KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

1月の成績発表

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本日は今年最初の1月の成績発表です。1月は年初から海外情勢の悪化を受けて世界同時株安の様相を呈し、日本も例に漏れずに急落となりました。しかし月末にはまさかのマイナス金利導入による追加緩和を決定。そんな中、私のポートフォリオはどうだったでしょうか?早速検証してみましょう。


【買い銘柄】

日本プロロジスリート投資法人(3283)
217000円→239600円(19営業日保有 上昇率9.7%)

REIT市場は日銀による買い支えを背景に、株式市場よりはマシな値動きが続きました。そして29日には日銀による追加金融緩和があり急騰。なんと月間で東証REIT指数はプラスで終えることができました。終値ベースでは昨年8/5以来の高値水準に。マイナス金利導入→現金以外への資産への変換ニーズや高利回り商品への選好から不動産やREITが買われる流れになりました。

ちなみに金曜の不動産業は9%超の値上がりとなり、ダントツの業種別ランキング1位。不動産株にしてもREITにしても、時価総額の大きい例えば日本ビルF(8951)やジャパンリアルエステイト(8952)が手っ取り早く買われ、値上がり率ランキング上位に。それぞれ昨年は辛酸をなめ続ける一年でしたが、ようやく反撃の芽が出てきたという感じです。

REITの個別要因としては物流系REITに4番目となるラサールロジポート投資法人(3466)のIPOが決まり、それに向けたリバランスの売りが意識される展開にはなっています。ただ基本的には物流施設の需要は増加中であり事業環境は良いですし、また物流施設の特性上、既存テナントはなかなか他の施設に乗り換え辛いですから、足元の稼働率は維持されやすい傾向にあります。引き続き高水準の分配金に期待が持たれます。


DMS(9782)
767円→723円(19営業日保有 下落率5.7%)

28日に決算を発表し、第三四半期も増収減益継続。同業のイムラ封筒(3955)の決算が良かったので密かに期待していたのですが、特に可もなく不可もなしという感じでした。金曜は市場が大幅高だったのに、前日に決算を出したファナック(6954)や同社のようなところはババを引いてしまったような格好ですね。ともあれ「SD Export」協業先のラクーン(3031)が引き続き強いので、次はラクーンの決算を見て、同事業の進捗を見てみたいところです。


JSP(7942)
2520円→2322円(19営業日保有 下落率7.9%)

こちらは29日引けに決算を発表。減収ながらも大幅な増益をキープしており、通期見通しに対する営業利益進捗率は92.9%となっています。やはり原油安による原価低減といったところが恩恵になっている模様。併せて30円→40円の増配も発表してきました。原油価格に関してはようやく底打ちしたとは言え低水準に止まっていますし、通期上方修正含みと言えます。地合に引きずられる展開が続いていましたが、ようやく上放れとなりそう。来月からの動きに注目。


タカラバイオ(4974)
1212円→1014円(19営業日保有 下落率16.3%)

地合の悪化に飲まれて大幅な下落。ところがこちらも29日に出してきた決算では大幅な増収増益での着地。主力のバイオ産業支援事業が円安の恩恵を受けて大幅な増収増益となったことが寄与しました。前日には同業のコスモバイオ(3386)も業績の上方修正を受けて急騰しており、全般的にこちらも業界環境が良い印象です。黒字のバイオ企業で引き続き東証1部への昇格期待感がありますから注目。


京浜急行(9006)
1/23より 954円→991円(5営業日保有 上昇率3.9%)

ブログを長期お休みから復帰後、とりあえず理由も書かずに取り上げました。ここで改めて書いておくと、まず荒れていた地合の中で底打ち感が出そうだったので、ディフェンシブセクターを一つ取り上げ様子見としたかったこと。また例年この辺りから優待狙いの買いが入ってきやすいタイミングだったので、優待人気の高い電鉄株をチョイスしました。

追加緩和が行われた結果的にですけれど、不動産株としての側面を持つことも追い風になっています。電鉄株は沿線開発などで不動産業にも力を入れるので、今回そういう点では恩恵を受けます。また同社の場合羽田空港路線に強みを持っており、今回の円安がまた訪日外国人観光客の呼び込みに寄与するという点もプラスですね。ホテルなども運営していますから、様々な面で訪日外国人観光客増加メリットがあります。

目標株価は年初来高値更新の1100円に設定。3月権利落ちまでの達成を狙います。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
-0.08(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 12/30終値 19033円→17518円(19営業日 下落率8.0%) -0.44(%/営業日) 
TOPIX   12/30終値 1547  →1432 (19営業日 下落率7.4%) -0.41(%/営業日)

二ヶ月連続のマイナスではあったものの、ベンチマークには勝利できました。REITを残したことと安値で拾えた京急が傷口を多少塞いでくれました。また先月末でみずほFG(8411)を見切ったのが明暗を分けたと思います。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数761.1ポイント
どんどん800ポイントが遠ざかっていきますが、2月で巻き返したいと思います。


