KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

伊藤智仁と私 前編

前日の落合氏とのトークショーに続いて、翌日は伊藤智仁氏のトークショーが近くの書店でありましたルーキー時代から今日までずっと伊藤氏を追いかけて書かれた長谷川晶一氏のノンフィクション作品「幸運な男」のサイン会も兼ねていました昨年発売された書籍ですが、伊藤氏が独立リーグ富山サンダーバーズの監督に就任されたことに合わせたものです

3年前から中日ドラゴンズよりもサンダーバーズの試合の方がすっかり面白くなってしまって、暇を見つけては見に行くようになりました昨年は子供が産まれたのでなかなか見に行けなかったのですが、今年から何と何と、あの伊藤智仁氏が指揮するということになり、これは是が非でも見に行かないといけないと思っています

伊藤智仁氏がヤクルトスワローズの選手として鮮烈デビューしたのが私が浪人生だった頃突然現れた新人が、並み居るプロの強打者相手に、得意の高速スライダーで三振の山を築いて完璧に抑えていきました前日対談した落合氏も「お前が(当時のスライダーを武器に)今現役だったら30勝する」と太鼓判を押す程の凄まじさでした

ドラゴンズファンの私が敵ながらすっかり魅了され、当時ヤクルトの中継は巨人戦以外は無かったですけれど、ラジオで聞きながら、興奮しつつ勉強していた思い出があります。

伝説の一戦と言われるのが、お隣金沢での巨人戦。強豪巨人を相手に8回まで当時のセリーグ記録16奪三振を奪いながらも、味方の援護に恵まれず0-0の緊迫した試合展開となりました。伊藤投手の試合もそうですが、エースピッチャーは相手のエースと対戦することも多いので、味方の援護が無いケースが多く、伊藤投手の場合もよく接戦となりました。

その9回裏まで一人で投げきったところで、篠塚氏にサヨナラホームランを打たれてしまい、グラブを叩き付けて悔しがった姿が印象的でしたちなみにトークショーに石川から来ている人がいて「石川は嫌なところ」と冗談めかして言っておられました

その伊藤選手が残した伝説が、新人の1年目で防御率0.91という数字を叩きだしたこと。9イニングまで投げて1点取られるか取られないか、という驚異的な数字でしたが、彼の凄いところは延長となってもまだ投げ続けたこと。今の分業野球ではとても考えられませんが、当時の平均球数が140球ということで、これはとんでもないピッチャーが現れた、と衝撃を受けました

一方、当時ですら大丈夫かなぁと思っていたくらいに投げさせられていたので、案の定夏場のシーズン途中で故障し離脱3ヶ月しか投げていませんでしたが、その年の新人賞を獲得。それからは長いリハビリを経て、4年後にはカムバック賞を受賞する程の活躍を見せたのですが、その後ケガが再発してしまいました(つづく)