KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

欧州不安が突然拡がる

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日経平均は本日反落。前日のNYは注目のFOMCにおいて予想通り利上げが実施されたものの、アメリカの長期金利が出尽くしもあって下落したことから金融株中心に引けにかけて売られる展開に。金融政策の運営姿勢から「緩和的」の文言が削除されたこと、また20年中に利上げ停止という見通しが示されたことも債券買いの材料になりました。

それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。昨日24000円に乗せた反動もありました。ただまた下値では買いが入り、一時前日高値を上回る場面も。その後中国株が軟調スタートとなったところで、利食い売りに押される形になりました。

後場は日銀ETF買いが入らないことを見越した先物主導の売りが優勢に。一度復調の兆しもありましたが、14時過ぎにイタリアが来年の予算に関する会合を延期する可能性と報じられ、急速にユーロが売られる展開に。それに合わせて日本株にも売りが膨らみました。売買高は14億株弱、売買代金は2.8兆円強と膨らみました。


投資判断は「やや売り」。FOMCを受けてとりあえず反落しましたが、アメリカの長期金利上昇に関しては個人的には警戒しています。特にドル高に繋がっておらず、ドルインデックスが逆に低下している点。何故低下しているかといえば、やはりこの金利上昇が「アメリカ売りだから」でしょう。そしてその売り主体はやはり中国。先般紹介したBloombergの記事でも、7月の1ヶ月で約100億ドル分の米国債減少が確認されました。

アメリカが中国に対し7/6に関税340億ドル分発動、8/23に残り160億ドル分発動、そして9/18に24日から2000億ドル分発動という正式決定がされましたが、その度にアメリ長期金利の上昇が強まっています。その最初の7/6を起点とした月末までの長期金利の上昇(2.83%→3.00%)は上述の米国債売りとピッタリ符合します。ですから、足元でも一段と米国債売りが継続して、8/23からの再上昇を演出していることが後ほど判明するのでしょう。
https://jp.investing.com/rates-bonds/u.s.-10-year-bond-yield-streaming-chart

一方、これは中国がアメリカ国債を売ってドル売り人民元買いとなるわけですから、ドルインデックスの低下(ドル安)に繋がっていると見られます。7/6~7月末の金利上昇時はドルインデックスが上昇しているのですが、その間金利の上昇幅に比べると大人しいものです。というのも、7/6~はむしろ人民元安の方が勢い良く進捗しており、中国政府のドル売り以上に中国から資金が流出したからと言えます。
https://jp.tradingview.com/symbols/TVC-DXY/
https://jp.investing.com/currencies/usd-cny-chart

同じような比較をすると、やはり8/23~アメリ長期金利上昇しているのにドルインデックスが下落している片方で、人民元安の落ち着きが確認できます。なので中国のアメリカ国債売り>中国からの資金流出というバランスになっているのでしょう。

ただ貿易戦争が激化する中で、本来中国株が買われる理由は乏しいように思われます。確かに出尽くし感や双方の関税のかけ方が警戒していたよりマイルドだということであれば、一旦アク抜け感が出ても不思議ではありません。

良く言われるのは「国家隊」という中国政府当局を首謀とした買い支えです。これらは大手保険会社を始めとする金融機関と言われています。その場合、彼らはアメリカ国債を売って、その原資を中国株買い支えに回している、という見方も可能です。

一応、足元では人民元がグングンと売られる形ではないので過度に心配する必要は無いかも知れませんが、もしアメリカの金利上昇が今度はブレーキがかからないということになると、市場は中国を疑い始めることでしょう。

その中国版GPIF(?)である「国家隊」が買い支えているかどうかは置いておいたとしても、事実としては上海総合指数、香港ハンセン指数共に金曜急伸し、特に前者は1ヶ月半ぶりの高値を付けてきました。先週の週間ベースでは16年のオイルショック以来からのリバウンド以来の上昇率だとか。

ただ上述のようにアメリカとの貿易戦争が強まれば強まる程、中国はアメリカ国債売りを仕掛けてくる恐れがあり、となると24日からの2000億ドル分追加関税が長期金利の上げを加速する恐れもあります。

もう一つ気にしておきたいのは原油。昨晩原油在庫の増加が確認されましたが、WTI先物は72ドル乗せ。これは先般も指摘したように、原油を産出しない経常赤字国を苦しめます。具体的にはトルコ、インド、アルゼンチン、オーストラリア、インドネシアです。このうちトルコとアルゼンチンの脆弱性が際立っているので、また気にされる場面があるかも知れません。特に足元ドル安が進んでいるので、原油が上がりやすい素地があります。


新興市場も「やや売り」。本日は両指数共に軟調。朝方はしっかりしていたものの、東証1部市場が崩れてきたことで新興市場にも売りが広がりました。ただ本来本日のような欧州不安で下がるような理由も無いはずですから、相対的には新興市場の方に妙味がありそうな気がします。


ポートフォリオ銘柄】
MTG(7806)は続伸。終値ベースで約1ヶ月半ぶりに7000円を回復してきました。中国政府が機械や電気機器、繊維商品などの輸入関税を引き下げると発表しており、数字を見る限りそこまで大きな引き下げでは無さそうではあるものの、電気機器の引き下げは美顔器にとってプラス材料に。ヤーマン(6630)共々買われる展開になりました。

また来月からは中国で国慶節入りの大型連休になりますから、またインバウンド需要、期待感が高まりやすいタイミングになります。足元で化粧品株なども強く、この辺り再評価の波が押し寄せてくると見られます。


売りポートフォリオソフトバンクG(9984)は反落。後場に「ビジョンファンドを2、3年毎に1000億ドル規模で立ち上げていく」というBloombergの報道を受けて、財務負担拡大を嫌気する動きに。足元の株高水準はそのビジョンファンドの成功で出来ているのではないのかとツッコミたくなりますが、実際のところは市場環境も悪くなったところで良い利食い売りのタイミングにされたのだろうと思います。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


そして次回は9月の成績発表です。9月は売り銘柄が軒並みやられた月でした。この辺りは大いに反省しつつ、また翌月に繋げたいと思います。ともあれお楽しみに!


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。