KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

13年5月以来の大暴落

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日経平均は本日大幅反落。前日のNYはヨーロッパの金融不安を背景に売られる展開。為替はリスク回避の円高で返ってきました。

それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。一気に昨日の安値を下回ると、その後も断続的な売りが止みませんでした。為替も円高に振れ、ドル円は114円台に突入。

後場からは欧州勢の売りも加わると、日経VI先物もサーキットブレーカーが発動する始末。日銀のETF買いも相変わらず効果なしでした。一時1000円近い下げ幅となりましたが、結局引けでも900円超と13年5月以来の下げ幅に。何とか16000円台をキープするのがやっとでした。売買高は31億株台、売買代金は3兆円超えとさすがに膨らみました。


投資判断は「中立」に。先般の予告通りアメリカS&P終値ベースで1859ポイントを割り込んできたので、残念ながら今朝の段階で投資判断は一段階引き下げられました。そして案の定、今日はこの下げ幅に。決して「今井絵理子立候補ショック」で下げたわけではありません(いつもの芸能ネタ)。

遂に日本の長期金利もマイナスになりました。まあ時間の問題とは思われていましたが、完全なリスクオフモードを象徴する動き。利回りがマイナスの債券は欲しいけれど、配当利回り2%を超える日本株は要らないということです。既に欧州では実証済みのこの「理屈が通らない」「(時間的な価値が加わったということで)債券がオプション化している」状態が、先月末のマイナス金利導入決定を受けていよいよ示現してきました。

日経平均は1月安値割れは回避したものの、TOPIXの方がアウトで1300ポイントを割り込む場面がありました。では日経平均の16000円も時間の問題ということになります。完全に下落トレンド継続を決定付けた印象で、追加緩和という劇薬が報われなかったことを株価面で示した瞬間でもありました。

一応、実務面でのマイナス金利導入は2/16からということなので、今の段階で効果が無かったというのはあくまで「期待面」「心理面」の部分のみ、という言い方はできます。なので評価は本来長い目で見る必要があります。

が、ここで相場に携わる者として重要なのは「サプライズが効かなくなった」ということ。確かに今後更なる追加緩和の手段としてマイナス金利幅を拡大する、という選択肢は出来ました。が、それを聞いて市場が「よし、これで為替が将来円安に向くぞ」「リスク資産にお金が回るぞ」と想像し辛くなったことが何より致命的です。

今後いくら黒田さんが事前に嘘をついて、例え「これ以上マイナス金利は拡大しない」と言っておきながら実施したとしても、効果はほとんど無いということになります。と言うわけで私も「効果は薄い」と言ってきましたが、予想以上に薄いです。どうも1日の高値が今月の高値になりそうですね。

今週は週末にSQがありますが、同時に木曜がお休みの週でもあります。すると今までオプション絡みの売買が出やすいとされたSQ前の水曜が一日前ズレして、本日が「魔の火曜」となりました。本来2月のSQなのでそんなに大したものではないものの、16000円のプット(売る権利)の建玉が最も多かったので、元々その勢いもドンと出るものと警戒していました。

が、恐らく900円以上の下げ幅の大部分は実体面での売り、すなわち海外不安の拡大によるものでしょう。今までずっと皆が見ないふりしてきた欧州の金融不安に再度目が行ってしまいました。

ドイツ銀行に関しては1/28に巨額の赤字を発表しましたが、今の今まで皆都合よく無視してきました。まあもっと言えば、昨年の夏頃から既に怪しい話は出てきており、そこにグレンコアショックだのフォルクスワーゲンの不正だの色々重なって、滅多打ちに遭っているというような状況です。
http://www.nikkei.com/markets/features/26.aspx?g=DGXLASFL09HFW_09022016000000

またここで改めて昨年末から各指標の下落率を見てみると、TOPIXは16.7%安、アメリカS&Pは9.3%安、ドイツDAXは16.4%安となっています。金融不安が出てきたドイツと下落率が大して変わらないということを考えると、さすがに本日の下げは下げすぎ。本日の下落の1/3程度(300円分相当)はオプションによる力技の売りと思います。

