KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ドル円118円突破で一段高!

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日経平均は金曜続伸。前日のNYは利上げ継続による期待感から金融株が買われてしっかり。一方、一層ドル高が進捗し、ドル円は一時118円台後半まで急伸しました。

それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。ただ前日高値まで買われた後間もなく伸び悩み、利食い売りに押されました。中国人民元基準値が08年5月以来の元安水準に設定されましたが、一方で売りも小さく。19400円を挟んだ推移が続きました。

後場は50円程の小幅な値動きに終始。ともあれ年初来高値を更新しました。日経平均は1年半ぶりの9連騰に。引けに何らかのトレードが発生し、3億株くらい出来たことで、売買高は23億株台、売買代金は2.9兆円台と前日より膨らみました。


投資判断は「やや売り」。金曜のNYは原油価格が上昇したものの、これまで上昇してきた金融株が一服し各指数共に反落。また中国がアメリカの無人潜水艦を接収したと伝わり、米中関係の悪化も嫌気されました。各デリバティブの精算日が重なるクアドルプル・ウィッチングデーだったことで出来高は膨らむ格好。それらを受けて日経平均先物は19260円となっており、月曜の日本株は弱いスタートが見込まれます。

それにしても今回のトランプ大統領誕生以降の動きに関して、アベノミクススタート時と類似点が多々指摘されています。すなわち「野田首相が解散を宣言した12年11月と同じく、民主党から政権が変わったことを期待する買いが入る」「公共投資拡大による内需刺激策」「強烈な円安トレンド」だからあの頃と同じようにドンドン買っていけば良いんだ!と。

ただ、それは恐らくは正しくて恐らくは間違いです。決定的に違う点が少なくとも3つはあります。

まずは新興国に対する影響度。正直日本がどんなに内需を拡大しようが、新興市場に大きな影響は与えません。確かに円安誘導による工場の回帰策は採りましたが、だからといって中国に造った工場が大挙して日本に戻ってきた・・・という話は聞きません。特に関税を課して海外との貿易を制限したわけでもないですね。

ところがトランプ氏の施策は保護貿易主義ですから、足元で新興国に大きな痛手となっています。特にアメリカという世界の政治・経済・軍事・テクノロジーで最も大きな国が採ろうとしている施策です。それが最も立場の弱い国に影響を与えないわけがなく、引き続き新興国の通貨、株価は下落が続いています。従ってアメリカの内需拡大策は、少なくとも今のところ他国に迷惑をかける類いのものになっています。

次に金融政策の方向性の違い。アベノミクスの場合は、内需刺激策と同時に中央銀行の金融緩和策のセットが柱でした(※残念ながらほぼ後者一本矢というのが実情ですが)。ところが今回のトランポノミクスは一応本人は選挙前には利上げ反対の立場を採って一時イエレン議長の更迭を示唆していましたが、現実的には路線を転じてイエレン氏留任を今のところ示唆しています。

もう一つは株価位置。アベノミクス開始当初は日経平均は1万円を割り込み、バブル後の最安値圏をうろうろしていました。一方、アメリカ株はもう既に十分高い位置にあり、ダウは史上最高値2万ドル目前にあります。

漠然としたイメージでアベノミクスとトランポノミクスを重ね合わせることは簡単で、確かに今の勢いはそれくらいに強いものです。アメリカでも金融セクターは出来高を伴ってガンガン上がっています。金融株の上がる金融相場は、本来ものすごい強い相場上昇圧力を示すものです。

日本株の方は現状偏に為替のみを頼りにした上昇相場と言えます。日本の長期金利を0で固定しているわけですから、つまりはアメリカ長期金利にかかっている相場とも言い直せます。金利差が開けば、教科書通り金利の高い通貨の価値が上がるわけですね。

そのアメリカ長期金利を長期チャートで見ると、過去30年程ずっと上値を抑えられる形で低下し続けてきましたが、足元ではその上限に向かって突き進みつつあります。
http://jp.investing.com/rates-bonds/u.s.-10-year-bond-yield

ただ今は前向きに捉えられるから良いとして、ひたすら上がり続けるアメリカ長期金利によるドル高が今後及ぼすであろう原油下落圧力や財務不安、インフレが消費に及ぼす負の面など、必ず材料の二面性部分、すなわち負の部分が意識されてくる展開になってきます。

また今までのアノマリーとしても大統領選挙の翌年は弱いというものがあります。これは一般的に大統領選挙前は施策期待感から株価が上がりやすく、その反動が出やすいからと言われます。日本も大体選挙前後ではそんな感じですね。それを織り込んだ動きが出てくると見られ、景気拡大期が7年半も続いたことの反動としても、いつ下落が始まってもおかしくないのではないかと思います。


新興市場は「中立」。金曜は高安マチマチ。引き続き強烈な円安から東証1部銘柄が買われる展開になり、新興市場は蚊帳の外でした。マザーズの方はそーせいG(4565)の下落が足を引っ張る形。ただそのそーせいもそろそろ今年の節税対策損出し売りも一巡して反発してくるでしょうし、例年年末年始の閑散期に強い新興市場ので、ここから本領発揮でしょうか。


ポートフォリオ銘柄】
ファーストリテイリング(9983)は反発。先般通常のヒートテックの2.25倍暖かいヒートテックウルトラフォームを発売したことで一段高。これは私も欲しいですね。結果、目標とした45000円にだいぶ接近してきました。ただ後述する銘柄に衣料品関連株の入れ替えを行いたいので、月曜の寄り付きで利食い終了とします。


金曜寄り付きで売りポートフォリオ入れとなったセイコーエプソン(6724)は続伸で終値ベースでは年初来高値を更新。ただ寄り値からは陰線となりました。ユーロドルは一段安となっており、パリティ(1ユーロ=1ドル)に現実味を帯びてきました。新四季報の中身も厳しめの論調ですし、ドル高デメリット株として認識されれば下がると思います。


そして今回は一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。それはバロックジャパンリミテッド(3548)です。

先月上場したばかりのアパレル小売りですが、上場以来一貫した下落基調。これだけ相場が良くなってきている中で連日上場来安値を更新して、一時公開価格から40%も下落しました。捨てる神のみで拾う神無しの状態に。

ところが木曜に3Qの決算を発表。同時に上場記念配10円の実施と自社ブランド商品券の株主優待新設を発表。ようやく反転の兆しが見えてきた感じです。

決算自体は通期見通しに対する進捗率が悪く、足元の月次の弱さも反映されています。配当も四季報予想を下回る格好。ただこの業態冬物が売れる年末年始の4Qが最も書き入れ時ですから、そんなに警戒する必要は無いと思われます。

今回のポイントは特に需給面。決算前には出来高を伴った大きめの陰線を出して、安値圏での陰の極を示しています。また、大納会前日の29日引けにTOPIX算入の買いが入ってくるので、少なくともここから下値は無いと思います。

と言うわけで、一応目標株価は1500円としますが、29日引けまでの短期目線で、同じ衣料品セクターのファーストリテイリングと入れ替えます。月曜寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。