KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

安倍首相3選で一旦出尽くし

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日経平均は本日続伸。前日のNYは長期金利の上昇を受けて金融株中心にしっかり。一方、NASDAQの方は小幅安となりました。

それを受けた日経平均は朝方こそ買いが先行。ただその後は自民党総裁選の結果を気にして前日終値近辺での推移が続きました。そして後場安倍首相の3選が決定すると、一旦出尽くしの売りが優勢に。ただその後は買い戻しの動きが出て、また元の水準に戻したものの、引けではわずかに2円高で終わりました。売買高は16億株台、売買代金は3兆円弱と膨らみました。


投資判断は「やや売り」。日本株の需給面では、9月に入って結局日銀ETF買いが連日入ったことで、引き続き日銀様の存在を確認できたのは下値安心感に繋がっています。買い付けルール的には恐らく前引けの下落率が以前よりも辛くなった(0.4%以上の下落→0.5%超?)だけのようで、買付金額は今後また少し減額されるかも知れませんが、相変わらずファーストリテイリング(9983)などの異常な底堅さに繋がっています。

一応買い入れ対象が日経平均型→TOPIX型への比重が高まったとは言え、TOPIX時価総額の大きいところが日経平均に採用されているわけですし、そもそも日経平均型もまだ買っているということもあり、先週はまた微妙にNT倍率が高まった週でもありました。結局NT倍率が高いのは日銀がファーストリテイリングなど日経平均寄与度の高い銘柄の浮動株を吸い上げてしまうからでしょう。
https://nikkei225jp.com/data/nt.php

過去の推移を見ると7月末からNT倍率が上昇しており、これはすなわち日銀金融政策決定会合で日銀が日経平均ETFの買い付けを減らすと決まったところをボトムにしています。

何故日経平均型を減らすと決めたのに日経平均の方が強いのか、という矛盾に関しては、事前に予想された程の減額ではなかったこと(ひょっとすると0になるかもという話もあった)、またそもそも日経平均型の買い付けを減らしても、既に十分時価総額が高くなって、また既に浮動株を十分ETFに吸収されたファーストリテイリングソフトバンクGにTOPIX型のETFが与える影響が大きいこともあるでしょう。

ただ確かに7月末にかけてNT倍率が大きく下がったので、そこが起点と考える見方もできますが、そのタイミングはあくまで一過性の悪材料だったとも言え、本質的にどこから上昇し始めたのかという起点を考えると、上述のチャートで1年分を俯瞰してみて3/28からが適切に思われます。つまり受渡日ベースで今年度からNT倍率が上昇し始めたと言えます。

3/28~先週末までの間、NT倍率は12.38倍→13.36倍まで丁度1倍分増えました。これは日経平均TOPIXよりも8%高くなったという計算になります。ちなみに同期間の大型株指数は3.1%の上昇に対して、小型株指数は1.5%の下落。大型株とか小型株の差が開いたという問題より、もっと顕著に日経平均採用銘柄とそれ以外の差が開いたという言い方が適切です。

その代表格がいわずもがなファーストリテイリング。こちらは足元で年初来高値更新となっており、同期間で42.0%の上昇と突出しています。日経平均寄与度2位のソフトバンクGは38.2%の上昇とやはり極端。3位のファナック(6954)はむしろ18.7%の下落、4位のKDDI(9433)は14.1%の上昇とまあまあです。本日下落寄与度のトップである5位東京エレクトロン(8035)は16.8%の下落ですが、今月月初までは8.2%の下落程度でした。

何が言いたいかというと、やはり日経平均は歪であり、上位2銘柄に支配されていると言っても過言では無いということ。ファーストリテイリングは特に業績が良いわけでもないのに、またソフトバンクに至ってはアリババの下落、そして予想通りスプリントとTモバイルの合併審査一時停止という悪材料があっても関係無し。証券会社が入れ替わり立ち替わり高評価を与えて買い支え、ファーストリテイリングに次いで高値更新を伺う上昇となりました。

また日本株が下がったら下がったでGPIFの下値買い出動も期待されますが、逆に言うと9月売り越し基調の強い外国人は、それらに向けて売りをぶつけてきやすいとも言えます。

あと為替に関して言及しておくと、これまで少しずつ短期筋のユーロ売りドル買いポジションが膨らんできましたが、一転してユーロ買いドル売りが優勢に。ユーロの下落に対する逆張り的な買いが強まった感じです。
https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=5173

しかし日本株のEPSから「割安だ」と指摘する人も、じゃあどのセクターが今買いなのかと問われると、なかなか返答に窮する状況です。一方、例えばアメリカも中間選挙前に暴落を許すか、と言われると、アメリカ政府を信じるならば暴落は起こりえないかも知れません(その割にはトランプ大統領の発言は株式市場にマイナスなことばかりですが・・・)。

そういった買い方、売り方の迷いが最近特に煮詰まり感を強めています。個人的には、NASDAQの不安定さ、また一部で指摘されているヒンデンブルグオーメンの点灯といったアメリカ発の株安懸念、日本でもNT倍率の高まりというアンバランスさなどから、下方向の可能性が強いのではないかと見ています。 

一応、カナダとのNAFTAに関しては9月中に妥結すればスケジュール的に大丈夫なようなので、まだ時間的な猶予がありますし、恐らくどこかで妥結するのでしょうけれど、お互いギリギリまで攻防して、すんなり妥協したという印象を内外に見せたく無いのでしょう。

日経平均のチャート的には9/7と9/10の足を離れ小島とした「アイランドリバーサル」をまた形成。繰り返しになりますが、私の経験則である「アイランドリバーサルの窓は埋める」の法則があるので、とにかく一度は下方向を埋めに行く可能性が強いと思います。


新興市場も「やや売り」。本日は両指数共に軟調マザーズはそーせいG(4565)が創薬失敗による連続ストップ安で、ノーベル賞シーズン前のバイオ株に冷や水を浴びせる形。最近は大型株市場の方が動きがあるので、ちょっと新興市場は蚊帳の外な感じです。


ポートフォリオ銘柄】
売りポートフォリオ竹内製作所(6432)は続伸で年初来高値更新。昨日出てきたアメリカの住宅着工件数が予想を上回る前月比+9.2%と好調だったことから、貿易戦争懸念を打ち消す強さに。うーん、次の決算まで引っ張ろうと思っていたのですが、そこまでは難しいですかね。撤退時期を検討中です。


同じく売りポートフォリオソフトバンクG(9984)は反落。こちらは昨日高値更新となりましたが、本日は一服の形。インドでのメガソーラー開発計画に狂いと報じられたものの、恐らくそれは関係無いですね。単に本日はファーストリテイリングが上がる番で、同社は下がる番だけだったような感じです。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。