KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日経平均は今年最大の下げ幅に

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日経平均は本日大幅安。朝方から売りが嵩むと、その後も先物中心に断続的な売りが続く展開に。引き続きストップ安で値が付かないエーザイ(4523)などが足を引っ張る格好。後場は日銀ETF買いが入ったと見られるも焼け石に水前場安値を更に下回る展開に。アジア株がそこまで下落していない中で、また過剰反応な感じです。売買高は14時半時点で10億株ちょっとと低調。


投資判断は「やや売り」。アメリカの長期金利がグングン下がっています。月初には金利が上昇していたことで債券売りポジションが膨らんでいたこともあり、逆撃で買い戻しを迫られたことも影響しているでしょう。

また出てくる各種の指標で悪いものが目立っています。それでもアメリカ株が高値圏で粘るのは、BrexitによるEU側の混乱などもあって結局「アメリカしか買うところが無い」から。ということで、日本の金融機関は元より、敵対している中国も2ヶ月連続の買い増しとのこと。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-03-15/POFD6N6S972801

結果長短金利差は0.12%まで縮小。短期債~5年債の期間では、短期債の方が利回りが高い「逆イールド」の状態が続いています。目先よりも5年先の景気が悪いと投資家がみなしている証左となっています。
https://www.bloomberg.co.jp/markets/rates-bonds/government-bonds/us 

金利が下がれば買われるのは利回りの高い商品ということで、REITも高値圏をキープしています。比較的安定的な分配金を確保できるからですが、07年の水準まで買われる強さを見せて現状の金融商品の中では最も評価が高い位置にあります。そのREIT高の波は日本でも同様で、オフィス空室率の低下がずっと続いてることも大きな背景にあります。実際、足元高値更新で目立つのが住友不動産(8830)や電鉄株で、気を吐く状況。

REIT以外にもアメリカではハイイールド債もしっかりで、高利回りが求められている状況です。ハイイールド債の方はREIT程の回復力はありませんが、着実に昨年9月の戻り高値に向けて歩を進めています。ただ理屈に合わないのは金も同時にしっかりしていることで、ドル安による影響もありますが、金融資産全般的に買いが入ってきているというのが正確な言い方だろうと思います。

懸念していたバルチック海運指数はようやく少し反転してきたものの、リーマンショック以来の11日続落記録を経て反発してきたダウ輸送株指数は戻りも鈍く、経済活動の停滞が伺えます。アメリカだけでなく日本や中国も含めて全世界的に鉱工業生産指数は悪く、当然とも言えます。

もっとも中国に関しては減税などこれからの景気対策の効果が、日本も消費増税前の景気対策に対する期待感、そして何より米中貿易協議が上手くまとまる期待感という「良いとこ取り」もあります。

そういった全般的なリスクオンムードに加え、アメリカ株が強い原動力としては、出遅れ感があったFANG株にも買い戻しが入り始めたことも挙げられます。最も出遅れていたAppleも遂に昨年12月高値を上回ってきました。もうiPhoneが売れないことは周知の織り込みとして、本日発表されるとみられているサブスクリプション型の新サービスに対する期待感に繋がっています。こちらもやはり今株式市場で流行りの「良いとこ取り」と言えます。

ただ3月は後半高というアノマリーもあります。その背景には何と言っても日本株で最大となる3月権利取りの動きがあります。

今週日経平均で180円分の大きな配当落ちがあるものの、その配当落ち分の資金を先回りで株式市場に還流させる再投資に注目が集まっています。日経新聞によるとその金額が7000億円規模になるということで、薄商いの中ではインパクトが強いです。金融機関の持ち合い解消売りも一巡する時期であり、また4月新年度相場入りで新規資金が入ってくると見られることを考えると、需給は良くなる方向にあります。

ただ4月限月日経平均オプションの建玉を見ると、プット(売る権利)は21500円より上の建玉がスカスカです。一方、建玉全体で最大なのが20000円のプットで、コール(買う権利)で最大の22000円の建玉の倍あります。投資家全体としてもかなり下目線で見ているのに、それでも何故か下がらないというのが今の相場です。

昨年1月からの累積売買代金を見ると、日経平均21500円~22500円の価格帯が累計で442兆円と相当に厚い状況。足元の2兆円割れの売買代金レベルでは戻り待ちの売りに押されてなかなか突破できないような感じになっています。

混乱させるイベントとしては米中貿易協議に関する要人発言での悲観論などが出てくる場合があります。もう一つの爆弾とも思われていたモラー特別検察官によるトランプ大統領ロシアゲート疑惑報告書に関しては、結局トランプ大統領はシロという話し。そもそも民主党ペロシ下院議長が弾劾を求めないとしており、報告書の結果で混乱するリスクはだいぶ後退していました。

アメリカではトランプ大統領の無茶苦茶ぶりは国民にも周知で、どのような結果で出ても今更有権者の態度は変わらないから、これで騒ぎ立てる方が民主党にとって不利だと判断した模様。ずっと森友で騒いでいる日本の野党に比べれば、賢明な判断かも知れませんが、イギリスの政治の混乱ぶりを見ても、一流の政治が存在しないのが日本だけでないとよくわかり妙に安心(?)させられます。


新興市場も「やや売り」。本日は両指数共に軟調。明日の権利付き最終日も、特に新興市場は妙味が薄いということで買い手かがりにならず。全般的にリスク回避の動きが続いています。ただ、明日以降は権利落ち後を見据え、円高耐性がある利点も好感し、逆に相対的な割安感が意識される展開になる可能性はあります。


ポートフォリオ銘柄】
フマキラー(4998)は反落。ただ場中は基本的にしっかりした展開が目立ちました。本日はさすがに反落となっていますが、同社の海外の主戦場であるインドネシアアメリカのハト派方針を受けて戻り高値を攻める動きに。業態そのもののディフェンシブ性もあって、消去法的な買われやすさもあります。25日線を上抜けており、1400円を上回れば、2ひとまず00日線までの戻りは期待できそうです。


トランザクション(7818)は大幅安。地合以上の下落率となっているのは、恐らくもう自社株買いの弾が切れてしまったのでしょうね。このところSONY(6758)や任天堂(7974)が自社株買い終了のタイミングに悪材料(Googleのゲーム市場参入)が重なって急落となっていますが、その連想感があります。また3月権利取りが関係の無い点も残念。そろそろ潮時でしょうね。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。