KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

フランス大統領選挙を無事通過して2万円肉薄!

★☆★☆ 遂に第10回目の開催!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で10回目となる自主開催セミナーを開催されます!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :6月24日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
http://kokucheese.com/event/index/462624/

東京では3日で定員に達する人気セミナーです。
当然私も参加します(^_^)/

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日経平均は本日大幅高。連休中の海外市場が概ねしっかりで、特にフランス大統領選挙の結果がユーロ残留派のマクロン氏の勝利で終わったことが安心感に繋がりリスクオンの形。為替の円安も追い風になりました。

後場もそのまま一段高となり一時2万円肉薄。引けではピッタリ450円高で19900円台は維持できなかったものの、ほぼ高値圏での引けとなりました。売買高は24億株台、売買代金は3.4兆円台と大商いでした。


投資判断は「売り」。連休中の主な話をまとめると、まずは私がしきりに気にしていた北米自動車販売ですが、4月も前年同月比-4.7%と今年に入って4ヶ月連続の前年割れ。3月は大雪の影響の一過性要因とも言われていましたが、どうもそのような感じではありません。国内メーカーではSUBARU(7270)のみが+3.9%で、トヨタ(7203)の-4.4%、ホンダ(7267)の-7.0%とやはり苦戦を強いられています。

とりあえず一旦その話は置いておいて、一般的に関心が高いところではオバマケア修正案が下院を通過したということ。前回の案から一部修正を加え、既往症を持つ人への援助策を加えたことで、反対派の一部が翻意しギリギリ賛成多数という決着に。ただ日本での参院にあたる上院では難航必至と見られ、一応まだ成立したわけではありません。それでも政府閉鎖回避、そして今回の前進は、少なくともトランプ大統領の実行力を見直す契機にはなっています。

原油に関しては「OPEC減産延長が25日の会合で合意される」という話が出たにも関わらず、アメリカによるシェール増産が減産効果を打ち消しているということで「単なる減産延長では供給増懸念を払拭できず、減産の幅をもっと深掘りしないと意味がない」という見方が強まった格好。WTI原油は一時43ドル台を付ける場面があり、昨年11月の減産合意前の水準にまで落ち込みました。

原油のチャート的にはひとまず長い下ひげを付けて反発した形になっており、確かに短期的には売り一巡感は出た格好にはなっているものの、ここ一年間の下値支持線を割り込んで、長期戻りトレンドは終了したような感触。今年3月から始まった下落トレンド継続を示しています。足元でも引き続きシェール掘削リグは増加基調にあり、遂に700超え。OPECサイドが我慢すればする程にアメリカを利する構図になっています。それでも果たして本当に減産延長するのでしょうか?
https://jp.investing.com/economic-calendar/baker-hughes-u.s.-rig-count-1652

もう一つ、日本にとって悪いニュースとしては鉄鋼ダンピング関税が課されました。この辺りは個別鉄鋼株の売り材料の範疇かも知れませんが、トランプ大統領を支持したいわゆる「Rust Belt(錆のベルト)」産業界の要望を聞き入れ「トランプ政権が本当に動いた」ということに意味があります。

となると、次は自動車業界が狙い撃ちされる可能性があります。3月のアメリカ貿易統計は前月比-0.1%と若干縮小したものの、対日赤字は前月比+55.0%で中国に次いで2位となっており、日本叩きに向きやすいかも知れません。

こうして考えると、上述の北米自動車販売の落ち込み、原油安、そして今回のダンピング関税に向けた動き、これら全てが日本の自動車メーカーにとってマイナスに作用します(原油安に関しては、日本メーカーが不得手な大型ピックアップトラックタイプの自動車の売れ行きを強める)。

そしてフランス大統領選挙も下馬評通り無事マクロン氏の当選で決定。それぞれのイベント通過は概ね買い方に安心感を与える帰結とはなっています。

為替に関して、ドル円は一時113円回復の場面がありました。連休中は円高になりやすい傾向があったものの、今回は海外要因もあって5連休前から見ると1円程円安になっています。ただ全般的にはユーロ高の方が進行しているので、ユーロ円の方が1.5円程円安になっており、より鮮明。

これはフランス大統領選挙の結果の安心感もさることながら、ユーロ圏のGDP成長率が年率+1.7%と先に出たアメリカの+0.7%を大きく上回った差が出ているのでしょう。

それにしても、これでアメリカの大統領選挙が終わってから半年が経過しようとしています。昨年12月からはほぼ一貫して売りを主張してきましたけれど、ちゃんと下がったのは先月くらい。一応今年に入ってから上げは抑えられているものの、下がっているわけでもなく、全然読みがバシッと当たりませんね。すみません。

一方でアメリカ株は明らかにスルスル上がっています。S&Pは今年に入って7%近く上がってきましたし、NASDAQに至っては10%超の上昇を見せて共に最高値更新。ダウの方は指数寄与度の高いIBMが決算後売られ続け、特にウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイが今年に入って保有株の1/3売却したと伝わり上値を抑える要因となっています。そういった特殊要因を除けば全般的に強いと言って良いでしょう。


新興市場は「やや売り」。本日は各指数共に堅調。ただ東証1部の大型株が活況となる中で、新興市場はやや蚊帳の外でした。繰り返しになりますが、東証1部の地合が良くなってきたのは追い風である反面、今週が新興市場の決算ピーク。新興市場の高過ぎる成長期待は決算が出ると現実に引き戻されてしまいやすいですから、その後は厳しいのかなとみています。この辺りは割り切りで。


ポートフォリオ銘柄】
日油(4403)は続伸で年初来高値を更新。本日はこれまで幕間繋ぎ的に買われた軍事関連株が売られる中で、同社はこれまでも特段軍事関連株扱いされてきませんでしたから、普通に地合に乗って買われました。売り残の多い銘柄ですから、買い戻しの動きも強まった格好。ともあれ明後日の決算に注目です。


売りポートフォリオJXTGHD(5020)も続伸。上述したように連休中にWTI原油が43ドル台を付ける場面がありましたが、そこで売り一巡感も出て短期リバウンド局面。株式市場の地合いの良さもあって同社も買われました。

まあ既にOPECの減産延長合意を織り込んでこの弱さですし、メタンハイドレートの実用化前進の話も既存エネルギー株にとってはマイナスでしょう。原油に加えて他の資源安も受けて、週末の決算がどのように評価されるのか注目です。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。