KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

7月の成績発表

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最近はすっかり休み癖がついたブログですが、本日は7月の成績発表です。7月はBrexitショックから全般的に回復基調でしたが、金曜の日銀金融政策決 定会合を受けて来月以降またどうなるかというところです。そんな中私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証してみましょう。


【買い銘柄】

日本プロロジスリート投資法人(3283)
250200円→254700円(19営業日保有 上昇率1.8%)

REITも全般的にBrexitショックからの持ち直しを見せましたが、株に比べると緩慢でした。そして金曜の日銀金融政策決定会合ではETFの買い付け枠倍増こそあったものの、REITの買い付け枠に関しては増額見送り。

ちなみに日銀は今年に入ってからETFを1.8兆円、REITを552億円分購入しており、REITに関しては年間900億円のうちの61.3%を消化しています。まあペース的には確かに問題無いですが、そういう意味ではETFだって問題無いのですけれど。

そもそもREITの方が増資をしやすい商品なので、規模はジワジワと膨らんでいます。REIT全体の時価総額は昨年末時点10.6兆円→11.8兆円と10%以上伸びています。確かにREIT指数はその間7%程上がったのですが、発行口総数もじわりじわりと増えています。

一方、株式の時価総額は590兆円→509兆円ですから、14%程度減少しています。LINE(3938)という大規模IPOもありましたが減りました。その中で更に買い付け額を年間6兆円にするというのですから、日銀の支配力は一層強まる形になります。

REITの方は大丈夫だから、下がっている株を何とかしたいよね」というのが日銀の発想ということでしょうか。あまり物価目標には関係無いような・・・。

その辺りの議論はまた追々していくとして、同REITは物流系REITの本命とも言える三井不動産ロジスティックスパーク投資法人(3471)の配分も決 まったことで、リバランスの売りもようやく一巡しそうな雰囲気。アメリカのREIT指数が高値圏でやや失速気味なのは気がかりですが、さしあたってアメリ カの利上げもまだ見込まれない中、利回りの高い商品に対する資金流入期待感は強いと思われます。


DMS(9782)
630円→721円(19営業日保有 上昇率14.4%)

28日引け後に第一四半期決算を発表。主力のDM部門が大幅に伸びて、前期比大幅な増収増益に。それを受けて29日は朝方から大きく買われて始まりまし た。その後は地合の混乱も関係無く高値圏をキープ。期待しているラクーン(3031)との越境ECの方はサッパリな感じですが、まあ物流系は全般的に良い 環境ですから、ここからの伸びに期待しましょう。


日本セラミック(6929)
1943円→2044円(19営業日保有 上昇率5.2%)

7月は無事2000円台を固める月になりました。月末のTOPIX浮動株比率変更イベントも通過して、現在は8/5に控える中間決算に関心が移っています。足元再度円高基調となっている点は気がかりですが、引き続き自動車の自動運転などによる電装化需要に期待です。


三菱製紙(3864)
70円→72円(19営業日保有 上昇率2.9%)

地合の戻りに合わせて、株価もようやく底打ち反転歩調。紙パセクター全般的に安定感があって、特にEコマースの活況から段ボール需要が増えているという話題もありました。

同社に関してはリチウム電池向けセパレーターも製造していますが、現在テスラなどによる電気自動車の需要急増によってリチウム価格が3倍に高騰しているの だとか。それを受けてステラケミファ(4109)が連日の高値更新波動に。同社も8/5に第一四半期決算発表を控えますがこの辺りの材料に注目です。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO05344090X20C16A7QM8000/


あさひ(3333)
7/16より 1490円→1453円(9営業日保有 下落率2.5%)

「88CYCLE」のヒットや元安を受けてエントリー。ところがエントリー直後に自転車愛好家の自民党谷垣幹事長が転倒して大ケガ。頸髄損傷による手術と なって、幹事長辞任という話になってきました。うーん、自転車で走るのは気持ち良いのですが、何事にも事故はつきものです。これも投資にまつわる事故なの かも知れませんが。

谷垣さんにはお大事にしてもらうとして、足元では金曜の追加緩和不発を受けて為替が急速に円高進捗となり、ドル円は102円割れの場面もありました。同社にとって円高は追い風ですから、ここからの戻りに注目です。


【売り銘柄】

大東建託(1878)
16850円→17190円(19営業日保有 上昇率2.0%)

放置していたら空売りの買い戻しを巻き込んで、上場来高値更新波動に。うーん、いくらなんでも高過ぎると思うのですが。

そして28日昼に出て来た第一四半期決算では、大幅な増益継続ということで、好調は維持されています。それでも決算後は出尽くし感も出て下落歩調に。地合の悪化もありますから、この辺りはもう少し付き合ってみることにします。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
0.14(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 7/1終値 15682円→16569円(19営業日 上昇率5.7%) 0.29(%/営業日) 
TOPIX   7/1終値 1254  →1322 (19営業日 上昇率5.4%) 0.28(%/営業日)

