KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

また北朝鮮リスクが台頭

★☆★☆ 遂に第10回目の開催!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で10回目となる自主開催セミナーを開催されます!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :6月24日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
http://kokucheese.com/event/index/462624/

東京では3日で定員に達する人気セミナーです。
当然私も参加します(^_^)/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
日経平均は本日続落。週末に北朝鮮の弾道ミサイル発射があったことから、収まりかけていた地政学リスク懸念がまた台頭。それを受けて日経平均は朝方から売り先行のスタートとなりました。ただ先週末で決算の大部分が出揃ったことで、下値を買い支える動き。為替も円高が一服したこと、後場からの日銀によるETF買い期待もあって、前引け段階で売買高は11億株台、売買代金は1.3兆円超と比較的膨らんでいます。


投資判断は「売り」。折角トランプ大統領が北朝鮮に対し(少なくとも韓国大統領選挙を意識して表面的には)話合いの用意があると発言し、それを拠り所に株式市場の方もその間地政学リスクから解放され、個別決算に専念できた面があります。ところが決算シーズンが終わった途端弾道ミサイル発射ですから、沈静化していた地政学リスクがここにきてまた高まる懸念が出てきました。

12日には世界的なサイバーテロがあり、一説には北朝鮮犯行説もありますが、とにかくイギリスの病院が機能停止に陥ったり、日産(7201)の工場も生産中止となった模様。この辺りも含めて、北朝鮮リスクを改めて懸念する流れになってきます。

今週の相場付きに関しては、引き続き2万円という関門が天下の険として立ちはだかる展開を想定します。諸々イベントが終わって本来であれば安心感漂って良い局面なのですが、逆に言えば2万円を超える理由があまり見当たらない感じがあります。

確かに日経報道でもあったように、日本企業は円高でも収益が安定する耐性が付いてきました。実際、日経平均のEPSは一ヶ月前の決算発表前1190円→1316円まで上がってきたのですから、株価もそれに合わせて10%くらい上がってもおかしくはありません。一応、まだメガバンクや保険株といった大型の決算は残っていますが、この辺りも特に今期減益見通しになる理由が無さそうですし。
https://nikkei225jp.com/data/per.php

ところが、これを裏返せば「円安になっても大して収益力が上がらない」という言い方ができます。実際、ついこの前までは為替の反応に一喜一憂していた株式市場ですが、最近はあまり場中の動きを見ても為替動向に左右されていません。為替が円安に振れても円高に振れても、感応度は明らかに低下している印象です。まあ決算があったので、例えば一ヶ月前と感応度を比較することができませんから、あくまで私の体感的なものですけれど。

そうは言うものの、円安になれば全般的に日本企業の収益力にとってプラス方向に働くのは変わりありません。が、ここでもう一つ問題になってくるのが円安になった場合の「外国人投資家」の収益力について。日本株をドル(もしくはユーロなど)建てで保有することになる外国人投資家から見れば、円安になると投資収益がその分目減りすることになります。

一般的な長期投資目的の外国人投資家の場合、普通同時に円売りヘッジを入れて現物株を買ってきます。そうすることで為替変動リスクを抑えて我々と同じようにあたかも円建ての日本株を買っているような投資ができます(ドル建ての日経平均が円安で下がっても、為替ヘッジ分がプラスになるので、トータルでは円建ての日経平均を買っているような感じになる)。

ですから、これら外国人による為替のヘッジ円売りは円安を進捗させ、外国人にしてみれば例え短期的には収益が上がらずとも(短期的に円安に連動して円建ての日経平均が上がったとしても、差し引きでは相殺されて利益にならない)、長期的には為替が円安になることで日本企業の収益アップ→株価が上がる、効果が見込まれ、それが最終的な投資リターンに繋がることが期待できました。

ところが、日本企業に円高耐性が付いて円安メリットが薄まる、ということは、上述の経路を通じて日本企業の収益力アップの援護射撃効果が薄まるのですから、外国人にしてみれば妙味が減ります。その分、海外の長期投資目線の外国人投資家にしてみれば、日本株の魅力は低下することになります。なお短期投資家の場合は、ヘッジなんかしてもその分コストがかかるだけですから、ヘッジ無しでバンバン売買してくるので、その辺りあまり関係ありません。

実際、足元の投資主体別売買動向を見ても外国人投資家の割合がまた一段と増えてきている印象ですから、この辺り将来的にジワジワと効いてくるかも知れません。2万円を超えるには更に上を買ってくれるような外国人がドンドン日本株を買ってくれるような魅力が無いと難しいでしょう。

今週のイベントとしては大したものがありません。G7も無事終了しましたし、強いて言えば木曜に日本の1-3月期GDP速報値が出るくらい。出揃った決算を見てあくまで個別勝負の週ということになりそうです。チャート的には5/8の連休明けの急騰で窓を空けて上昇した分、ひとまず埋めにかかる動きが出そうです。

というわけで、今週は全般的に売り目線で。ただ下値も19500円辺りを見込んでおり、下げてもまだまだ余力を残す日銀さんが買ってくれますし、大きく下がらないとは思います。あとは特にアメリカに絡んだ政治動向に注意しましょう、という感じでしょうか。


新興市場は「やや売り」。本日は各指数共に軟調。決算シーズンが概ね終了し、全般的に売られる銘柄も目立ちますが、週末の世界的なサイバー攻撃を受けて、セグエG(3968)ストップ高を筆頭にセキュリティ関連株が買われています。この辺り材料性のあるものは買われるかも知れませんが、全般的な基調としては弱い動きが続くものと見ています。


ポートフォリオ銘柄】
グリーンズ(6547)はしっかり。足元で地政学リスクの高まりはホテル運営の同社にとってマイナス材料ではありますけれど、足元ではドラッグストア各社がそれぞれ年初来高値を更新してきたり、全般的にインバウンド関連株の復調が目立ちます。

チャート的には3/24、4/25の高値を結ぶ上値抵抗線をクリアしており、明日以降25日線も上向いてくる日柄。底堅い展開が続くと見込まれます。


売りポートフォリオJXTGHD(5020)は大幅反落。先週金曜後場に出た決算を改めて精査した上で売られる展開となっており、金曜の上昇は何だったのか、という展開で安値を下回る動き。全くアルゴ取引が相場を荒らしますね。まあ決算の表題だけ見た自動売買があるお陰で、サヤを抜く機会が増えるという見方もあると思いますが。

ともあれ本日は非鉄株までを含めた資源株全般が弱い動きになっており、世界的な商品市況を見てもこの辺りは強含む要素が無いようにも思われます。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。