KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ドラギ砲発射前でも急騰!

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日経平均は金曜大幅反発。前日の海外マーケットはECBドラギ総裁の「12月にも追加緩和に前向きな姿勢」を受けて大幅高に。ユーロは売られる一方でドルが買われる動きになりました。

それを受けた日経平均も朝方から買いが先行。早速18800円を回復すると、その後も高値圏をキープしました。後場は一段高となって18900円を回復する場面があったものの、さすがに週末要因の利食い売りに押される展開に。それでも18000円台はキープし、高値もみ合いの一日でした。売買高は21億株台、売買代金は2.5兆円と少し膨らみました。


投資判断は「やや買い」に。私の中では上放れ発射は来週だろう、ECBに関しては無風だろうと思っていたので、ある意味意表を突かれた上昇になりました。なのですっかり出遅れてしまいましたが、後追いのような感じで「やや買い」に一段階引き上げました。

ECB理事会において政策金利こそ事前の予想通り据え置きとなったものの「成長やインフレ見通しに下振れリスクが見られる」「金融刺激について12月に再検証」など、ドラギ総裁の緩和的な方向性の発言が伝わり、それで相場の雰囲気が一変。全般的に売り方が買い戻しを迫られるような流れになりました。特に何もしていない「口だけ」なのですが、買いたくて買いたくて震えていた投資家達が、待ちきれずに殺到したような印象です。

そして昨日は今度はたたみかけるように中国が突然の利下げと預金準備率の引き下げを発表してきました。それを受けて金曜のNYは続伸。完全なリスクオフモードになって、ダウとNASDAQは8月急落前の水準を回復となりました。結果シカゴ225先物は19170円と次の節目と目される19000円台をあっさり突破。来週の日本株も大きく買われてのスタートとなりそうです。

アメリカの各企業の出してくる決算数字が悪いのに株価はドンドン上がっていく。こうなってくると売られる必然性が無くなってくるような感じでもあります。ドル高が進むとアメリカ企業は益々苦しい立場に置かれることになりますが、市場は意に介していません。

アメリカの一人勝ちとも言える経済状況が続いていますが、実際のところアメリカ企業は決して楽勝モードではありません。ここ最近リストラを決めた企業の総人員削減人員は20万人に達するということで(ex.ヒューレットパッカードの3万人、キャタピラーの1万人など)、結局1ヶ月分の雇用統計の数字が人員整理の憂き目に遭っているという感じです。

それでも尚増えているんだからアメリカ経済は強い・・・という逆説的な言い方もできるのかも知れませんが、大企業の正社員が削減されているわけですから、雇用の質が悪くなっているという言い方もできるでしょう。

とにかく、アメリカが動く前にヨーロッパと中国が動いてきました(厳密にはヨーロッパはまだ動いていないですが、方向性を出してきました)。一方、他国の金融緩和策振らされて、これで益々アメリカの利上げが遠のくような感じにもなりました。

昔のように「他国の事は関係無い。アメリカ国内の経済環境だけ見て判断する」・・・と言えれば良いのですが、先般利上げ先延ばしの「言い訳」として「他国の情勢も鑑みて」と言ってしまったものですから、収拾を付け辛くなりました。

国毎の金融政策は勿論自国の国益のために自由に決める権利はあるのですが、ともあれドラギ総裁はまず先にカードを切った感じになりますね。それに便乗する形か、来週開催される5中全会を前に中国も動いてきました。イエレンさんまた追い詰められて倒れなければ良いですが。

既にアメリカは10月の利上げが無いと踏んでいるような感じですし、私自身もこれで益々10月利上げは遠のいたのではないかと思います。というわけで来週は注目イベントが目白押しですが、その最たるものであるFOMCに関してはサプライズ無しの現状維持が濃厚。ただドラギ総裁の口先だけでこれだけ相場が一変したのですから、イエレン議長の口先だけでも十分効果あるのかも知れません。その言質に引き続き注目が集まります。

一方、その後に控える我が国の日銀金融政策決定会合に関しても、やはりサプライズは無いとみられます。今のところETFの買い付け枠が無くなってきているので、その増額くらいはあるかも知れません。しかしそれを追加緩和と言えるのかどうか。玉切れになりつつある国債はこれ以上買えないので、株式市場を通じてお金を市中にばらまくと言えば聞こえは良い(?)ですが、ちょっと無理矢理のこじつけのように思えます。