さて、今回はまず一銘柄買いポートフォリオ住友金属鉱山(5713)を取り上げたいと思います。本当は京急と同じくらいのタイミングで入れたかったのですが、一つずつ入れようと思っていたらこんなに遅れてしまいました。

今回のポイントとしてはまず非鉄金属が反発してくるであろうこと。商品の値動きを示すCRB指数も株式市場と同様、1/20辺りで底打ち反転を見せています。まあこれはドル安と連動しているということもあり、このまま素直に反転できるのかどうかは微妙でもありますけれど、少なくとも同社に連動性の高い金は昨年12月のアメリカ利上げ前から底打ち反転を見せています。ここまで散々売られたので、一旦底打ち反転となればそれなりに継続性はありそうです。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/cbuilder?T=jp09_&ticker1=CRY%3AIND

またクレディ・スイスの言うところでは「同社は過去10年間3回自社株買いを行ったが、PBR0.6倍になってくると実施する癖がある」そうです。そういう点でも一つ期待が持てます。

残念ながら業績は悪いと見られ、場合によっては2/5に予定されている決算で減損や通期見通しの下方修正はあるかも知れません。ただ一定量は株価に織り込まれてきているはずです。一方、15日には中期経営計画を発表するとされており、それに対する期待感も高まります。

また同社は2月に高く推移しやすいというアノマリーもあります。どうもニッケル鉱石の主要産出国であるフィリピンの雨季による供給減少により、例年12月~6月までニッケル価格が上昇しやすい傾向があるため、その中心月である2月頃に恩恵が強い印象があります。実際、直近10年間で8勝2敗となっています。

金曜のADRでも10.6ドルですから、日本円換算で1280円辺りでのスタートに月曜はなると思います。正直出遅れた感は否めませんが、それでも目標株価は1600円に。月曜の寄り付きで買いポートフォリオ入れとします。


それで2月の相場見通しですが、投資判断は引き続き「やや買い」を堅持します。金曜にはサプライズの追加緩和があり市場が乱高下。特に先に日経が電子版ですっぱ抜き、その分市場は急騰から一転急降下。一時前場安値を割り込む場面がありました。しかし引けにかけては買い戻しが強まり結局大幅高で終わりました。なお、今回のマイナス金利導入に関しては他でも色々解説されているのでこちらでは解説しません。あしからず。

金曜のNYはそんな日銀の追加緩和を好感するような形で大幅高。ドル円は121円台に乗せています。それを受けてシカゴ225先物は17880円ということで、月曜は一段と買われてのスタートとなりそうです。

が、個人的に今回の追加緩和はあまり評価していません。黒田さんとしては12月の日銀金融政策決定会合での乱高下がとても腹に据えかねたのか「もう打つ手がないとなめんじゃないぞコラ」とルビコン川を渡る決断をしたのではないでしょうか。

一旦マイナス金利を導入すると今度は-0.1%から拡大していくだけなので、今回ほどのジレンマは無いでしょう。例えば車も止まっているところから動かすのには燃料を使いますが、一旦タイヤが回り始めれば加速にそれ程燃料を使わずに済みます。ただしその分止まる時にもエネルギーが必要になりますが。

ですから、0から-1にするのと-1から-2にするのではその重みは異なります。というわけで今後は一段と緩和を進めやすくはなったでしょう。が、「やりやすくなる」ということは裏腹に効果は一段と薄まります。また今回も賛成5、反対4というギリギリの決定だっただけに、次が簡単に行われるかどうかは微妙です。ともあれ、これで選択肢が拡がり、緩和の玉を補充できたのは良かったと言えるのかも知れません。

私はもう緩和は景気対策としての効果が無いと考えているので元々すべきではない派ですが、感情を排して冷静にかつ極局地的に株式市場に対してのみ的を絞って言うと、純粋に緩和のタイミングでは無かったなと思います。とりあえず短期円買いポジションが溜まっていたところに強烈な逆撃を浴びせることはできました。が、多分それだけなのではないでしょうか。

今までの緩和は相場が上がり局面やその押し目で実施されたので、株価押し上げ効果がありました。ところがトレンドが変わってしまったところでの緩和は効果が無い・・・とまでは言いませんが、薄いです。つまりやったことの大きさに対して費用対効果が薄いと考えます。

今回は実施タイミングこそサプライズでしたが、それ以外に特にサプライズはありませんでした。ヨーロッパが既に導入していることを、特にダイナミックに実施したわけでもありません。ある種市場に背中を押されて「戦力の逐次投入」してしまったようにも映ります。前日の甘利さんの辞任も微妙に政治的に影響したかも知れませんね。

そもそも既に緩和は世界で効かなくなっています。今回ECBが「3月に追加緩和の用意がある」としたことから1月下旬からの各相場の底打ち反転が見られましたが、多分3月が近づいてくるとまた12月からの厳しい相場を思い出すことになるのではないかと思います。

なので、ここから2月の相場はひとまずそれぞれの中央銀行に敬意を表して強気に見ていますけれど、戻り高値で大発会の高値を超えることはないのではないでしょうか。すなわち戻りはあっても19000円には届かないと考えています。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。