KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

アメリカの混乱が円高に

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日経平均は本日反落。アメリカの大統領令に対する反発による混乱などを受け、朝方から為替が円高方向に振れたことを嫌気して、売りが先行。個別企業の決算が良くても嫌気売りに繋がっていることなども背景に模様。後場の日銀ETF買いに対する警戒感から、とりあえず19300円台はキープする動きになっています。売買高は11:15時点で7億株台と低調。


投資判断は「中立」。毎週気にしているシカゴ短期筋のポジション動向ですが、一番懸念していたアメリカ長期国債のショートポジションについては沈静化の傾向。24日までの一週間でアメリカの長期金利は上昇(=債券価格は下落)したのですが、その間に利食いのポジション整理が少し進んだ格好です。

一方、引き続き積み上がる傾向にあるのが原油の買いポジション。先週に続いて過去最高水準を更新してきました。確かに私が「原油価格もこれ以上上がらないだろう」と見込んでいる割には頑強に高値をキープする所以がここにあります。他方、シェールガスの稼働状況は順調に増加を続けています。そんな警戒感もあって、金曜の原油は一時2%超下がる場面がありました。
http://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=7191
https://jp.investing.com/economic-calendar/baker-hughes-u.s.-rig-count-1652

話をアメリカの金利に戻しまして、金曜のNYの金利の推移とドル円のチャートを並べてみると、金利はやや低下傾向にあったのに、為替は逆に円安になりました。話を更に戻して、木曜は円高にも関わらず日本株は上昇しました。

これらを見てみると、それぞれの連動性というものが薄れてきているように思えます。もっと言えば、「ドル円金利日本株と連動し辛くなった」あるいは「日本株はアメリカ長期金利との連動性が強い」という言い方ができるのかも知れません。どうもゲームメーカー(買いの主体)が外国人から国内機関投資家(もっと言えばGPIF)に移ってきたような感触を受けています。

アメリカの長期金利はメキシコとの壁建設などに対する財政懸念から、一時改めて今年初めて2.5%を越えてきましたが、ドル円の方は下落基調が続いています。確かに日本の長期金利も今年に入ってから上がってきているのは事実ですが、これまでの「日米の金利差」を理由にした円安は、少なくともロジック的に成立し辛くなっています。
https://jp.investing.com/rates-bonds/u.s.-10-year-bond-yield

先々週の投資主体別売買動向によると、外国人投資家は現物を1039億円売り越し(先物も1814億円の売り越し)。投資信託もほぼ同額の売り越しになっている一方、個人は先週に続いて105億円と小幅な買い越し。買い支えているのは日銀のみという構図でした。就任式前の警戒感が漂った時期だったわけですが、先週は外国人もどうせ買い越しに転じてきているのでしょうね。

受渡日ベースでは既に2月相場入りですが、2月の月別日経平均騰落は、勝率が56.7%の6位ということで、中庸の良いとも悪いとも言えない平凡な月です。アノマリー的には3月の権利落ちに向けて高配当の銘柄が段々買われてくる月という特性はあります。

それに連動する形か、2月中旬辺りから4月にかけて為替は円安に振れやすい季節性も確かにあります。ただ、今はトランプ大統領による為替への牽制が大きく影を落とすでしょうから、アノマリー通りに事が運ぶとは言い切れません。

しかし、トランプ大統領は国家運営をまるで自分の会社のように、ワンマン経営で進めていこうという雰囲気が見て取れます。関係省庁との調整なんて必要無い、オレがルールブックだ!という頑固さは感じます。

ちなみにトランプ大統領が矢継ぎ早に大統領令で次々サインしているのは、あくまで「方向性」であって、それが実行に移されるどうかは別問題。実際、オバマ大統領はキューバにあるグアンタナモ収容所の閉鎖を就任時に大統領令としてサインしましたが、8年間遂に実現することはありませんでした。今回も壁の建設の実効性を評価してセメント株が上がっていますが、少なくとも今の段階では単にお祭りなだけで、株式市場あるあるの一つですね。

ともあれ大統領のリーダーシップが良い方向に向いているなら、これ程心強いことはないですが「日本車がアメリカで売れるのは不公平な関税のせいだ!」などと見当違い甚だしい思い込みでグングン進められると、一体どう商売すれば良いのやら。そのうち「アメリカにある資産は全てアメリカのものだ!」と中国バリの論理を振りかざしてこないとも限りませんね。

個人的な意見としては、日本もそろそろ本格的にアメリカと距離を置いて、次の一手を打ち出していくことを真剣に考える時期に来たのではないかと思います。

今、全世界のリーダーで、フィリピンのドゥテルテ大統領が一番上手く外交を立ち回っているんじゃないでしょうか。日本もアメリカと付き合って得が無いなら「じゃあ中国側に付こうかな」というフリくらいしても良いと思いますけれど。習さんがまともな人に見えてくる程ですから、長生きはしたくないものですね(?)

確かに今はアメリカでの自動車販売が最もドル箱の市場ですから、日本の自動車会社各社のトップは、多少はお客様のトランプ大統領のご機嫌を伺っておく必要があるとは思います。

ただ今後海外から安い輸入品が入ってこなくなり→自然と物価が上がっていく→購買力が減っていく、という図式は火を見るより明らかです。普通にメキシコやインド、インドネシアといった今後の大きなお客様獲得に向けて、経営資源を移しておく方が正解だと思うのですが。


新興市場は「やや売り」。本日は両指数共に堅調。東証1部が決算や円高で手がけ辛い中、新興市場に資金が向かいやすい環境となった模様。引き続き金曜IPOシャノン(3976)買い気配で値付かず。この辺りが今の雰囲気の良さを表しています。ただあまり長続きもしないでしょうから、スピード感のある判断が求められます。


ポートフォリオ銘柄】
DMS(9782)は大幅反落。金曜の決算が嫌気される形で売り気配スタートになりました。正直、このバリュー株にあまり決算数字を求めている人はいないと思いましたが、まあ確かにここまで上方修正や増配を手がかりに買われてきた面もありますからね。個人的には引き続き割安感や成長性の魅力は薄れていないと思いますので強気で。


売りポートフォリオ大東建託(1878)は反落。金曜の決算を見て改めて評価が厳しくなった格好です。ここから先のイベントとしては、恐らく月初に自社株買い終了のお知らせ、1月月次の受注前年割れで下がっていくパターンと見ました。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。