KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

中国追加利下げも反応は限定的

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日経平均は本日続伸。朝方から19000円を突破して始まりましたが、連日による急騰の反動とチャート上の上値の重さから次第に利食い売りが強まる格好に。中国株も利下げによる反応が限定的だったことも重石になりました。為替が円高方向に振れるに合わせてそのまま引けまでじりじり売られ、プラス圏こそ保ったもののほぼ安値引け。19000円台は維持できませんでした。売買高は18億株台、売買代金は2.1兆円台と低調でした。


投資判断は「やや買い」。前回「イベントを控えて商いこそ薄めでしょうから、とりあえずFOMCの水曜までは動き辛さがある」としましたように、今週はさすがにグングン買い向かう程の積極性は見られようもない週です。一方で売り仕掛けられるような雰囲気でも無いため、全般的に高値圏での膠着感が持続する形になりそうです。

チャート的にも75日線や8/28の戻り高値の水準、また一目均衡表の雲上限もある19200円弱辺りが上値の節となっていますし、19000円には今年4月からの下値支持帯としての抵抗力、また週足の一目均衡表の雲上限や基準線もあります。この辺りで小休止をとってもバチは当たらないでしょう。むしろ出遅れた投資家にとっては渡りに船です。

再度確認になりますが、今週に関しては大きなイベントが目白押しです。中国では5中全会があり(26日~29日)、利下げに続いて何らかの景気刺激策が打たれるのではないかという期待感があります。

アメリカではFOMCがあります(28日)。ただこちらはこのECBの動き(金融政策の方向性)や中国の利下げを受けて、益々利上げが出来なくなってきました。

中国の利下げは前にもあったように、それがまた元安→アメリカ国債の下落に繋がります。人民元の急落から元買い介入の必要が出てきますが、そうすると外貨準備高が減少するので、アメリカ国債を売って資金を確保しなければなりません。実際、今年に入って中国の外貨準備高は減少が続いています。
http://jp.reuters.com/article/2015/10/13/bond-c-idJPKCN0S70NQ20151013

まあまだ中国の蓄えは豊富にあるので、にわかにアメリカ国債を売り切らないといけないわけではありません。が、そもそも公表されている外貨準備高があるのかどうかという疑わしさも残ります。ロシアも原油安でジワジワと兵糧攻めに遭っていますし、これがいずれ大きな問題になるであろうことは心の片隅に止めておくべきでしょう。

そんなわけで、アメリカが利上げする前にアメリカ国債の下落→金利上昇となってしまう。なら結果的に金利が上がっているし良いじゃないかという話もあるのかも知れませんが、政策運営側が「上げた」金利と「上がってしまった」金利は意味が全然違います。

政策金利を上げないことには今後何か起きた時の利下げ玉が無くなります。むしろこのまま放置してQE4の必要性が高まってきた時に、果たしてそのQE4に効き目があるのか、終わりの無い緩和継続に未来があるのか。その辺りが厳しくなってきます。

そしてそんな不安定な状態のまま株価が上昇していって果たして問題は無いのか。本当にアメリカ経済の復活を信じて株を買えるのか、というところが後々まで響いてきます。

日本の方は30日に日銀金融政策決定会合があります。これも前々から繰り返しているとおり、アメリカの利上げが無いなら日銀追加緩和も無いでしょう。加えてECBの方で先に市場が反応してしまい、為替もドル円の方が円安に振れてしまいました。特段やる必要も無くなったというのが正直なところだと思います。

あったとしてもETFの購入枠拡大くらいですが、株式ETF購入枠であと15回分、REITで9回分年内残っています。しかも10月なんて地合が好転したので株の方は1回、REITの方は2回しか買い入れしていません。このペースなら地合も良くなってきましたし、むしろ十分余る感じになってきました。

実際、一度の買い付け額は10月に入ってから317億円→336億円に増額されています(REITは1億円減額)。まして市場では一番想定されている策ですから、実際に決まったからといって「だからどうした」程度にしか受け止められない可能性があります。というわけで、もう方向性が決まってしまった、つまり日米共に今回は動かずということを見越して、株価は見切り発車してしまったのだと思います。

ですから、当初の予定通りここからは上昇していくシナリオを想定します。ただ年内に21000円を突破して高値引けで終える程の力があるかどうかは微妙です。12月は最後のFOMCでいよいよアメリカ利上げがかかってきますし、とりあえず来週の雇用統計などもまた注目にはなってきますが、11月いっぱいは買い優勢の展開と見て良いのではないかと思います。本日仮条件の上限で決まった日本郵政(6178)上場もありますしね。


新興市場も「やや買い」。本日は両指数共に堅調。東証1部の方が出来高も薄く伸び悩む中、小型株の方に資金が入り込む流れになりました。特に日経JASDAQ平均は14:30頃に本日の高値を取ってくるなど力強さが見られました。為替の円安基調が止む中で、円高耐性がある新興市場に食指が向いた格好。先週末IPOGMOメディア(6180)も一転売り気配スタートとなったものの、初値形成後は買われて最終的にはストップ高比例配分に。

今週からいよいよ東証1部銘柄の決算が本格化してくる中で、新興市場の方に買いやすさが続くとみられます。地合の改善を受けたポートフォリオの改善から、個人投資家もいよいよ動きやすい地合になってきました。


ポートフォリオ銘柄】
日本プロロジスリート投資法人(3283)は続伸。本日は不動産株やREIT指数こそ弱かったものの、月末の日銀による追加緩和期待感は根強く、保険株や証券株は値上がり率上位に顔を出しています。現実的には上述のように追加緩和は無いでしょうし、大手証券会社による見通しもトーンダウン。一方、特にREITETFの買い付け余力はだいぶ減ってきているので、ここの弾のリロードに対しては引き続き期待感が高まりやすいとは思います。


売りポートフォリオ日本空港ビルデング(9706)は続伸。本日はカリヨン証券というあまり聞いたことないところが投資判断を新規に「バイ」、目標株価を8640円としたことが好感され、朝方から買い気配スタートに。市中空港型免税店が営業増益のドライバーになっていくと評価のもよう。うーん、この辺り今更の話だと思うのですが、レーティングが出ると売り方の買い戻しを迫られてしまう弱さがあります。

個人的には明らかに買われ過ぎだとは思うのですが、先般も書いたように上値抵抗線の6000円をやや強引にとはいえしっかりと上回ってしまったため、今回は大人しく明日の寄り付きで損切りとします。今の地合からも、売りで取りに行くのはちょっと厳しい感じがします。無念。


【注目銘柄】
ファナック(6954)は反落。こちらは昨日配信の有料メルマガにおいて「(中国の利下げや為替の円安などを背景に)アリだと思う」銘柄として挙げましたが、残念ながら弱含む動きになりました。

足元で同じ機械系の安川電機(6506)や日本電産(6594)が決算を受けて買われる動きになっています。前者は好決算を素直に好感、後者はコンセンサスは下回ったもののなお買われる動き。

ここまで散々売られた反動もあって、つまり機械株は良くても悪くても買われる、既に十分売りが出尽くされた状態にあります。なので、今は機械株が狙いやすいかと思います。実際、本日も決算を受けてオルガノ(6368)やサトーHD(6287)が買われました。

ファナックに関しても明日が決算発表予定日。前回の第一四半期決算では市場予想を下回る内容だったため売られてしまったものの、その分受注動向の低調さなどを鑑みて既に上半期予想も下方修正済み。だいぶ市場のハードルも下がっているものと見られます。明日の決算後の動きに期待。それを見極めて来月辺りから同社をポートフォリオ銘柄で狙ってみたいとも思っています。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。