KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

7月の成績発表

★☆★☆好評につき第四回開催決定!!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で4度目となる自主開催セミナーを開催されます!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :8月29日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
http://kokucheese.com/event/index/288696/


前回は何と福岡県から参加された方も!
北陸新幹線が開業したこともあって、長野などからも参加しやすくなりました。
幅広い地域の方々のご参加お待ちしております!!

当然私も参加します!!(^_^)/

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本日は7月の成績発表です。7月はギリシャ危機や中国バブル破裂を受けて急落する場面がありましたが、足元では喉元過ぎて戻り歩調となっています。そんな中私のポートフォリオはどうだったでしょうか?早速検証してみましょう。


【買い銘柄】

みずほFG(8411)
271.7円→267.9円(19営業日保有 下落率1.4%)

今月は地味に横ばいを続けたメガバンク株。そして金曜引け後には第一四半期期決算を発表。二桁の増収増益となっており、良いスタートは切っています。ただメガバンク株の場合は決算がほとんど株価材料になりませんから、この辺りは無風でしょう。

メガバンクにまつわる話題としてはボルカールールの適用と株式の持ち合い解消。ボルカールールは21日から遂に適用されましたが、ヘッジファンドなどのリスク性の高い投資ファンドに銀行が関わることを禁止するもので、主に海外の投資銀行などが大きく影響を受ける話です。

邦銀にとっては後者の持ち合い株の売却の方が直接的な影響が大きいですが、同社は中でもいち早くコーポレートガバナンス報告書を発表して「意義の認められない持ち合い株の売却」を宣言しました。ただ現段階で全然その売却に手が付いていない様子なので、今後どのペースで減らしていくのか、そしてそこで獲得した資金をどう活かしていくのかに注目が集まります。

一方、いよいよゆうちょ銀行を含めた郵政Gの上場に向けて、金融株全般的に身構える状況になってきました。これらの公開価格を高くしたいという政府筋の思惑もあるとか無いとかで(公開価格は類似企業の株価水準で決まるため)、むげに株価が下落するようなことはなさそうですが果たして。


日本プロロジスリート投資法人(3283)
224300円→244500円(19営業日保有 上昇率9.0%)

REIT市場は7月になった途端びっくりするくらい売られましたが、今月日銀が頑張ってETF買いを9回も実施してくれた上、一回当たりの金額も1億円増額してくれたことで、何とか下げ止まり感が出ています。足元では25日線をようやく明確にクリアしてきた格好。3月高値→7月安値の半値戻りをほぼ達成してきました。このまま全値戻りはまだ時間がかかりそうですが、来週末の日銀金融政策決定会合に向けてまた若干の期待感も出てきそうです。


ホシザキ電機(6465)
7770円→7600円(16営業日保有 下落率2.2%)

例年7月末に上方修正を行う常習犯なので、その辺りで売り逃げ・・・と考えていましたが、予想より早く発表。そして上方修正を受けて逆に一度大きく売られたものの、翌日には買い支えのGSがまた目標株価引き上げで急反発。そのタイミングで上手く売り抜けられました。


M&Aキャピタルパートナーズ(6080)
3295円→3565円(11営業日保有 上昇率8.2%)

7月は案の定通期見通しを上方修正し急騰。そのタイミングで利食い終了としました。が、その後順調な進捗の第三四半期決算と分割まで発表して、一時目標の4000円に急接近。ちょっと勿体なかったですが、まあ結果論ですね。引き続き事業環境は良さそうです。


CYBERDYNE(7779)
1582.5円→1531円(※2分割考慮 19営業日保有 下落率3.3%)

今月も日本空港ビルデング(9706)や大分県など、色々なところと提携。ただ最近は提携くらいじゃ株価の反応もありませんね。確かに福島の工場が完成していない現状では生産に限界がありますから、提携しても売上が増えないので。チャート的にはまだ長期的な下落トレンドを脱するような感じもなく、HALがアメリカで承認されるまでまだしばらく辛抱の時が続きそうです。


JAM(8922)
143円→145円(19営業日保有 上昇率12.3%)

ギリシャショックで一時121円まで売り込まれたものの、そこから切り返しの動き。足元では何とか25日線をクリアしてきました。案外REIT指数と同じような値動きをしています。8/5に決算を予定しており、基本的にドンキホーテHD(7532)に対するストック型のビジネスなので、好業績自体は約束されたようなもの。株価水準が低い分、安易な増資なども見込まれ辛いので、とりあえずは素直に戻りやすいタイミングだとは思います。160円辺りの戻り待ち売りで。


ティア(2485)
673円→700円(1営業日保有 上昇率4.0%)

7/6に目標株価に達してしまい、今月は1日だけで終了に。本当はその6日から出来高が急増し、7/9で一旦激しく落ちて下ひげ陽線を出したので、7/10辺りからもう一度買いで取り上げたかったのですが、7/18までブログをお休みしてしまった関係上、ようやく始まったビッグウェーブを逃しました。まあ今更後出しジャンケンですが。


