KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

新たな関税話により日本株に打撃

★☆★☆ 第14回目の開催決定!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で14回目となる自主開催セミナーを開催!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません) 
日時 :6月16日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
http://kokucheese.com/event/index/504658/

東京では3日で定員に達する人気セミナーです。
当然私も参加します(^_^)/

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※東京出張の後の本決算ラッシュでバタバタしてしばらく更新を休みましたが、また少しずつですけれど再開していきます。


日経平均は本日続落。前日のNYはFOMC議事録においてインフレ率の上昇が必ずしも利上げペース加速に直結しないとの見解が読み取れたことで、朝安後に切り返しの動きを見せました。ただドル円は110円を割り込む形。

それを受けた日経平均は朝方から売り先行のスタート。トランプ大統領による自動車関税検討発言も重石になり、自動車株中心に売られる展開に。昨日同様に10時頃から一段安となると、後場は小幅ながらも安値圏推移。売買高は14:45段階で12億株台と低調。


投資判断は「やや売り」。足元では一時3.1%を付けトランプ大統領就任後の最高値を更新したアメリカ長期金利が3%を割り込むなど落ち着きを見せています。では、誰がアメリカ国債を買っているのか?実は皆で買っている可能性があります。

まだ結論がわかる数字が公表されていないのであくまで憶測ですが、アメリカ企業はレパトリ減税による海外→本国への資金還流の資金を、設備投資に回さずに自社株買いや米国債投資に回している可能性があります。

それ以外にも、日本の地銀も2月に散々売り込みましたが、決算期を過ぎたので改めて買い始めている可能性があります。そして中国。実は2月に日本の銀行が散々売った米国債を、中国はガシガシ拾っていました。ということで、ここまで表面的にはまだ悪い金利上昇と受け止められておらず、日本にとっては円安に繋がりました。

恐らく株式市場的には3.5%までの金利上昇は見込んでいると思っています。しかし問題は絶対値ではなく、そのスピード。そして長期金利が上昇することによる他の金融商品の影響も重石に。顕著なのはハイイールド債(格付けの低いジャンク債)市場ですが、直近1年間での最低水準をウロウロしています。
https://jp.reuters.com/investing/stocks/chart/HYG

またREITといった他の高利回り商品も下がっており、全般的に資金が逃げている感じです。その分原油非鉄金属といった商品市場に資金が向かっている面があるかも知れません。ただ商品市場は金利商品のマーケットに比べて全然小さいですし、急騰しているわけでもありません。

ここから更に外国人が買ってくるかどうかは、個人的には原油価格の上昇基調が継続していることが条件になってくるだろうと思います。原油がしっかりしていれば海外からオイルマネーが入ってきますから。

足元で高値更新波動の原油市況ですが、本来ドル安になれば原油高になりやすいのですけれど、最近は金利上昇に合わせてドル高になっているにも関わらず、原油も上がっています。これを素直に前向きに捉えて良いのか否か。

一つ言えるのは、アメリカでインフレ懸念がドンドン高まっているということでしょう。金利は上がるしガソリンも上がるし、ということになりますから。それをいつまで前向きに捉えてもらえるかどうかというところですね。

一方、欧州も景気の悪い指標が出ている割には、今の日本同様にユーロ安を背景にして下げにくくはなっています。ただ決して前向きな話ではありません。個人的に気にしているドイツ銀行も引き続き安値圏をウロウロ。不振の投資銀行部門を縮小するとも伝わっており、それが日本を始めとする世界の株式市場に直接どのような影響を与えてくるか、やはり無関心ではいられません。

本日の日本株に関しては、外需が弱い一方で医薬品などのディフェンシブ内需株がしっかりの展開。とりあえず投信や機関投資家の運用資金がドッと外に逃げ出すような動きにならない限りは、運用資産を遊ばせるわけにはいかず何らかに投資しないといけませんから、外需株を売ったお金を内需株に還流させているだけといった構図です。

ところで最後に嫌なアノマリーを一つ。先月行われた南北首脳会談に関して、これで過去3度目の会談となりましたが、過去南北首脳会談があった辺りがTOPIXのピークとなった傾向が続いています。

例えば1回目は00年6月15日でしたが、その後一ヶ月ほどは戻り局面があったものの、7月に入ると戻りを付けて03年に半値以下の水準になるまで下落し続けました。公平を期して言えばITバブルの崩壊があって3月を天井として下落し始めていた時でもありました。

2回目は07年10月4日。この時は翌週に戻り高値を付けた後に、やはり09年に半値以下の水準になるまで下落し続けました。公平を期して言えばパリバショックの後だったので、下落し始めていた時でもありました。

が、こうして考えると今の状況も1月に天井を付けた後の下り坂の途中。そこで南北首脳会談が決まって解散総選挙アノマリーのように、なまじ中途半端に買い戻しが入る→そこから出尽くし感の売りが出る、という構図なのかも知れません(あるいは事前に仕込んだ北朝鮮が処分売り?)。

ただ今回は一応アメリカとの首脳会談もあるので、まだ出尽くし感が出るのは早いのかも知れません。もしそれが本当にご破算になるとどうなるのか。・・・個人的には無くなるとは思っていませんが、ちょっと嫌な予感がします。


新興市場も「やや売り」。本日は両指数共に軟調東証1部の弱さの他にもメルカリ(4385)というマザーズ最大のIPOを控えて換金売りやリバランス売りが出ているという話も。ともあれ本決算も通過した後で新興市場が買われる要素は少ないのかも知れません。


ポートフォリオ銘柄】
カナディアン・ソーラーインフラ投資法人(9284)は反発。ゴールデンウィーク明け後に上方修正を発表して最高値を更新する場面がありましたが、タカラレーベン・インフラ投資法人(9281)のPO発表によって、リバランスの売りがインフラファンド全般に入り込んできた形になり調整しています。

それでもインフラファンドは国が買い取り価格を保証する国債並に安定的な商品である一方で利回り6%程度と高く、また為替リスクもありません。本来地銀などの国内機関投資家は喉から手が出る程に欲しい商品でしょう。

ところが、市場規模や流通量が小さいために機関投資家などにとっては取得難易度が高いため、保有比率が低いという現状です。そういうわけで、どんどんインフラファンドがPOを実施し、資産規模を拡大していくのはそれだけでインフラファンド全体にとってプラスであると言えます。


ジャパンミート(3539)は続伸。全般的に内需株がしっかりする中で、同社はするすると上場来高値更新波動。東証1部昇格期待と優待取りの動きが早くも出ているような印象です。結局資金逃避的な感じでもありますが、こういう地合で高値を追ってくるという事実は強いと思います。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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