KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日米の政治不信で日経平均2万円割れ

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日経平均は本日続落。ドル円が111円を割り込んで円高に進捗したことから、朝方から2万円割れのスタートに。その後19900円での下値の固さを見せるものの、目立って反発する力も無く。後場は日銀のETF買いが入ったと見られるものの、特段動きはありません。売買高は14時現在で11億株台と低調。


投資判断は「売り」。それにしてもドル円の下落が止まりません。足元では111円割れ寸前の場面までありました。日米共に株がどんな材料が出てきても反応しない(結局寄り付き辺りまでの値段に戻してしまう)のに比較して、為替トレーダーの方が動きやすい(稼ぎやすい)環境にあります。

そのドル円がドンドン円高に振れるのは、先般より指摘しているように短期筋の円ショート(売り)ポジションが積み上がっていたせい。その買い戻しが円高に向かわせています。先週(18日時点)では一段と積み上がり、差し引きで12万枚超え。これは14年1月以来3年半ぶりの高水準となっています。他方、ユーロドルに関してもユーロ買いが9万枚超え。こちらは11年5月以来の高水準に。
http://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=5070

総合して言えることは、とにかくドルは更に下落すると短期筋が読んでいるということ。結局先週の日欧中央銀行金融政策決定会合を通過しても、これら通貨のトレンドは変わりませんでしたし、むしろ加速しています。アメリカは政治機能が停止している状態でオバマケア廃止も一向に進まない中で、夏休みモードに入ります。なんだかんだで就任から半年が経過し、任期の1/8を終えたトランプ大統領。ほぼ何もしていないのに夏休みを満喫できるのか?

そんな皮肉はともかくとして、重要イベントが無くなる中で、これら短期筋のトレンドを変化させるようなイベントは当面期待できません。であればしばらくはこの円高トレンドが続いてくことになります。

方や日本側にも責任があります。安倍政権の支持率が急落する中、今までアベノミクスでやってきたことはただ一つ。世界に合わせて金融緩和を行い、為替を円安にしたことだけでした。そのアベノミクス共々日本国民に認められていないわけですから、円高に向かうのは当然の流れと言えるのかも知れません。

ところでいつも短期筋のポジションにばかり言及していますが、実需筋、つまり本当にドルを必要としている人、円を必要としている人の動向はどうでしょうか?これらは一般的に企業が獲得した外貨がどうなるか、という話です。例えばアメリカで商品を売って稼いだドルは、円に両替しないと日本では使えません。その大きな流れが毎月公表されている貿易収支に現れてきます。

プラザ合意のあった1985年以降、ずっとずっと円高方向に為替が動いてきた背景には、偏に「日本の貿易収支が黒字を続けてきたから」という背景がありました。海外で稼いだドルを円に替える、すなわち円買い需要があるので円高方向に動くのは当然のことです。それが震災があった11年以降、原油の輸入額が増えて赤字が拡大したことなどにより、極めつけの日銀の金融緩和を受けて13年以降明確に円安方向に流れが変わりました。
http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/balance_of_payments/bpnet.htm

ただ昨年原油価格の下落などもあって6年ぶりの貿易黒字に転換。今年も上半期の段階では、1月は中国の春節に絡んだ季節要因で赤字にはなったものの、基本的には黒字が続いて上半期トータルでは1兆円超の黒字となっています。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL19H6H_Z10C17A7000000/

なので16年~改めて為替は円高方向に振れ、一時1ドル100円に迫る場面がありました。が、何とか100円を守り切るとトランプ大統領による保護主義を見越して(つまり日本の貿易黒字を減らす施策が見込まれたので)120円まで反転する流れになりました。

ところが結局その保護主義の施策も不発。トヨタ(7203)がバカ正直に北米で5年間100億ドルの投資計画を示す傍ら、6月にはフォードが「19年から小型車の生産を中国に移管する」と発表。ボーイングもトランプ大統領が雇用維持を掲げた工場でリストラを発表。当のアメリカ企業が大統領の意向に従いません。良くも悪くも、アメリカ企業は大統領や政府に頼らず経営を決めています。
https://www.cnn.co.jp/business/35103238.html

そんな状態ですから、足元の円高基調はそもそも当たり前。よく「日米金利差の拡大が円安要因」と言われていますけれど、それを言い出したら日本の金利上昇のスピードがアメリカに追いつくまで、無限に円安に進まないといけません。ですから、その論調は円安論者に都合良く使い回されているだけのような感じがします。


新興市場は「やや売り」。本日は高安マチマチ。円高東証1部の大型株を襲う中、日経JASDAQ平均は年初来高値を更新してドコ吹く風。決算シーズンに入ることで更に東証1部が買い辛くなってくる中、新興市場に資金が入りやすいタイミングになってくると思います。


ポートフォリオ銘柄】
グリーンズ(6547)は反発。寄り付きからこの銘柄にしては強めの買いが入ってきて、上放れの動きを強めています。週末に開かれた名証IRフェスタの内容も好感触だった模様。そして明日にも75日線が上向いてくる日柄になりました。今月中に出るとみられている中期経営計画と、それに伴って優待でも出ないか期待です。


本日の寄り付きから売りポートフォリオ入れとなった日本取引所グループ(8697)は続落。ただ朝方は逆行高の場面がありました。売り長銘柄のあるあるですね。

足元での閑散相場が続く中、業績が良いわけはないと思いますが、悪かったら悪かったで自社株買いを交えてくる可能性もあるので注意が必要です。しかし取引所自らこれ以上浮動株比率減らしてどうするのかとも思いますが。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。