中部飼料(2053)
7/18より 973円→1063円(9営業日保有 上昇率9.2%)

フィード・ワンHD(2060)からの乗り換えエントリー。その後相対的な出遅れ感や割安感、TPP関連株としてスルスル上昇し、珍しく上手く乗り換え成功となりました。そして出てきた金曜の決算では、第一四半期から利益3倍の超絶な好決算と、伊藤忠(8001)及び日ハム(2282)との資本業務提携。第三者割当増資を通じて両社に株式を持ってもらい、伊藤忠飼料とは合弁会社を設立、日ハムに対しては株式持ち合いとなる格好です。

足元でTPPが大筋合意に至らず、その分は株式的にマイナスですが、これらの好材料を受けてPTSでは一時ストップ高の大暴騰。週明けの寄り付き時点で目標達成になるでしょうね。まあ1300円くらいまで上がれば十分ですし、それでもPBRは1倍割れで、中間配当・優待もある銘柄ですから悪くないと思います。


【売り銘柄】

オリエンタルランド(4661)
7/18より 8140円→7869円(9営業日保有 下落率3.4%)

エントリー後は上昇が続きましたが、案の定決算が悪く下落。事前の日経報道ベースも下回り、厳しい内容になりました。上海ディズニーランドもできますし、USJの再上場も近いと見られています。値上げは既に実施済みで当分再値上げの話は出てこないでしょうし、NISAで優待狙いの個人投資家も十分枠を使ってしまっていますから、しばらく上がる要素が無いように思えます。


日本空港ビルデング(9706)
7/25より 6900円→6600円(5営業日保有 下落率4.5%)

こちらもインバウンド関連が曲がり角と見てエントリー。その後は結構順調な下落トレンドが続いています。円高の夏でもあり、引き続き中国株が不安定な中で、訪日外国人観光客数自体は伸び続けるにしても、手垢が付きまくった関連株には利益確定売りのきっかけになるように思えます。既に爆買いの恩恵を十分受けていますし、ここから更に売上が加速度的に伸びるというのは物理的に無理でしょう。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
0.44(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ただ今回はまずティアが1日で急騰したので上昇率を半分に、また5日間で下落した(空売りで利益が出た)日本空港ビルデングを最長の19日間で再計算しています。つまり効果をそれぞれ保守的に見積もっているわけです。もしそのまま計算すると0.71(%/営業日)となりました。


ちなみにその間
日経平均 7/3終値 20539円→20585円(19営業日 上昇率0.2%)0.01(%/営業日) 
TOPIX  7/3終値 1652  →1659 (19営業日 上昇率0.4%)0.02(%/営業日)

今月はベンチマークに圧勝!上手く利食いできる銘柄は利食いし、新規エントリー銘柄もそれぞれ順調に推移したことでパフォーマンスを上げてくれました。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数704.2ポイント
無事過去最高を更新!遂に700ポイントの大台に乗せ、来月で10年を迎えるわけですが、資産が7倍化したことを意味します。あまり値動きの派手な銘柄ばかり追わずとも、地道にやれば資産は増えていくよということを証明できていると思います。一層記録を伸ばして10周年を迎えたいですね。ちなみに上記の保守的な再計算をせずに評価すれば、740.8ポイントでした。


で、今回は更に売りポートフォリオとして大東建託(1878)を取り上げます。5月頃にやっていたNHKクローズアップ現代で、相続税対策でよく行われるアパート建設とサブリースの問題に関してやっていました。実は私も田舎なので色々相談を受けることがあり「止めておいた方が良い」と言うのですが、やっぱりというかトラブルが表面化してきました。これはちょっと社会問題化、国が動く可能性がありますね。
http://www.kurachic.jp/column/chintai/ooyasan/20150512110939.html

ところが案外足元でまだ業績が良く、特に東建コーポレーション(1766)なんて年初来高値更新波動になっています。同社に関しても決算が良く、決算を受けて大陽線を付けてきました。

が、チャート的には75日線や200日線といったところに頭を押さえられており、戻りは限界だろうと思います。今後も建設コストの上昇などが重くのしかかってきて、そのまますんなり業績の上積みはできないのではないかと思います。

配当利回りは3.0%と高いのですが、決算を機に分割の話も出なかったので、売り仕掛けやすさが出たかと。ともあれ目標株価は7月安値を割り込む11500円に。月曜の寄り付きから売りポートフォリオ入れとします。


それで文字数の関係で手短に。足元の投資判断は「中立」。8月は結構きつめの下落があると見ています。TPPも合意に至りませんでしたし、内閣支持率が下がるようなイベントしか続かない中で、正直買い材料が国内にはありません。3日新甫の8月は波乱の展開で、戻りは良くて雇用統計までだろうと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。