しかしこうして見ると、アメリカ株の底堅さが光ります。確かに経済指標が良いアメリカ様です。逆に言えば、このアメリカ様が本格的に持ちこたえられなくなってくると、今の比ではない下落相場が訪れる恐れがあります。

そのアメリカ様が下がる要因。まず昨日は資源開発のチェサピークが破綻の懸念が出て3ドル→1.5ドルまで半値になる大暴落。私もよく知らなかったのですが、米国会社四季報によると「同社は天然ガスで全米2位の規模で、シェールガスでも先駆け」という会社だそうです。そして負債額は110億ドルなのだとか。1.3兆円近い破綻となると、さすがにアメリカの金融機関には大きな痛手です。

まして、アメリカのシェール業者は引き続き原油価格が低迷する中で厳しい経営を強いられています。これも前に書きましたが、4月に銀行の債務査定がありますから、その前にこういった事態の表面化は相次ぐと思われます。

イベントはあまり大したものが無いです。が、明日・明後日にイエレン議長の議会発言があり、ここでイエレン議長が変なことを言うとクラッシュする恐れがあります。ただこれまでのイエレン議長のコメントを見る限り、マーケットに対して厳しいことを言うはずはなさそうです。それでも今のマーケットどんな発言もネガティブに受け止める雰囲気があるので、その辺りはやや気がかりです。

実はそれよりも気がかりなのが、先般もチラッと言いましたアメリカの大統領選挙に向けた各州の結果です。本日はニューハンプシャー州予備選挙。ここは特に民主党サンダース氏の地元に近く、土地柄的にもサンダース支持が多いということ。もしサンダース氏が大統領になると、氏の社会主義的な政策からこの先少なくとも4年間は株価が上がらないことになってしまいます。

まあ一応彼が大統領になるとは個人的には思っていません。が、サンダース氏有利の結果に市場が一々反応する可能性はあります。まして、その大統領選挙が実際に行われる11月まで今のような世界的な株安が続いてしまうと、投票動向にもやはり社会主義賛成ムードが強くなるのでは無いでしょうか。「ウォール街の奴らが経済を無茶苦茶にしているんだ」という意見に、非常に説得力が増してきます。

そうなると、他の候補も微妙に資本至上主義路線から、コメントを傾斜していくことにもなりかねません。それが株式市場にとっては甚だまずいことになります。今の株価も十分下がっていますけれど「あの頃はまだ良かったなぁ」と振り返るレベルの急落が訪れる可能性が出てきます。南無サンダー(ス)・・・と、念仏を唱える他無いかも知れません。

本日の空売り比率も40.5%と40%超え。やはり売買代金が3兆円と大きくなってきたので、ギリギリ40%超えとはいえども相当程度の空売りが入っていると判断するべきです。


新興市場は「やや売り」に。本日は両指数共に軟調。特にマザーズは値上がり銘柄がわずか7銘柄という全面安。JASDAQの方も株価3桁の低位株が買われるだけの死屍累々相場でした。東証1部がリスクオフムードに拍車をかける中、よりリスク性の強い新興市場は売られるという流れになっています。新興市場は丁度決算を迎える銘柄が多く、自社株買いも無いため、決算後は売られやすい基調にあります。

よって投資判断は「やや売り」としました。これは嵐が過ぎ去るのを首をすくめて待つ他なさそうです。


ポートフォリオ銘柄】
住友金属鉱山(5713)は大幅続落。前回決算を受けて上がって喜んでいたら、昨日とんでもなく売られました。とんだ赤っ恥でしたね。こんな地合でも、いやだからこそ金価格の上昇が続いています。金価格は昨日一時1200ドルを超えて歴史的なトレンド転換点を迎えたと見ています。金価格はいわば「炭鉱のカナリア」ですから、それが本日の大暴落を予見していたと言えます。

アメリカでは南アフリカの金鉱会社「Harmony Gold」が上昇しています。であれば同社も・・・と思ったのですが、ちょっと短絡的でした。というわけで残念ながら明日の寄り付きでさっさと損切り売却とします。この地合逃げるが勝ちだと思います。


・・・と、また文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。