KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

米中貿易協議の楽観観測から日経平均21800円回復!

★☆★☆ 第17回目の開催決定!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で17回目となる自主開催セミナーを開催!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません) 
日時 :3月21日(祝) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
https://kokucheese.com/event/index/552318/

東京では3日で定員に達する人気セミナーです。
当然私も参加します(^_^)/

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日経平均は本日続伸。朝方ウォールストリートジャーナルが「3月末の米中首脳会談で正式に通商合意がなされる可能性」と報じたことで、一気に楽観論が台頭。半導体株などが買われる動きになり、いきなり21800円を回復してきました。

その後は利食い売りに押される展開になりましたが、後場は欧州勢の買いが入り一段高。引けにかけて中国株が利食い売りに押されたことで勢いが無くなったものの、概ねしっかりした展開でした。売買高は11億株台、売買代金は2.1兆円台と低調でした。


投資判断は「やや売り」。最近出てくるアメリカの経済指標を見ていると、強弱感が対立していることがよくわかります。例えば月初に出てくるISMや雇用統計といった指標は比較的好調です。これらはそれぞれ「企業側」に調査した数字です。

一方、悪いのが「消費者側」の指標。実は雇用統計は「企業側」「消費者(個人)側」からの二面的な調査であり、非農業部門雇用者数や賃金などは企業に調査した集計ですが、失業率は個人から調査した集計です。前回の雇用統計で、失業率は2ヶ月連続悪化の4.0%となりました。また中古住宅販売も、予想の500万件に対して494万件と減少。

ただ「企業側」の好調な見通しにもいよいよ陰りが出てきています。鉱工業生産指数はマイナスでしたし、2月ISM製造業景気指数が約2年ぶりの低水準。2月自動車販売もアメリカ人大好きなSUV販売が低迷しており、寒波以外にも自動車ローン金利の上昇などを背景に減少。賃金は上がっているのに耐久財が売れなくなってきている、中国関税でコストは上がる一方で減税効果も消えてくる、とあっては、タイムラグがあって企業業績に響いてくると思います。

もう一つ見逃せないのがバルチック海運指数の急落。貨物船の運賃推移を示す指数で物流のバロメーターとして重要視されていますが、12月半ばから暴落。半値以下になっています。これは株価の先行性がよく指摘されるもので、大体2ヶ月程先行する指数とされています。
https://www.bloomberg.co.jp/quote/BDIY:IND 

例えば、バルチック海運指数が17年12月上旬にピークを付けて下落すると、翌1月下旬からいわゆるVIXショックが起きました。また海運指数が昨年8月月初に高値を付けると、株も10月月初に高値を付けて暴落してきています。その流れでいけば、そろそろ再度下落相場が始まっても何らおかしくはありません。 

やはり、先般日本電産(6594)の永守会長が「11月、12月の受注の落ち込みが尋常では無い」と語ったのは、同社だけの固有要因ではない、紛れもない経済活動の停滞なのだろうと思います。

その停滞が何故起こったかといえば、米中貿易戦争に原因を求めるのは自然です。足元でその米中間の交渉は続いており、各紙報道などから楽観論が台頭しています。しかし今までもトランプ大統領が「順調」と言って結局その後の結果に失望した例は枚挙に暇がありません。

以前も書いたように、私は10月のペンス副大統領の演説を見る限り、アメリカはもう中国が膝を折って屈するレベルまで折れてこない限り、合意は無いと思います。しかしこれだけファーウェイを徹底的に叩いてつるし上げ、それで尚握手しようとは虫が良すぎると面子が大事な中国が考えるのは当然です。

逆にそこまでアメリカが求める以上、ハードルが高すぎてアメリカ側に勝利が無いようにも思います。それがトランプ流のディールだという意見もありますが、トランプ大統領が政権をとってこの2年間、そのトランプ流ディールで実利を勝ち取った例は何かあったでしょうか?

そうは言いながらも、株や商品市況が上昇しているのは事実。ただ商品市況の上昇とバルチック海運指数の暴落が同時に発生しているのも不思議です。まあばら積み船の運賃指数であるバルチック海運指数は、商品市況の上昇の後に起こるものでしょうからタイムラグがあるのは当然かも知れませんが。

ところでもう一つ気になる話としては日経ダブルインバース(1357)の信用買い残が積み上がっているというお話。ダブルインバースは相場下落時に儲かるETFですから、これが信用買いで膨らむということは、逆に将来的な売りによって相場上昇圧力に繋がるというのが一般的なロジックになります。
https://www.nikkei.com/nkd/company/history/trust/?scode=1357

ところが、過去の推移を見てみると、信用買い残が2500万口に近づいた昨年1月、あるいは昨年9月末から2週間後くらいに、それぞれ結構な暴落が起きています。ですから、純粋にダブルインバースを信用買いする人は相場の先見の明があるという格好。一応公平を期して言えば、その前の17年11月は3600万口にまで拡大したにもかかわらず、しっかりした相場が続きました。

ただ過去3回のうち直近2回は暴落しているということになります。なので、個人的には先日示したバルチック海運指数と日経ダブルインバースの両方の暴落先見性から、そろそろ相場反転があると見ています。


新興市場も「やや売り」。本日は両指数共にしっかり。マザーズではメルカリ(4385)がグングン戻って12月安値から倍近い水準まで戻して牽引しています。本日は東証1部銘柄の活況を受けて相対的に弱かったですが、また東証1部銘柄が高値もみ合い薄商い相場が続くようなら、値幅の取りやすい新興株の出番かも知れません。


ポートフォリオ銘柄】
トランザクション(7818)は続伸。先週末に発表された自社株買い取得状況ではもう大部分取得枠を使ってしまっており、いつ取得終了のお知らせが出てもおかしくない段階ではありますが、とりあえず本日は4%高と大きめの上昇になりました。75日線を明確に上回ってきたので、次は200日線突破を目指す流れに移行しそうです。


サニックス(4651)は堅調。場中に株式新聞が注目銘柄として取り上げたことで後場ピクッと買われる場面がありました。低位株を狙って来やすい株式新聞らしい取り上げですが、本日もう少し地合がイマイチだったら、もっと反応が良かったかも知れませんね。ともあれ、引き続きアサンテ(6073)との統合に期待。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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