が、外国人は「kanwa」というキーワードがお好きなようですから、ともかく緩和をほのめかすような「キーワードがニュースソースに出れば」アルゴリズムが走ってドドッと買いが集まる可能性はあります。そう、つまりは何でも良いんです。

まあそんな見せかけだけの緩和だと短期資金がパッときてパッと去って行くだけにもなりますが、売り方に「売り辛い」と思わせさえすれば成功なのかも知れません。9月の下落は空売り比率が常時40%を超えていたように、売り仕掛けが相場押し下げの主因でもありました。

そんなわけで来週の注目イベントのうち中国の5中全会は何らか刺激策を出してくる可能性はあります。一説には一人っ子政策の一段の緩和に向けた施策が出てくるのでは無いかという話ですが、その辺りで何らかテーマ性も出てくるかも知れませんね。

他方、日米の方は動きが無いと思います。特に日本の方はドル円で円安にもなりましたし、追加緩和を打ち出す手間も省けました。が、将来の追加緩和をほのめかすような形での「黒田豆鉄砲」くらいは出てくる可能性が出てきました。ドラギさんのやり方を参考にして「将来的にちょっと検討しまっせ」的な言い方をすれば、口車に乗りたがる投資家もいっぱいいるでしょうから、そこそこ効果があると思います。

為替、特にドル円に関しては振り返ってみると15日に一時118円台まで円高に振れたところがある種の「ダマシ」で、そこから一転足元では上放れの流れになっています。と言うわけで9月以降続いた120円を挟んだ均衡は終わりを告げつつある感じです。

また、日経平均のチャートを見ると21日に18500円の上値を突破してきてからは、とりあえず19000円までは問題無く上昇できるだろうというような感じで、あっという間に上昇してきました。一目均衡表の雲にもあっさりと入り込むことができました。一方で直上に控える19000円には今年4月からの下値支持帯としての機能があったので、また週足の一目均衡表の雲上限や基準線もありますし、上値を重くする要素がいっぱいあるゾーンでもあります。

が、上述したように為替の上放れを経て金曜の先物夜間取引でもあっさり上回ってきていますから、来週は難なく突破できるような感じもあります。一方、75日や8/28の戻り高値の水準、また一目均衡表の雲上限もあるので、19200円弱辺りが次の上値メドとなってくるとは言えそうです。来週はイベントを控えて商いこそ薄めでしょうから、とりあえずFOMCの水曜までは動き辛さがあるでしょう。

チャート的には「75日線と200日線がデッドクロスしたら、案外そこから反転する」というのもあります。一番直近では14年5月12日にデッドクロスし、その後5月19日をボトムに再び上昇トレンドに戻りました。その前は12年7月24日のアベノミクス前にまで遡りますが、翌25日をボトムに切り上げ。その前は震災後の11年6月7日。この時は17日から約一ヶ月の短命に終わりましたが、やはり最低でも200日線クリアまでの巻き返しは見せています。

で、足元では遂に75日線と200日線がデッドクロスしてきました。これは当然根っこに長期上昇トレンドが継続するという前提があった上で、押し目買いのタイミングを示唆するものではあります。そういう意味では個人的には6月高値は今回のアベノミクス相場の通過点であるという長期的な視野がありますから、今回のこのサインは押し目買いのタイミングであることをテクニカル的に示唆しているものと思います。

ここまで一気に強気転換の話を書いてきましたが、一方で「強気の買い」に出来ないのはやはり漫然と漂う不安感によるものです。その最たるものとして、個人的にはアメリカの利上げできないリスクがやはり気になります。目先としては原油の下落圧力が高まり、シェール企業の破綻懸念や新興国通貨安の方が不安です。ちょっと舵取りの難しい感じになってきました。

一応「ここから次第に下値不安感は拭われて、強気相場へと移行していく」という基本スタンスは踏襲するつもりではありますが、なかなかシナリオ通りに事は運びませんね(アメリカ利上げ→一旦下がってから上昇トレンドへというシナリオが理想的)。この後の日米の金融当局の動きを経て、11月から株式市場のボラティリティが高まっていくのかも知れません。


・・・と言うわけでまた休日で長々と調子に乗って書いてしまって文字数制限オーバー。今日はこの辺で。

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