9984)がしっかり。SQ値は19270円で決まり、下方に幻のSQとなるとそれを支持線として、その後はジワジワ下値を切り上げる展開になりました。

特に後述するように三井住友FG(8316)が高値を更新するなどメガバンクに強い動き。それがTOPIXを押し上げ、反転相場になりました。夜にアメリカ雇用統計を控えることで引け際にようやく利益確定の売りが出てきたものの、総じて強かった印象。ただここまでの下げの反動としては物足りなさもありました。売買高は25億株台、売買代金は2.8兆円台とSQの割には程々でした。


投資判断は「強気の買い」に。金曜のNYは注目の雇用統計が予想を若干下回ったものの、失業率の改善もあって大幅高。それを受けてシカゴ225先物は19685円ということで、一気に25日線近辺まで戻す流れとなっています。

金曜で無事大きな海外のイベント(雇用統計、イギリス総選挙)を通過し、国内でもSQを通過してトヨタ(7203)を含めたメジャーどころの決算が大体出てきました。東芝(6502)の決算が延期となって急落懸念があるところはあるものの、先般の富士通(6702)のストップ安のように、全体相場への影響は限定的でしょう。そんなわけで投資判断を3月末に引き下げて以来、約1ヶ月ぶりに最上位に戻すことにしました。

先般より「Sell in Mayは無い」という方針で何とかここまでやってきましたが、もう一息で回避されたと言って良い状態になりそうです。アメリカ株は3月以降の上値抵抗線突破に再度トライという形。ただ土日に雇用統計の結果を冷静に見極めた結果、翌週から流れが変わるというパターンもあるので、この辺りはまだ安心できません。

とはいえ、繰り返しになりますが個人的には「Sell in Mayは無い」と見ている以上、まだ十分上げ余地があると思います。アノマリー的にはアメリカ大統領選挙の前年、特に今年のように現職大統領が出馬しないケースのアメリカ株は、夏場まで上がるというものがあります(理由は何とでも言えそうですが、どこの国も理想が語られる選挙前が一番甘美)。

個人的には今回イエレンさんが発した株価に対する牽制発言(実際には債券価格に対する牽制発言が主旨だったようですが、債券が売られれば結局は株安に繋がるのでほぼ同義)は、投資家に与えるインパクトは強いものの、単なる一ストラテジストが発する意見よりもデタラメ感が強い印象を受けています。あくまで利上げに向けたポジショントークと考えるべきで、合理的な根拠には乏しいように感じます。

そもそも、かつて前々FRB議長のグリンスパンさんが同じように「根拠なき熱狂」と株価牽制発言をしたのが96年12月だそうで(その当時私全く株に関心が無かったので伝聞です)、その後2000年のITバブルまでアメリカ株の進撃は止まりませんでした。最近ではイエレンさんが昨年7月中旬に「バイオ株やSNS株が割高」と言ってから、そこがほぼ大底で上がっていったのも記憶に新しいところ。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/cbuilder?T=jp09_&ticker1=NBI%3AIND

中央銀行の総裁の肌感覚で株価が上げ下げできるなら誰も苦労しませんね。株価は市場に聞く他ありません。というわけで、この辺りは引き続き押し目買いの好機であるというスタンスで挑めば良いと思います。

そんなイエレンさんのガス抜きもあって、ここまで弱い経済指標が続いて警戒感が高かった雇用統計を大過なく通過できました。3月の貿易赤字が拡大したのは港湾スト解消の反動もありますが、つまるところアメリカの景気が良いから貿易赤字になるわけです(内需消費が拡大するため)。ただ今回の数字は「結果」であって、大事なのはこれから。その「これから」の景気を占う指標が一つ雇用統計でもありました。

世論調査では二大政党全く同支持率で歴史的接戦が見込まれていたイギリスの総選挙も、蓋を開けてみれば与党の単独過半数獲得。先進国の中では日本に次いで安定的な地盤を獲得したような印象です。それを受けてポンドは買われ、ユーロもここまでのユーロ売りスタンスの巻き戻しから強い動きになっています。ドル円が120円前後でもじもじしているのも、見方を変えれば通貨が安定してきたと捉えられ、外国人が安心して日本株を買える素地が整いつつあります。

為替よりもやはり各国の債券下落の動きの方が気がかりではあります。ドイツの金利もみるみる上がってきて、つい2週間前から8倍近く跳ね上がって今年の最高水準に。・・・とは言っても今までが異常だっただけで、正常化に向けて動いていると捉えることも可能かも知れません。実際、債券が売られて金が買われるなら本当に市場が警戒していると言えますが、ドル安も続く中で金価格は相変わらず1200ドルを割り込んだままです。

