KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日銀金融政策決定会合は現状維持で後場一段高!

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日経平均は本日続伸。前日のNYは出てきた住宅系の経済指標や個別企業の決算が良かったことで堅調。各指数揃って最高値を更新してきました。


それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。朝方発表された貿易収支の黒字が予想を下回ったことなどもあり、為替が円安方向に振れたことで次第に買われる展開に。また昼に発表された日銀金融政策決定会合の結果が現状維持だったことで、安心感から一段と円安圧力が強まりました。14時現在の売買高は12億株台と低調。


投資判断は「売り」。ところがアメリカはドンドン高値を更新する動きになっています。まあ確かに7月に入ってトーンダウンしたNASDAQでしたが、個別で悪材料っぽいものが出たのはAppleGoogleとTesla辺りだけ。しかも致命的な悪材料は見当たらないので(個人的にはTeslaはちょっと厳しいかなとは思っていますが)、割高感だけを頼りに売るのは頼りない感じはあります。

NASDAQが反落する一番の決め手は何だろうと色々考えていました。一応辿り着いた結論、それはアメリカの税制がIT企業にとって厳しいものになりそうな場合でしょうか。一般的にIT企業は租税回避的な動きがあって(本社を法人税率の低い国に移すなど)、アメリカ国内でも批判が強く、つまりは一番税金をとりやすい企業群であるように見えます。

実際、トランプ大統領の支持基盤がアメリカ国内のオールドエコノミーであり、彼らは租税回避が難しいですね。ですからトランプ大統領が減税策の反対側で税収増加策を打ち出すとすれば、NASDAQの稼ぎ過ぎたくせに税金を払わないけしからん輩(と少なくともトランプ大統領は思っている)への課税策ではないでしょうか。IT課税とか銘打って出してくるかも知れませんね。そうなった場合、NASDAQの暴落があるのかも知れません。

じゃあそれがいつ出てくる可能性があるのかというと、しばらく主立ったイベントが薄いですし、なかなか読み辛くはあります。あるいはここから出てくるアメリカ企業の決算で、IT企業が好調過ぎる数字を出すとそういう話が出てくるかも知れませんね。

そういう意味でもここからの決算シーズンや、あるいはトランプ大統領が窮地に追い込まれた時の起死回生策として、国民の支持を得やすい方策として突然出てくる場合もありますから、政治情勢も変数として注目しておく必要がありそうです。

本日引け後には黒田総裁の会見があり、この辺りも注目されます。特に気にされているのがETFの買い入れに対する今後の見解。言葉尻から何かを読み取ろうとする動きが強まる可能性があります。

特に今回の日銀金融政策決定会合は昨年7月にETF買い6兆円増額を決めてから丁度一年。年間6兆円買うと決めてとりあえずその1年が過ぎたのですから、見直すタイミングとしては十分あり得る話です。

とにかく、日銀のETF買いは市場から流動性は奪いますし、またこのままのペースでいけば、大部分の銘柄で日銀が筆頭株主となり、コーポレートガバナンス的にも逆行する恐れが出てきます。様々な弊害がある中で、見直すとすれば一つこのタイミングがあると思います。

一方、世界的には今晩のECB理事会の方が特に重要なイベントとして認識されています。そもそも足元で相場が変調したのは、6/27にドラギ総裁が発言した「デフレ圧力がリフレ圧力に変わった」としたところからでした。ここで一番何が変わったかというと、ドイツ国債金利が上値ブレイクしたこと。ECBのマイナス金利導入から今まで0.5%を超えることは無かったのですが、遂にその節目を突破してきました。
https://jp.investing.com/rates-bonds/germany-10-year-bond-yield

それが結局、ユーロドルでのユーロの強さに繋がっています。短期筋のユーロロング(買い)が一段と膨らんで、8万枚を超えてきました。これは11年5月以来実に6年ぶりの高水準となっています。
http://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=5173

足元でここまでの節目1.15ドルを抜けてきましたが、実は1.15ドルを抜けたとしても、上値が一気に拡がるというわけでもありません。長期チャートで見ると、ユーロドルはその上の1.20ドルの方が10年、12年の下値支持線として機能した強い抵抗線で、こちらも突破しないと上値は開けないですから、なかなかハードルは高いように思われます。

そう考えると、結局力尽きた短期筋の巻き戻しが出て、ユーロは安くなる展開が将来的には見込まれます。実際、前回高水準だった11年5月以降、1.50ドルの節目を超えられなかったユーロはこれまでずっと下落が続いてきました。これ自体は将来的なドル買い圧力に変わることになりそうです。それが今回のECB理事会の特にドラギ発言を受けてどう転ぶかに注目。

方やドル円の方ですが、こちらも短期筋の円ショート(売り)が一段と膨らんでおり、7/11の直近円安水準を付けた時点では11万枚超えの円売りポジョンとなっていることから、その後の急速な円買い巻き戻し圧力に繋がっています。

ちなみにこちらは15年6月以来約2年ぶりの水準で、当時より10円程円高の位置で推移しています。当時はその後8月にチャイナショックが発生し、一気に10円程円高に誘う原動力になりました。
http://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=5070


新興市場は「やや売り」。本日は両指数共に堅調。東証1部が安定する中で、新興市場にも安心感から資金が入ってきています。本日IPOのクロスフォー(7810)、JSB(3480)も共にしっかりの発進。そろそろ決算シーズンに入ることで東証1部が買い辛くなってくる中、新興市場に資金が入りやすいタイミングになってくると思います。


ポートフォリオ銘柄】
ディーエムエス(9782)は反発。同業のディーエムソリューション(6549)が分割を発表しましたが、特段盛り上がることもなく低迷。反面、同社は割安感が強いことからしっかりしています。引き続き協業しているラクーン(3031)が強いことが買い材料になっています。


売りポートフォリオ大東建託(1878)は続伸で上場来高値更新。本日の日経で1Qの営業利益が2割増益と報じられたことで強い動きになっています。ただ受注が落ちてきているものの、足元受注残があるので好業績自体は当たり前。同業のレオパレス21(8848)や東建コーポレーション(1766)が高値圏で推移する中、そりゃ同社も業績は良いでしょうという感じはあります。

が、記事でも結ばれているように、今期見通しがそのまま明るいというわけではなく、今期見通しが上方修正されるような期待感はありません。本日引け後の黒田総裁の会見でまたアパート向け融資に釘を刺されるのか。あるいはそろそろ相続税対策のアパート建設の節税が認められなくなるのか。もしそうなれば、少なくとも私は現政権を支持しますね。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。