KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

米中貿易戦争緩和期待感から戻り局面続く

★☆★☆【有料メルマガ】お申込受付中!!

「損を減らし、焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中!
(注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです)

▼その他「じょうしょうダルマ」HPより有料メルマガの成績などご確認後、お申し込みください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

1ヶ月当たり3,240円~

相場が続く限りチャンスは無限大!
是非一度お試しください。

※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日経平均は金曜反発。前日のNYはムニューシン財務長官が対中関税の一部、もしくは全てを撤廃することを議論しているとウォール・ストリート・ジャーナルが報じたことからしっかり。

それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。前日に下方修正を発表した日本電産(6594)など機械株全般に売りが広がりましたが、すぐ持ち直す展開に。グイグイ買われて20700円に接近する流れとなりました。売買高は11億株台、売買代金は2.1兆円台と低調。


投資判断は「中立」。金曜のNYは中国が貿易不均衡の是正に向け、アメリカからの年間輸入を1兆ドル以上拡大するなどと報じられたことを手がかりに堅調。また3指数揃って今年の高値を更新してきました。それらを受けた日経平均先物は20920円となっており、月曜の日本株は強いスタートが見込まれています。

しかし未だ原因が明確にされないまま反発してきた10月からの相場下落に名前を付けるとすると、メルマガでも随分前から指摘してきましたが、やはり第二のITバブル崩壊としか言いようが無いようにも思います。結局iPhoneを始めとするスマホが売れなくなったことなどを背景にバブルが破裂したということでしょう。

Apple株の暴落がそれを雄弁に物語っており、今やApple時価総額MicrosoftAmazonに次ぐ3位に後退。たくさん買っていたと言われるウォーレン・バフェット氏の利益がほぼ吹き飛んだとされています。またAppleの不振は日本の電子部品企業を直撃し、大発会から村田製作所(6981)や太陽誘電(6976)などのApple関連株の急落に繋がりました。まあ本質的にはAppleだけの問題ではなく、スマホ自体が売れなくなってきたことが問題なのですが。

ただ今年に入っての反転相場に一番効いたのはFRB議長の「反省」でしょう。個人的にはFRBは悪いことをしていない(利上げは妥当)とは思うのですが、株式市場の反応は明らかにFRBに「これ以上利上げするな」という催促であり、株式市場という狭い枠で結果を検証するならば、FRBは舵取りに失敗したということになります。

今回「景気が良かったとしても利上げするかどうかは別」と姿勢を軟化したことで、ゴルディロックス期待感が益々高まりました。中国景気の鈍化に対してアメリカが利上げを止める、というのであれば株価のみならず金融政策も16年当時と状況がやはり一致してきます。
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-powell-idJPKCN1OY1LB

ただその場合、ドル安に向くことになります。実際、16年当時もドル円はグングン円高方向に振れ、1ドル100円割れの場面がありました。今年も年初からの急速な円高進捗もあり、やはり全般的に円高圧力が強い流れになりそうです。このまま110円くらいまで戻ったとしても、結局は再度円高方向に流れていくのだろうと思います。

一応アメリカで2度の大幅高(12/26及び1/4)が出たので、売り方もかなり撤退を迫られており、易々と安値更新の流れには戻らないでしょう。ちなみに政府閉鎖の方に関しては引き続きあまり不安視はしていません。

(前提には無理がありますが)もし外部環境による悪材料が出てこなければ、先般より指摘している通り「ボリンジャーバンド-3σまで達したら最低2週間は戻りがある」という動きに沿った戻り場面だと思われます。まあ連休を挟んでいるので、安値を付けた12/26から10営業日程度と考えると今週くらいまでという感じでしょうか。裁定売り残の積み上がりもあって、需給面では年末程バランスが崩れないとは思われますが。

ちなみにこのボリンジャーバンド-3σにその前に達したのは昨年8/16。この時に何があったかと言えば、当時やはり「中国の商務次官がアメリカからの要請で訪米」となって買い戻されたものの、8/22に決裂、8/23から米中相互追加関税160億ドル分が発動されてしまいました。今回も年初に米中の次官級協議が行われ、それに重なっていました。

今年に入って空売り比率45%を超える日が過半。であれば米中貿易協議がまとまるという話が出て、それなりの買い戻しが出てくるのも無理はありません。ちなみに似ていると指摘している16年の年初も過去の記録を確認してみると空売り比率41%台が連日続いていました。ただ当時はこれだけの水準で十分高い水準と認識されていたので、今は異常が常態化しているだけでもあります。

信用取引という面で言えば、足元の市場全体の信用買い残高は2.5兆円を割り込みました。これは17年6月以来の低水準であり、昨年末の大混乱の中でだいぶ信用買いの投げが出たことを意味します。裁定残高の売り長と合わせて考えると、仮需(期限のある短期取引)による需給悪化というのは、ここから先はなかなか起こりにくそうです。

目先は戻り局面としても、やはりその後厳しい展開になるという見方に変更はありません。日経平均が1月が高値で12月が安値となった年足「陰の丸坊主」パターンは1973年のオイルショック以来になるのだとか。

まあ当時の下落理由はその前に決まった変動相場制への移行が本質的な原因であり、翌74年1月に一旦安値を付けるとその後は6月まで戻り相場になって、以後改めて安値更新波動入りという動きとなっています。ちなみにその頃私は生まれていなかったので、昨年は人生で初めての下落相場パターンを経験したことになります。

いずれにせよどのパターンを見ても、とりあえずもう一段安を覚悟しないといけない年なのでしょう。亥年なので、簡単には止まれないのかも知れません。

ところで先日の日経の記事では「日本株ROEが3年ぶりに低下」というのがありました。分母の自己資本の伸びに対して利益成長が遅れているというのが背景にあるようですが、となるとやはり今年は自社株買いがテーマになる年なんだろうなと思います。


新興市場も「中立」。金曜も各指数共に堅調。場中に材料が出たCYBERDYNE(7779)が買われた反面、これまでのスター銘柄であるUUUM(3990)が売られたり、全般的に銘柄の入れ替えをこなしながら強い動きが続いています。ライブドアショックから13年が経過しましたが、マザーズ指数は今年9勝1敗とやたら強く、75日線を先んじて回復してきています。


ポートフォリオ銘柄】
ヤマダ電機(9831)は反発。昨年相場の下落時にも大して下がりませんでしたが、今年に入って逆に大して上がりません。一方、PayPay祭りで盛り上がったビックカメラ(3048)の方は決算を受けてむしろ安値更新波動に。ここにきて明暗逆転してきた感じになっています。


クレステック(7812)は続伸。5日~75日の辺りの移動平均線をまとめて上抜いてきたことから、上値が一気に軽くなってきたところ。これでもまだPER10倍台で、利回りが2.7%の成長性のある新興小型株ですから、注目さえ集まれば大相場に発展できる素地はあります。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。