KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

イタリア問題に振らされる

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日経平均は本日反落。前日のNYはカナダなどとの新たな貿易協定を受けてボーイングキャタピラーといったところが買われダウが最高値更新。一方セキュリティ上の欠陥が見つかったFacebookが下落したことなどでNASDAQ軟調となりました。

それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。その後も断続的な売りが続きました。ただ11時前にイタリア紙が「財政赤字の目標を対GDP比で2%を目指す」と報じたことで急速にユーロが買われる展開に。それに合わせて円安が進み、日本株も急速に下げ幅を縮めました。

ただ後場は改めて売りが広がり前場安値を割り込む流れ。なまじ前引け前に買われたことで日銀ETF買いが無くなったことが下支えを失う形に。売買高は13時半現在で10億株程度。


投資判断は「中立」。基本的に強気相場であるにも関わらず、一々ケチを付けたくなるのは私が純粋にトランプ大統領はアホだと思っているから認めたくないだけなのですが、現実として本丸のアメリカ株は高値更新が続いています(それがトランプ大統領及びそのブレーンが意図したシナリオ通りの結果なのかどうかは別として)。

またTOPIXはまだですが、日経平均もザラ場高値を超えてきたのであれば、今年ここまで売り目線で成功してきたという考え方が間違っていたということにもなります。

そういうわけで皆様の心にどれだけ響かせられるか説得力に自信は無いのですが、株式の世界に足を踏み入れてからITバブルとリーマンショックを経験し「資産が増えるのはコツコツだけれど負ける時は一発退場もある」ということを十分骨身に染みている私は、とにかく危機が近いと思うなら防御力を高めておくに越したことは無いと考えています。

ただ繰り返しになりますけれど、欧州方面の危機が世界をクラッシュさせることはもう無いと考えています。ここにきてまたイタリア債務問題が再燃しつつあり、イタリア株は先週金曜に直近2年間では最大となる3.7%超の暴落となりましたが、実際金曜のアメリカ株にはさほど痛痒にはならず、3指数揃って陽線で終えています。

EUセーフティーネットがしっかりしていて、Brexitですら乗り越えてきたのに、これ以上の危機はなかなか無いでしょう(そもそも当時あれだけ騒いでいたのに、今はちゃんとした形のBrexitならばプラス材料に捉えられている点も、市場の適当さを証明しています)。

もし本当に欧州が世界の危機の火種になると考えている投資家は、元々欧州関連の金融商品を買わないでしょう。構造的に欧州危機に終わりが見えないことはわかっていますから。ましてイタリア10年もの国債なんて金曜になってようやく利回りが3.18%まで上昇したレベルであり「イタリア国債は危なそうだけれど、利回りが魅力だから買ってみるか」という投資家は少ないはずです。

何故なら、今やアメリカ10年もの国債の方がローリスクでほぼ同程度の利回りが得られるのですから。なので過去購入したまま持っていたり政策的に保有している分は別として、ファンドの中にイタリア国債が紛れている確率は低いと考えられます(勿論、リスク分散の観点などで保有する投資家は一定数いますし、6月下落時の報道では邦銀が最も保有しているとも言われました。)。

FOMC以後アメリカの長期金利は低下傾向にありますが、それまでFOMCにおける利上げを見込んで先回りの上昇が出ていた反動もあります。実際短期筋の10年債ショートは引き続き最高水準をキープしていました。 また毎月月末にかけてアメリカ債券買い需要が出てくる傾向があるので、今月からはまた上がり始めるのではないかと。
https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9105

他方、ドルインデックスが上昇している割にはWTI先物では原油がグングン上がり一時75ドルを突破。先日開かれたOPECとロシアなどの会合では、トランプ大統領が要求した原油増産要求を拒否したことなどが要因。これらの原油高圧力は引き続き原油を産出しない新興国の通貨安に繋がりそうです。

日経平均のチャート的には個人的な経験則として「アイランドリバーサルは埋める」というものがあります。実際、今回2/5の急落で空けたもの、もっと言えば1/23、24のアイランドリバーサルも結局埋めてきました。ならばやはり下方に空いた窓(22396円~22457円)も埋めてくるのでしょう。ただ今回8ヶ月かかりましたから、いつ埋めてくるというのはなかなか予見し辛いのですが・・・。 

一方、大統領就任2年目の10月から3年目の4月までの7ヶ月間はアメリS&Pが平均で20%上昇する最も良いアノマリーがある時期とのこと。つまり今月から当てはまるわけですが、本当にそうなってきた場合はアメリカ株に連れ高し、足元の高値更新波動をまだまだ続けるということになります。

もっとも、このアノマリーも過去74年間のデータということで、その間20回もサンプルの無いところですし、政策金利上昇が続く局面での条件などを見るともっと厳しいかも知れません。

そもそも9月は下がるというアノマリーも結局達成できなさそうですし、トランプ大統領の先読み不可解な行動は、これまで数々のアノマリーを無効にしてきました。今回も何とも言えないところだろうと思います。また日米共に3月末を底にして半年間上昇が続きました。そろそろ感が出やすいタイミングでもあります。


新興市場も「中立」。本日は高安マチマチ。マザーズの方は主力のメルカリ(4385)が買われ牽引。バイオ祭りで他の銘柄が売られた分の反動も出ているような感じです。今相場の雰囲気が良いので、循環物色の流れが新興市場にもやってきそうです。


ポートフォリオ銘柄】
MTG(7806)は大幅反落。同社の主力商品である「ReFa」のアンバサダーを務める中国人女優ファン・ビンビン氏が脱税により数十億円の追徴課税と伝わったこと、また「SIXPAD」を共同開発したロナウド氏も10年前の性的暴行疑惑で訴えられたと伝わり、主力製品広告等二人のスキャンダルがダブルパンチとなっています。

ファン・ビンビン氏に関しては上場前から脱税疑惑で失踪と伝わっており、疑惑が確定したのは残念です。またIPO時に同氏に割り当てられた32.4万株の株券の行方も気になるところではあります。一方、ロナウド氏に関してはだいぶ前の疑惑で本人も否定していますし、また広告塔は今はパッキャオ氏になっているので、あまり影響は無さそうです。

ただ本日前引け前には急速に買い戻される場面があったように、本質的には上記売り材料は大した話では無いのでしょう。単純に元々板が薄い銘柄であるのにマザーズ指数寄与度が高いので、メルカリが急騰している分調整売りが出ているだけのような感じです。同業のヤーマン(6630)が国慶節も材料に大幅高ですから、インバウンド需要は素直に期待して良いでしょう。


売りポートフォリオソフトバンクG(9984)は続落。サウジとの巨額太陽光プロジェクトがポシャったこと、また一部ではBloombergでの孫社長の顔写真の写りが悪く健康不安説(?)も意識されているという話もありました。ともあれ昨日から相場の雰囲気は「高くなった銘柄が売られる」というだけのような感じでもありますから、自律反落というのが適当かなとも思います。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。