KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日銀ETF買いが強引に入り込んでしっかり

★☆★☆【有料メルマガ】お申込募集中!!

「損を減らし、焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中!
(注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです)

▼その他「じょうしょうダルマ」HPより有料メルマガの成績などご確認後、お申し込みください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

1ヶ月当たり3,240円~

相場が続く限りチャンスは無限大。
一度お試しください。

※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日経平均は金曜反発。前日のNYは高安マチマチ。

それを受けた日経平均は朝方こそ買いが先行したものの、間もなく下落に転じるなど、最近のトレンドとして前日終値近辺を行ったり来たりの閑散相場な展開に。ただ強引に入り込んだ日銀ETF買いの影響から、後場寄りからピョコンと跳ねる場面がありました。しかしそれ以上の買いが誘発されることもなく終了。売買高は15億株台、売買代金は2兆円ちょっとと連日の低調さでした。


投資判断は「売り」。金曜のNYはFTSEの指数調整などで全般的に小じっかり。ただ引き続き全般的に小動きでした。それを受けた日経平均先物は20090円ということで、月曜は概ね金曜終値近辺でのスタートになりそうです。

だいぶ日が経ってしまいましたが、今月の重要イベントFOMCに関して触れておかないわけにはいきません。市場の予想通り利上げが決定しました。

基本的にアメリカの金利引き上げは株にはマイナスと捉えられます。何故なら無リスク資産と言われる債券の魅力が上昇(※既発債券の価格は下落するけれども、これから新発する債券の金利が上がるので欲しい人が増加)するので、投資家はわざわざ株などのリスク資産を保有しなくても「より無難な」ポートフォリオを構築できます。よって株→債券への資金シフトが生じることで、株が下落することになります。

この辺りは、自分がものすごい大金持ちになった気持ちになってみるとわかるのかも知れません。その資産を運用しようとした時に、毎日株の値上がり率ランキングをチェックして、決算をチェックして・・・なんて一々やっていたら大変ですね。できるだけ労力を抑えて資産を運用しようとすると「極力リスクを抑えた資産で儲かるもので布陣を敷いて、あとは放っておきたい」と。そういった投資家の代表格が保険などの金融機関です。

「とは言っても、15年12月に利上げを開始して以降、これで4回利上げしてきたが、株価は最高値更新となっているじゃないか」ということですけれど、実はアメリカ短期債の金利は上がっているにも関わらず、長期債の金利は上がっていません(むしろ安くなる場面も)。つまり、アメリカの金利引き上げ政策は、短期金利にしか通用していないことになります(以下のチャートで5年表示くらいにして、15年12月以降の値を見比べてみてください)。

↓アメリカ2年債チャート
https://jp.investing.com/rates-bonds/u.s.-2-year-bond-yield


↓アメリカ10年債チャート
https://jp.investing.com/rates-bonds/u.s.-10-year-bond-yield

その理由は色々あると思いますが、一番大きいのは、結局FRBがなんだかんだで膨らんだ国債保有高のうち、償還のきたものを順次新しい長期債券に借り換えているからでしょう。金利正常化への道は進んでいるものの、いわゆるバランスシートの健全化(保有債券の縮小)が進んでいないので、結局長期債が買われる結果、長期金利は上がらないわけです。

そうなると、将来の支払いに備えるために長期で運用をしたい先述の保険会社などは、やはりリスク資産を組み込まないといけない→実質的な金融緩和継続による株高という構図もあると思います(勿論、株高の理由はそれだけではないでしょうけれど、そういった面もあるのは間違い無いでしょう)。

現段階ではその買い入れ資産縮小に関しては、前々回利上げの3月FOMCから本格議論が開始され、次回9月のFOMCから開始されるのが大方の見方となっています。そのため、実需的な長期金利上昇圧力が強まるのは、まだ3ヶ月以上先のお話ということになるのかも知れません。

ただ、実はアメリカの長期金利が上がらなくても、株式の配当金利回りが低下しているので、次第にリスク資産の優位性は薄れていっています。何故配当利回りが低下しているのかと言えば、アメリカ株が過去最高値水準まで上がってしまっているからです。

↓あまり適当なチャートが見つからなかったので、配当利回りに連動するETFのチャート
https://ycharts.com/companies/SPY/dividend_yield

本来であれば、FOMC金利を引き上げる→アメリカ株が下落することで、その金利配当利回りの差が大して変化しないことから、株→債券へのリバランスがゆっくりと進んだのかも知れません。ところが、一方で株が上がって「差」が拡大するので(※確かに過去の例を見ても、利上げは株にとって一時的なマイナス→が、その後は好調な経済環境を背景に株高に繋がりやすいのですが)、そのリバランスに対する誘因が強くなっています。

ですから、1回目は大きな政策の転換ですから恐らく最も株に対するマイナスの影響が強かった→2回目、3回目、4回目は「慣れ」などが大きくなってくるので影響度合いは薄らいでいく傾向にありますが、そろそろこの金利配当利回りの「差」が大金を運用するサイドからしてみるとポートフォリオのリバランスを促す水準となってくる可能性があります。

アメリカ債券は満期まで持てばまず破綻の恐れの無い無リスク資産でもありますし、また金利上昇→価格下落ならば、割安なところで買うことが出来て、経済が失速しても質への逃避による債券買いで稼ぐことも可能です。それが4回目の今回を境に突然大きく変わるか・・・と言われると、そこまでの確証は無いですが、そういう状況にあるという点は頭に入れておく必要はありそうです。


新興市場は「やや売り」。金曜は両指数共に軟調。特にTwitterなどでドコの誰かの未確認の流布で急動意した銘柄が突然売られる展開になりました。この辺りのリスクは参加者もわかっているでしょうし、逃げ遅れた人は自業自得と言いましょうか。割り切りが必要だと思います。


ポートフォリオ銘柄】
やまみ(2820)は続落。結局先週「がっちりマンデー!!」に取り上げられた直後がピークで、その後陰線が続きました。うーん、目標株価2200円手前まで行ったのですが、ここまででしょうか。というわけで、大人しく明日の寄り付きで利食い終了とします。


船場(6540)は反落。それでも金曜には一時公開価格を上回って上場来高値を付けました。一応5日線は残っていますし、引き続き同業他社の乃村工藝社(9716)や丹青社(9743)、スペース(9622)といったところが年初来高値圏にある中、同社の出遅れ感は強いと思われます。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。