今月はベンチマークに敗北。ブログを全然更新できなかったので、折角の戻り相場で機動的な対応ができませんでした。うーん、残念。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数725.6ポイント
とりあえず少し回復しました。8月も引き続き頑張っていきたいところです。


さて気になる8月の相場展望ですが、投資判断は「売り」とします。金曜の日銀金融政策決定会合の結果を受けて、一気に引き下げました。

日本株は7/11のバーナンキ議長来日以後、先週までずっと議長の代名詞でもあった「ヘリコプターマネー」を期待した買いが入ってきました。前回の追加緩 和が1月末、そして今回はそこから半年経過の月末の日銀金融政策決定会合で、しかも成績の悪いGPIFの運用成績発表と同じ日でしたから、日程的にも多少 思惑を呼ぶのもわからないではありません。

そもそもヘリマネの論議は「今から」の話ではなくて「今までやってきたこと」の肯定なだけでした。それがあたかも「これから」のような期待感にすり替わっ ていました。「本気で言ってるのか?アホになったんとちゃうん」と皆が思ったとしても「同じアホなら踊らにゃ損損」という状態でここまで推移してきまし た。

それをマスコミも煽ります。今まで散々煽ってきたBloombergに負けないぞとばかりに各社前のめりになって、正式発表前に日経新聞WSJといった国内外のメディアが「日銀は追加緩和を検討」「50年債の発行を検討」と報じ、その都度株価は踊らされました。

まあマスコミ自身よりも、それに踊らされるマーケットの方がより深刻ですね。そもそも現状既に発行している40年もの国債から更に10年追加した50年国 債を出したからと言って、これがそんなに大きな話なのでしょうか?確かにそれだけ量的緩和の出口を先に見ているんだ、というメッセージにはなるかも知れま せんが、大騒ぎするような話でも無かったような。

そんなドタバタ劇の末、結局日銀の決定はヘリマネとは程遠い結果に終わりました。今年の日銀金融政策決定会合以降幾度となく「発表直後、結局空振りで暴 落」のパターンが続いており、今回も「何らかの追加緩和策が出たらマイルドな円高、何も出なかったら強烈な円高」とみられていました。

しかし幸いと言いますか、今回はしっかりと踏みとどまりを見せました。一応「追加緩和」とタイトルが付いた発表を日銀が行ったため、外国人が安心した・・・と考えるのは、かなりお花畑な捉え方のように思います。

確かに日米共に決算や世界情勢などに対する警戒感が強かったので、売るつもりの人はとっくに売ってしまっていましたし、特に空売りも多く入り込んでいまし たから、出尽くし感はありました。特に足元薄商いの閑散相場ですから、一方向に流れが出たら、そのまま進みやすい面もあります。買われるならそのまま買い 方向に行き足が付いているという感じです。

個別株でも先陣を切った安川電機(6506)の決算を始めとして、外需銘柄の出尽くし感、思った程悪く無い感が色濃く出ているシーズンでもあります。安川 電機の第一四半期は大幅な減収減益となりました。予想通り円高が大きく足を引っ張っている構図でしたが、アナリスト予想が営業利益54億円に対して、 54.7億円と微妙に上ブレで着地。翌日はしっかり買われ、その後も高値圏をキープしています。

が、金曜のNYは比較的しっかりしている一方で為替の円高が急速に進捗。1ドル102円割れの場面もありました。それを受けて日経平均先物は16310円と金曜終値から250円程下の水準に。

個人的には日本が浮かれている陰で原油が下落している点や、中国の下落が気になります。特に中国は去年の今頃からクラッシュが始まりましたからね。ギリ シャの国民投票とイギリスの国民投票を照らし合わせたその後の株価推移の類似性を考えると、どうも8月は恐い感じがします。

また、私も最近敢えて無視していましたが、アメリカの大統領選挙に向けた動きが未だにトランプ氏とヒラリー氏の支持率が拮抗して不透明です。

民主党の方が一応サンダースさんがヒラリーさん支持に回り優勢なんですが、私の周りの外国人誰に聞いても「サンダースが良かった。ヒラリーは嘘つきだ」と 評判悪いまま。今度の大統領選挙は歴史に残る泥仕合になる可能性が高いですが、株価的にも日本としても何とか消去法的にヒラリーさんに頑張ってもらいたい ところです。

大きなイベントは通過しましたが、これら外部要因の不透明さが特に気がかりです。8月はイベントの少なさもあって、一度付いたトレンドはなかなか変更しません。そのため、下落に行き足が付くと厄介です。

8月は去年まで6年連続外国人売りが出ているとのこと。結果、直近10年の日経平均は3勝7敗と大きく負けが込んでいます。特に今回の日銀金融政策決定会 合の結果を受けて、反動売りが大きくなってくる可能性は十分にあります。例年8月は円高シーズンでもありますし、やはり今年も夏枯れ相場なのでしょうか。


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。