KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

また日本だけ暴落・・・

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本日の日経平均は大幅反落。前日のNYはテキサス・インスツルメンツなどの半導体メーカーの見通しが冴えないことや住宅関連指標が弱かったなどから売られる展開に。特にNASDAQの下落がきつくなりました。

それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。いきなり21400円を割り込むと、その後も反発力鈍く低空飛行が続きました。中国株が軟調スタートとなったことで一段安。

21300円を割り込んだところで一旦買い戻しの動きが出ましたが、後場は日銀ETF買いが入ったところで再度売り込まれる流れに。引けにかけて一段安となり安値圏での引けとなりました。TOPIXも節目の1600ポイントを一時割り込む格好。売買高は16億株台、売買代金は3兆円弱と活況。


投資判断は「中立」。足元では株安の連鎖が続いています。最初に「あれ?」と感じた違和感は10日(水)の後場に日銀ETF買いが入ったこと。TOPIXで前引け段階で0.28%しか下がっていなかったのに何故か後場しっかり703億円分のETFが買われました。7月の日銀金融政策決定会合以来、0.5%以上下がらないと入らないはずだった(※勿論明文化されたルールなど無い)のですが、恐らく9月にほとんど買う機会がなかったので予算が余っていたからかも知れません。

しかし何となくこのタイミング、何か掴んでたのか、という気もします。もう一つ、ソフトバンクG(9984)が先んじて急落していたのも、示唆に富んでいました。

それはともかく、10月第二週がアメリカの国債入札の週だったことから、金利が一段と高くなり相場を攪乱させました。特に今月からFRBの債券再投資額が更に月額100億ドル減って500億ドル縮小されたこと、またECBも今月から債券買い入れ額を月額300億ユーロ→150億ユーロに減額することで、金融市場に出回る資金の量が減ってくるタイミングでした。結果、2月のVIXショック再来という方に転びました。

しかし今回暴落のきっかけは何だったのか。「アメリ金利の上昇」というのは勿論あるでしょうし、2月同様に雇用統計の数字が良かった後に下落したというところでも類似性があります。ただどちらも二番煎じの材料ですし、この8ヶ月間似たような状況は幾度となくありました。今更反応するというのは不思議です。確かに原油先物も一時77ドル手前まで高くなりましたが、特別分水嶺を超えた感もありません。

今回NASDAQの下げが特に酷かったです。金利が上がって困るのは、金融機関から借入をする製造業や不動産などだろうというのが普通ですが、今回の金利上昇は資金を借りてハイテク株に投資をしてた投資家の方を苦しめたと言えるのかも知れません。

今回NASDAQの下落が大きくなったのは水準感の割高感の他に、決算前になったので規制の関係上自社株買いが出てこないからという説もあり、確かにそれは一理あると思います。また金利上昇により、自社株買いよりも利回りの高い債券投資に資金が向くのでは無いかと投資家が読んだのかも知れません。

ただ本質的にはまずIMFの来年の経済見通しが2年ぶりに下方修正されたことが売りのきっかけに挙げられます。まあ米中貿易戦争で世界の景気が鈍化するという話は皆が底流に感じているのでこれも本来今更感があるのですが、9日に発表された翌日の反応なわけですから、皆がこれを売りのきっかけに使った感はありそうです。

IMFは全世界各国の5年先までの経済成長予測を算出・公表しており、各証券会社などの予測元データになりますから、その影響力は甚大です。実際、来年1.6%ものGDP下方修正を強いられた中国の安値更新も深刻です。

また、ペンス副大統領の演説も大きな売り材料となったと見られています。というのは、演説の内容を聞く限り、アメリカは中国がとことん嫌いで、小手先のディール(取引)や妥協で今回の関税戦争を手打ちにするような気がサラサラ無く、中間選挙が終わったからといって歩み寄る兆しが見られないからです。トランプ大統領が個人的な感情や人気取りで暴走しているわけではなく、少なくとも首脳部の総意として中国の巨大化を止めたいということなのでしょう。

しかし明確にこれだという理由が無いので、はっきりした「〇〇ショック」という名前が付け辛い下げでもあります。確かに2月の急落も後々落ち着いた頃に「パリティファンドというのがあって・・・」と解説がなされました。今週中には「〇〇ショック」と名前がついて、犯人(原因)がわかれば、その指標さえ落ち着けば相場は落ち着く、というパターンになるかどうか。アメリカでは決算も進んでいますし、アク抜けのきっかけはあります。

日本側だけの原因で言えば、なまじ9月に23000円を突破して急騰した場面があったので反動が大きくなりました。スルスル上がったので価格帯出来高が薄く、戻りも早いという感じです。

一方、アメリカの長期金利は一旦落ち着きを見せて下がっています。完全に世界同時の金融商品売り(=Cash is King)が発生したわけでは無く、アメリカという国の債券に対する信認がまだ残っています。恐らくここからイギリスBrexitの問題がまた持ち上がって、ユーロが一段と不安定になり、それがまたアメリカ債券買いに向かうような気がします。

それは同時にアメリカへの資金集中を強める反面、ドル安(円高)にも繋がったりするのですが、今のところ長期金利の急上昇が問題視されているので、ひとまずそこが和らぐ安心感の方が強いです。また特に長短金利差が縮んでもいません。

ただ最近ちょっと思うのは、あまりにも「イールドカーブのフラット化から1年後に景気後退」という話が皆に浸透し過ぎて、例えばアメリカで経済ニュースに余り力を入れていないCNNのニュースでも紹介されていたので、多分実際にはもっと手前の段階(長短金利差が逆転する前)に株価暴落が発生する気がしています。

一応、先月には2年債と10年債の金利差が0.2%まで縮んでも大丈夫でしたから、また0.3%まで拡大している足元はまだ大丈夫でしょうけれど。


新興市場も「中立」。本日は両指数共に軟調マザーズの下落も酷いもので、1000ポイントをこの前割り込んだかと思えば一気に900ポイント割れまで。こちらはメルカリ(4385)やMTG(7806)といった大型ユニコーン上場銘柄が揃って公開価格割れしてきたことが影響しています。ひふみ投信も本日基準価格が4%を超える下げとなっており、年初来安値を大きく更新。小型株受難という感じです。


ポートフォリオ銘柄】
売りポートフォリオ住友不動産(8830)は反落。ただ足元では不動産株が金利の低下を受けて比較的しっかり。地合の割には下がっていません。なので、明日の寄り付きで利食えるうちに利食い終了として、別の売り候補を探すことにします。


売りポートフォリオ竹内製作所(6432)は大幅続落。キャタピラーが決算を受けて急落したことで、日本の建機株も売られた格好です。本日は日立建機(6305)が引け後に通期見通しの上方修正を出してきましたが、総じて建機株の決算自体はそこまで悪くはありません。

というわけで、今回死んだふり投資法が生きて(?)損失から利益になってきたものですから、こちらも明日の寄り付きで利食い終了として一旦逃げます。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。