KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ドル円110円乗せで日経平均18000円回復!

★☆★☆ 第8回目開催決定!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で8度目となる自主開催セミナーを開催されます!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :12月10日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
http://kokucheese.com/event/index/431400/

東京では3日で定員に達する人気セミナーです。
当然私も参加します(^_^)/

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日経平均は金曜続伸。前日のNYはイエレン議長の「利上げは比較的早期に実施する」と伝わり、金融株中心に上昇。ドルは一段高となり、ドル円は朝方110円台を回復してきました。

それを受けた日経平均は朝方から18000円を回復。ただ目先の目標達成感が出て、その後は上値が重い展開になりました。そして最近の傾向通り、その後は横ばい推移。中国人民元基準値が8年5ヶ月ぶりの安値水準となったものの、特段嫌気する動きはありませんでした。後場も18000円を挟んだ横ばい推移で、一日の値幅は80円弱に止まりました。売買高は25億株台、売買代金は2.7兆円と膨らみました。


投資判断は「やや売り」に。有料メルマガの方で「11月の高値水準はドル建て日経平均164ドル×ドル円110円=18040円辺りまでが上限になってきて、これが恐らく年内高値」とした水準に達してきたので、この辺りがいっぱいいっぱいだろうと思います。余勢を駆ってもう少しくらい上がったとしても、上値余地は乏しいので投資判断を一段階引き下げました。

世間のトランプ相場強気に対する当方の見解を連載していますが、今回は「元々トランプ氏の政策の方がヒラリー氏よりもマーケットフレンドリーだ」という点。

それはそうですね。繰り返しになりますがヒラリーさんの方が「富裕層増税」「最低時給15ドル」という社会主義的な施策でしたから、株式市場にはマイナスとなる可能性は十分ありました。対してトランプ氏は逆に「富裕層減税」を掲げていますし、インフラ投資にも積極的。この辺りは株式市場にとっては確かにプラスです。

ただ、一つ大きな問題として例の人種差別発言があります。「ヒスパニックやイスラム教徒を追い出せ」「奴らから仕事を取り戻すんだ」と言って支持を集めました。アメリカの人口のうち白人は40年前84%→60%にまで低下し、一方南米からやってくるヒスパニック系は5%弱→20%弱に増えているとのこと。今まで強者だった者がシェアを奪われていく悲しみは、女性の社会進出や権利が強まる昨今、男性側によく理解できるのかも知れません・・・。

日本人もそう感じている部分は大きいですね。安価な労働力を求め工場をアジアに作る企業はごまんとあります。それで「仕事を奪われている」というのは確かにその通りだとは思います。

私は「人種差別はダメ」とキレイ事で言っているわけではありません。むしろアメリカは今まで移民を都合よく利用して大きくなってきたのです。人口の減少も移民で阻止できていますし、安い労働力は消費者となってアメリカ経済全体を強くしていました。それを否定して成長できるとは思えません。

そもそも現実的に、むしろ近年を考えると、本当の敵は異国人ではありません。ロボットです。今省力化投資が盛んになっていて、中国ですら省力化投資を進め、上がってきた人件費を嫌がる傾向があります。経営者にしてみればロボットほど使い勝手が良いものはありません。需要が無くなったらすぐに首を切れる(操業を止められる)、待遇が悪いとストを起こされることもない、福利厚生に気を遣う必要も無い・・・。

実際、アメリカもテスラモータースの工場を見ると、ほとんど無人の工場で何台も車を量産しています。確かにまだそこまで省力化できない細かい業種はいくらでもあるでしょう。しかし次第にそれもロボットに置き換わっていくことは目に見えています。敵は本来テスラや自動運転、人工知能の開発を進めるGoogleのように、人間の仕事を奪うような施策を進めている企業であるはずです。つまり産業革命ですね。

私は恐らくトランプ氏もそれをわかっていて、本気でそう考えていないと思いますが(あるいは単なる買いかぶりかも知れませんが)、ただ肌感覚でわかりやすい敵を作って自分の支持に変えるのは、どの政治家の常套手段でもあります。日本の近隣諸国もそうですね。よく日本バッシングを支持に利用します。今支持率が低迷している朴政権も、そろそろ伝家の宝刀を抜いて、ジャパンバッシングに動くのか・・・。

そんなわけで、トランプ氏が言う「外国人を追い出したから仕事が増える」という考えは間違っていますし、恐らく実行もされないでしょう。インフラ投資は一時的に効果がありますが、長続きしないのも周知の通り。しかも所詮アメリカ一国の話で終わり、他国に恩恵があるわけでもありません。相乗効果も望めません。

一方、TPPに反対するなど、保護主義的な動きが強まると、結果経済を縮小させ、アメリカという国のブランド力が弱まっていく恐れがあります。

私はアメリカを支えている最大のものはアメリカという国のブランド力だと思います。その最大の原動力が「自由」「誰にでもアメリカンドリームを掴むチャンスがある」という、自国にはない希望です。それに惹かれて各国から優秀な人材が集まり、お金が集まり、そして消費をしてくれるのです。Appleのスティーブジョブズはシリアとアメリカ人のハーフですし、テスラのイーロン・マスク氏も元々は南アフリカ出身ですしね。

それが無くなったらアメリカには一体何が残るのか?巨額の財政・貿易赤字を埋めるお金は集まらなくなり、世界中で行っている軍事介入も無くなれば、誰もアメリカの言うことを聞こうとしない。お金をいっぱい持っている中国や、資源を売ってくれるロシアに他国はなびいていくものと思います。


新興市場は「中立」。本日は高安マチマチ。マザーズの方は主力のそーせいG(4565)、CYBERDYNE(7779)がここまでリバを見せていましたが、本日は力尽き。それに合わせてマザーズ指数も売られました。特に本日はドル円110円に乗せたフィーバーでしたから、恩恵の少ない新興市場には買いが向かい辛かったと言えます。

なお、本当は東証1部の方を「やや売り」としたように、新興市場もそろそろ戻りいっぱいだとは思うのですが、銀行株上昇などにより投資余力が回復した個人の資金が戻ってくることなどから若干タイムラグがあるだろうと見て、もう少し中立的に見ていきます。


ポートフォリオ銘柄】
ファーストリテイリング(9983)は反発。4万円乗せとなってきました。他の買い銘柄は次々卒業させましたが、この銘柄に関しては多少の下落局面程度であれば相場の下支えとして利用されると思うので、とりあえずもう少し買い持ちしておこうかと思います。

ちなみに個人的には最近IPOバロックジャパン(3548)も十分下落しましたし、ここから来月末のTOPIX算入を見越して買い戻しが出てくるのではないかと思うのですが、衣料品セクターを二つポートフォリオに入れるのは憚られるので止めておきます。


・・・と、また文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。