KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

再びハイテク株が下落基調に

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日経平均は金曜反落。前日のNYは半導体受託製造世界最大手である台湾のTSMCが今年のスマホ需要が軟調との見通しを出したことで、半導体株中心に売られる展開に。

それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。やはり半導体関連株中心に売りが膨らみました。しかし間もなく下値に買いが入ると、やがて一気にプラス転換。ただ後場には週末要因もあって沈静化すると、前日終値を意識した小動きに止まりました。売買高は14億株台、売買代金は2.5兆円弱と低調。


投資判断は「中立」。金曜のNYは引き続き半導体関連株の先行き懸念や、iPhoneの需要が弱いと伝わりAppleが急落。原油も一服となったことで3指数揃って下落となりました。一方、引け後には北朝鮮が核実験施設の破棄、ICBM発射実験の停止すると伝わり、安心感が出る格好にもなりそうです。

チャートで考えると、アメリカの各指数は2月、3月で作られた三角持ち合いを下放れ、16年以降のチャートを俯瞰すれば今年の上下の振れは陽線陰線がくっきりはっきりして波高い感じになっています。

一方、アメリカばかりに気を取られていると、足元をすくわれそうなのが欧州動向。先般も書いたのですが、私は特にドイツ銀行の株価が気になっています。

ドイツ銀行と言えばドイツ最大の銀行でユーロ圏金融の要ですが、LIBOR不正操作やアメリカでの住宅ローン担保証券不正販売などで経営危機に陥り、それが更には今年のVIXインバース型ETNの強制償還で多額の損失を受けたとされており、また弱り目に祟り目な感じになってきています。

加えて筆頭株主である中国系企業の海航集団が自身の多額の負債のため、ドイツ銀行株やアメリカの不動産を売却しています。

そこに収益見通しも3月に下方修正したことで一段安。16年以来の安値水準をウロウロしています。修正理由はドル調達コストの上昇が収益を圧迫しているとのこと。アメリカによる緩和縮小がドル不足を招き、それがトレーディング収益を圧迫しているということです。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-03-21/P5Y4ZNSYF01U01

これは恐らくドイツ銀行のみならず、アメリカ以外の全世界の銀行に降りかかるリスクのように思えます。実際、アメリカや日本でも金融株は今年に入ってパッとしません。

イタリア政局の行方も気になりますが、一番恐いのは金融システムの破損です。まあドイツ銀行一行だけの問題であればドイツ自体が頑張って食い止めれば危機の発生を抑えることができるかも知れませんが、大体一箇所穴を塞いだら、また別のところから水が吹き出てくるものです。

次にAppleの株価について。金曜も急落となりましたが、そもそもApple株の方向性に関しては、先般報じられた「ディスプレイの自社製造」が重石になっていると思います。というのは、工場を自社で持たないファブレスメーカーは利益率が高いので、日本でも例えば任天堂(7974)やキーエンス(6861)の株価は異常に強いですね。大型株なのにPER50倍とかになっています。

Appleも正にそのパターンで、ファブレスメーカーのメリットのもう一つは「在庫を持たないこと」があります。在庫というのは売れなかったら丸々損失ですから、売れなくなった時の評価減予備軍ということになります。

例えばAppleは、元々在庫は持っていないですが、市場での在庫だぶつきによるブランド力低下を嫌がって、スティーブジョブズiPhoneを当初白と黒の二種類しか出さなかったとされています。

それくらい在庫というものは経営者にとって嫌な存在です。自分がどんなに売れると思っても消費者心理は水もの。ちょっと前まではプチ贅沢が流行ってきたということで比較的単価の高い例えばモスバーガーが売れていたのが、今は高過ぎるということでスッカリ顧客をマクドナルドに奪われてしまいました。

勿論トレンドを読みながら経営していくべきですが、少し読み違えただけで在庫が大きな経営上の負債になってしまうことが大きなリスクです。

話が更に逸れますが、先般スタートトゥデイ(3092)が自社製のPB(プライベートブランド)を販売すると発表して以来、株価が冴えなくなってきました。これはやはり今まで在庫を持たなかった会社が在庫を持ち始めるリスクを嫌気したのだろうと思います。

なお、そのPB販売のために無料配布する採寸ボディスーツ「zozosuit」ですが、私は発表と同時に注文したのですけれど、4ヶ月経過した今も尚手元に届きません・・・。

Appleもさることながら、足元ではFacebookが情報漏洩問題で揺れています。公聴会を終えて同社の株価自身は一旦戻りを見せていますが、まだ全て終わった話ではありません。この問題が大きくなって個人情報の取り扱いに規制が入れば、Googleやもっと言えばデータセンター需要の減少から半導体株に至るまで、大きな打撃に繋がる可能性があります。

案外00年に続く第二のITバブル破裂が18年ぶりに起きている、という見方もできるのかも知れません。転がり始めは誰も気付かないものですが・・・。

最後に雑感ですが、日米首脳会談は無事に終了しましたが、特段成果のあるような感じはありませんでした。しかし安倍さんも良い面の皮。訪日時にはゴルフの「おもてなし」をし、「DONALD&SHINZO」のロゴ入りキャップをおそろいで用意し、数千億円単位でのアメリカ製兵器購入まで合意したのに「安倍の笑顔は我々を出し抜いたことによるものだ」というような事を公言されたのですから。

色々精力的に飛び回った安倍外交が、結局意味の無かったものだということになると、これもまた支持率の下落に繋がるのかも知れません。確かにゴルフゴルフで上手くいくはずはありませんが・・・。ちなみに今「アベグジット」という造語が出来つつあるそうで、安倍首相の退陣と金融政策の出口模索をかけているそうです。

しかし各国のトップ個性が強すぎですね。日本もいつまでも森友問題を巡る政治ごっこをしている場合ではないと思うのですが、一番平和ぼけしているのは非建設的な野党の政治家さん達かも知れませんね。


新興市場は「やや売り」。金曜は両指数共に反発。先週は前半にきつめの下げに見舞われましたが、金曜に注目のIPOであるHEROZ(4382)が登場すると、アク抜け感もあって買い戻しが出ました。昨年もマザーズは4月に軟調でしたが、まだ下値で売買代金も膨らんでおらず、これで完全に底打ちしたと判断するのは尚早に思われます。


ポートフォリオ銘柄】
明和産業(8103)は反落。ただ一時年初来高値を更新する場面がありました。19日の日経でEV向け需要増によりコバルト価格が上昇していると報じられたことで、関連株が改めて動意付く動き。前週からSMBC日興が指摘していましたが、日経報道になってようやく火が付いた格好。同社も一応リチウムイオン電池関連の一画でもあり、少し期待できるのかも知れません。


金曜寄り付きから買いポートフォリオ入れとなったジャパンミート(3539)は続落。とりあえず25日線に下支えされた格好になっています。安倍首相も戻ってきたので、ここから日米通商交渉の行方を見守りながら関連株として火が付くのを待ちます。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。