KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

断続的な円高が上値を抑える

★☆★☆【有料メルマガ】お申込募集中!!

「損を減らし、焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中!
(注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです)

▼その他「じょうしょうダルマ」HPより有料メルマガの成績などご確認後、お申し込みください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

1ヶ月当たり3,240円~

相場が続く限りチャンスは無限大。
一度お試しください。

※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日経平均は本日反発。前日のNYはイエレン議長の議会演説で低インフレを指摘し、緩やかな利上げを行っていくと発言したことで、年内利上げが無くなったとの見方が台頭し堅調。ダウは最高値を更新してきました。

それを受けた日経平均は朝方こそ買いが先行。ただ円高に振れて戻ってきたことで、次第に利食い売りに押される展開に。その後も昨日に続いて断続的な円買いが続くと、後場は一段安となってマイナス転換。明日のSQを睨んで2万円に向けた思惑含みの展開になりました。売買高は14:45現在で15億株弱と閑散。


投資判断は「売り」。個人的に最も注目しているのはNASDAQの推移。NASDAQは昨年10月以来のマイナスかつ月足陰線で終わり、変調を示唆しています。つまり大統領選挙後初めてNASDAQは売られたということになります。

大統領選挙後、当初NASDAQ銘柄は売りの対象ですらありました。トランプ大統領が雇用重視と移民排斥を訴え、その悪影響を最も受けるのがシリコンバレーなどに拠点を置くIT企業とされていました。

ところが司法判断で入国制限が差し止められたりした結果、トランプ大統領の政策に対する実行力に疑問符が付いて、今年に入ってからはむしろグングン買われる動きになりました。足元で入国制限は認められたものの、だいぶ制限の条件が厳しく、実質的にはほとんど効果が無いとも言われています。

そう考えると、今はトランプ大統領に対する期待感(大規模な減税によるEPS成長や保護主義による国内企業保護、インフラ投資など)と、期待しない感(その証左としてIT企業の躍進)が共存している、奇妙な状況と言えます。結局、これまでは前者の理由付けで買われたものの、実際にはそういった理由で上がった相場ではなかったということでしょう。

ともあれ、NASDAQは先に売りが出た分、売り方不在となって買い上がる動きが強まった、と説明できるかも知れません。NASDAQの昨年末から高値までの上昇率は17.8%。ダウの9.2%、S&Pの9.6%との比較ではほぼ倍近い上昇率となっています。元々NASDAQ自体は値動きが大きいこともありますが、ダウやS&Pは大統領選挙後からスルスル買われた分、上昇率が減じられた形になっています。

正直、現在NASDAQに何か致命的な売り材料が出現したわけではなく、今のところまだ暴落と言える程度ではありません。まだまだ調整の範囲内とは言えます。

確かにGoogleがEUで独禁法違反から制裁金3000億円相当(独禁法違反では過去最高額)を課せられたこともあり、発表後からGoogle株は一時大きく下落しました。ただ、これが屋台骨を揺るがすレベルの話になるとまでは思えません。

一応Googleは不服を訴えてEU司法裁判所への上訴を検討しているということもありますが、以前からIT企業に対する巨額制裁金はMicrosoftIntelといったところが課せられた例もあるものの、あまり大きなショックに発展したことはありません。

と言うわけでNASDAQが大天井を示すような小さなサインはアチコチで出てはいるものの、まだ決定的な証拠にまでは発展していません。ですからこの辺りはもう少し様子見が必要ではあります。

足元ではユーロドルが節目の1.15ドルまで接近する動きになっています。ユーロ高円安はユーロ感応度の高いSONY(6758)やエプソン(6724)などの個別銘柄だけに関わる話でもなく、ユーロ建て日経平均を押し下げる方向に働きます。

残念ながらユーロ建て日経平均のチャートが見られるようなサイトを見つけられなかったのでリンクは貼れないのですが、ユーロ建てで見た日経平均はドル建てで見たものより一段と落ち込んでいる形になっているはずです。

何故ユーロ建て日経平均を気にするかと言えば、日本株の売買に関わっている外国人投資家の属性は欧州系が多いからです。5月の地域別売買動向を見ると、実に3/4が欧州となっています。
http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/investor-type/nlsgeu000002ikyi-att/region_1_m1705.pdf

・・・と言っても、まあぶっちゃけABNとソジェンという先物の裁定業者2社だけで大きく膨らんでいると見られ、この辺りはあまり相場観を持った売買はしていないかも知れません。

であれば、ドル建て日経平均の方がやはり重要だとは思いますが、一応欧州を通じてオイルマネーなどが入り込んでくるということで、日本株が割安に映るようなら、彼らの資金が入ってくるという期待感は持ち得るかも知れません。ただ、高値更新波動の自国やその他先進国を差し置いて、敢えて日本に投資しようとする物好きが居るのかどうか。

しかしこの低ボラティリティ相場に一体どこの誰が風穴を開けてくれるのか。待機資金の大きい個人は株価が下がらない限り入ってきませんし、本日の報道では「物価上昇に対して、ボーナスは貯金に回す」とやや非合理的な回答をする人が多く、新規参入者にも期待できそうにありません。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS20H0Q_W7A620C1EE8000/

となると上に動かすも下に動かすも、やはり日本株の3割を保有する外国人投資家の動向に注意する必要がある状況は変わらなさそうです。そう考えると動きが出ていない現状では先高感も安易に持ち得ず、引き続き動き辛い日々が続くのかなと思います。

アノマリーとして7月という月は、9月、5月に次いで陰線になりやすい月なのだそうです。6月末~7月頭が強いというアノマリーもあって、発射台が高くなってしまうため陰線になりやすい、と繋がっている感じがあります。

そして9月も陰線になりやすいということは、7月頭くらいをピークに、9月末くらいまで株価が低迷しやすいという基調があるということ。それがいわゆる「Sell in May」の所以でもありますが、アノマリー的にはもうそろそろ良いだろうという感じがします。

ただ、先般も説明したように、当面イベントが無い中ではトレンドが変わりようも無く。引き続きアメリカさんの一挙手一投足に引き続き注意を払っておきたいところです。


新興市場は「やや売り」。本日は両指数共に軟調。日経JASDAQ平均は前場に年初来高値更新してきましたが、その後買いが続かず。一方、マザーズの方は先月下旬の高値から下落トレンドが続いており、上値の重さが目立ちます。直近IPOもセカンダリがイマイチ盛り上がっていない感じ。


ポートフォリオ銘柄】
DMS(9782)は反発。地味に高値を再度トライしに行く動きとなっています。海外ECで協業するラクーン(3031)が高値を狙う中で、同社も連れ高している格好。引き続きPBR0.7倍の割安感がありますから、じっくり攻めていきたいところ。


グリーンズ(6547)は小動き。ただ上場から75日を経過したところで、先般指摘したような上値抵抗線を突破してきており、トレンドの変化が見られます。何か大人の事情があるのでしょうね。その75日線も来週辺りから上昇に転じてくる予定なので、公開価格超えの水準維持に期待。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。