日本の株式市場に話を戻すと、空売り比率は金曜も高止まって33.3%と引き続き高水準。先月末以降高水準が続いていますが、イエレンさんのお墨付きまでいただいて、世界的に売り方の攻めやすい状況が続きました。ですから、今回の雇用統計の結果を受けて買い戻しが出やすい印象です。オプション市場でも現状18500円のプットの建玉が最も多いですが、次のSQまでまだ丁度1ヶ月あるわけですから、売り買いの勢力図は十分描き変わる可能性があります。

チャート的には日経平均TOPIX共に一目均衡表の雲上限に支えられて、ストキャスも割安感が強いことから、とりあえず来週は反発相場が見込まれます。再度25日線を回復してくるであろうこと、特にTOPIXは再度高値更新を狙いやすいポジションにあることから、需給バランスはまだしっかりしています。

イベント的には来週はそれ程大きなものがありません。私の中ではギリシャ問題はもう株価材料的には終わったことなので、あとはEUの中で存分議論を尽くしてくれればと思っています。強いて言えばヘッジファンドの45日ルールが意識される日柄ですが、そもそも実体面ではあまり意味はありません。あくまで風評的なものですから、それが意識されて売られるケースがあるかも・・・と、わずかに想定しておく程度で良いでしょう。

決算は社数ベースでは来週がピークになりますが、大型株は大体出てきました。今までは決算前ということもあって個別株の空売りがなかなか出辛い状況だったため、先物が代わりに売られていたという見方もできるかも知れません。そういう意味では地合が良くなるからといって、個別個別では当然業績見通しに対する信用力で株価が動くことは肝に銘じておくべきでしょう。


新興市場は「強気の買い」。金曜は両指数共に堅調。東証1部がしっかりしていた分、安定感が強まりました。そもそも連休明けの木曜も日経JASDAQ平均は高値引けとなるなど個人投資家の買い意欲は旺盛で、IPOも当面予定が無いことから、資金が環流しやすい状況にあります。とはいえ、来週は新興市場の決算が本格化してくるので、ちょっと手を出し辛い状況になってくるかも知れません。来週に関しては東証1部に比べて相対的に弱い動きが見込まれそうです。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は大幅続伸。上述のように金曜は特にメガバンクに強い動きが目立ち、同社は終値ベースでは年初来高値更新となりました。確かに連休前に警戒感から売られた反動もあるでしょうけれど、メガバンク程の時価総額の巨大な銘柄が、巻き戻しだけでここまで大陽線を引いて買われるというのは説明し辛いです。やはり海外マネーがしっかり日本株に再流入してきた証左だと思われます。

チャート的にも丁度MACD暗転がかかっていたことから、反発のタイミングとしてはバッチリでもありました。信用倍率も更に改善して12年11月以来の低水準に。やはり銀行株が上がって初めて本格的な日本株高が演出されますし、そもそもアベノミクスのど真ん中は金融株であるはず。ここからの買い上がりに注目です。


ホシザキ電機(6465)は小反発。金曜後場に第一四半期決算を発表。出てきた内容を見ると海外市場の伸びを背景に、中間期予想に対する進捗率が売上では50.5%程度なものの、営業利益ベースでは56.0%となかなかのものでした。ところが株価は発表を受けてやや売られる形に。うーん、結構良い数字だと思うんですが。ともあれ同社に関しては来週13日に発表されるMSCIの組入期待感もあるので、その辺りに引き続き注目です。


7日の寄り付きから買いポートフォリオ入れとなったJAM(8922)は反発したものの、当日は決算を受けて急落。期待されていた復配が無く、決算短信においてもその方針が無いと書かれていたことから、期待感が剥落した形になりました。個人的には3円くらい復配があってもおかしくないのではないかと思っていたので、自社株買いすら無く確かに株主還元面では期待外れ。

それでも前期着地も今期見通しも良い業績内容だっただけに、ここまで大きく売られる筋合いは無いと思います。親会社ドンキホーテHD(7532)も通期見通しを上方修正。今期も親会社の事業拡大に合わせて、その恩恵を受ける銘柄でしょう。

いずれにせよこれで業績立て直しに対する信用度も増してきましたし、04年の上場から既に11年経過していることもあって、東証1部昇格への道筋が出来ました。そもそも親会社としても株価下落は望ましく無いわけで、株高に対する施策としては目先この辺りかと。短期筋の売りが一巡したことで、再度上値を追う展開になると見ています。


【注目銘柄】
鉱研工業(6297)は反発。こちらは今月から有料メルマガにて売りで取り上げ。その後はJASDAQ市場が安定的な中でも軟調な展開が続き、金曜も戻りは5日線までで限定的でした。今期の大幅減益見通しを受けて理想から現実を見つめる東証1部の建設株のような動きになっていること、また筆頭株主日立建機(6305)も含めた建機株全般が、決算や中国の成長鈍化を嫌気して売られていることが根拠です。


・・・まだまだ書きたいことはありますが、いつものパターンで文字数制限がきたのでこの辺で。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。