KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

令和相場に向けた期待感から祝賀ムード!

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本日の日経平均は反発。日銀短観は予想を下回る内容だったものの、ほとんど影響無く。朝方から一気に21500円を上抜いてくると、その後もグングン買い上げられる展開に。中国財新が発表するPMIも50.8と好不調の分かれ目である50を4ヶ月ぶりに上回り、中国株が一段高。それに合わせて日本株も一段高となりました。

昼に注目の新元号が発表されると、先物はご祝儀買いを集めて一段高。ただ後場開始までには値を戻し、後場は出尽くし感が強まる格好。その後も引けにかけて売られ、終値では21500円を維持するのがせいぜいでした。売買高は14億株台、売買代金は2.5兆円弱と最近の中では膨らみました。


投資判断は「やや売り」。状況を整理しますと、まず先月後半一番のイベントであるFOMCは市場にしてみれば満額回答以上の結果になったのですが、外部環境悪化などによる相場の気迷いの結果、トータルでは以後やや買われる程度に止まっています。一方、アメリカの長期金利は一段と低下し、昨年1月以来の低水準となる場面もありました。

特に一時長短金利差逆転が嫌気されましたが、それ以前からとっくに長短金利差が逆転している組み合わせが多く、最も代表的な長短(2年債と10年債)金利差は0.12%台にまで低下したもののまだ順イールド。株価が十分戻ってきたので、そろそろ反転の材料を探していた矢先に、売りのきっかけとして使われた印象が強いです。
https://www.bloomberg.co.jp/markets/rates-bonds/government-bonds/us

一方、FOMC後の結果を受けて、正直「うーん、こうなってくると一度バブルっぽい動きに発展してもおかしくないのかも・・・」と可能性を考えたのは事実です。何と言っても「金余りの状態」が色々な金融商品への資金流入に繋がりますから。

アメリカの現預金の流通量であるM2の伸び率が足元ではリーマンショック以来の低水準となっていますが(※M2の絶対額自体はずっと増え続けています)、それがまた拡大していくのであればまず安全資産のアメリカ債券が買われ→割高な債券や低利回りを嫌気した資金が株やREITといった高利回りの金融商品に流れ込み→更に溢れた資金がジャンク債など更に高い利回りの危険な金融商品に流れ込む、という勢いが増します。そして何かあったら逆順に巻き戻しが入るという具合です。

何よりアメリカの緩和策は新興国に効いてきます。インド株もパキスタンとのいざこざがありながらも、なんだかんだで最高値更新。

長短金利差に関してはまだ完全に逆転したわけではないですし、一応逆転してからしばらくはむしろ株価がバブルに走るケースも度々観測されています。ですから過去の例に照らし合わせれば、まだ時間的な猶予があるとは言えるのかも知れません。

ただ前回「2年債と5年債の逆イールドが発生した」として株価が急落したのは昨年12/4。つまりあの12月の暴落のきっかけを作ったのがこの「逆イールド」というパワーワードです。

この問題はアメリカだけではありません。世界的な金利低下の傾向や弱い経済指標を受けて、ドイツ10年債の金利も再びマイナスに転落。16年以来ということですが、当時マイナス金利に転じたのはBrexit国民投票があった時でした。あれ以来の不安感がドイツ経済を覆っている格好。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-03-22/PORHEV6K50Y001

世界的な資金が質への逃避に繋がれば、アメリカの10年債の利回りが一段と低下し、2年債と10年債の長短金利差縮小が一層進んで行きます。

なので、まず目先はこの長短金利差縮小に向けた懸念が払拭されるかどうかに注目が集まります。払拭されれば再度株価は上値を目指すでしょうし、払拭されなければ昨年末の暴落相場再来の可能性があります。ここまでの戻り歩調の流れがFOMCでの予想以上のハト派を受けて変わってしまったのかも知れません。

緩和的な施策自体は市場が歓迎するところですが、そこまでFRBが追い込まれるほど景気の先行きが厳しいとの評価になれば当然売りに繋がりますし、本来そう解釈すべきはずです。15年12月に利上げを開始して以来、株価は上がってきたのですから、その方針が変わったのであれば株価は下がらないと道理に合いません。

もし再度下落に転じた場合、アメリカ株はチャート的にも昨年1月、9月、そして足元の高値で形成される三尊天井形成となって、弱気相場突入というシナリオも考えられます。ですから、足元の動きが先行きを決める極めて重要な分水嶺だと言えます。

上昇を続けるには何と言ってもアメリカ経済が「それほど」落ち込まないことが必要です。ただ単に「不景気だから金余り」では、需給改善には繋がるかも知れませんが、既に高い株価を更に押し上げる迫力に欠けます。燃料があっても着火できなければ意味がありません。ですから、今まで以上にアメリカの景気指標が重要になってくると思います。

個人的には足元でじりじりと値を戻してきているビットコインに注目しています。結局ビットコインは既存通貨に対するアンチテーゼであり、また世界的に緩和が進んで価値が低下→仮想通貨の信用力が相対的に上昇ということで、存在感が高まってくると思います。足元では節目の4000ドル回復の場面も。ここが緩和の度合いを測るバローメーターと言えます。


新興市場も「やや売り」。本日は両指数共に軟調東証1部が祝賀ムードで盛り上がる中、新興市場は蚊帳の外という感じでした。マザーズ指数は200日線に上値を押さえられたような形なのでちょっと厳しい感じではあるものの、個別では銘柄が入れ替わり立ち替わり、値動きの良い銘柄が物色されるという動きが続くと思います。


ポートフォリオ銘柄】
日本ドライケミカル(1606)は大幅続伸。特に目立った材料は無いのですが、ここまで売られたのも目立った悪材料が無かったので、単に新年度相場入りで需給の入れ替わりがあっただけでしょう。基本的にはもっと買われて然るべき銘柄だと思っています。


MTG(7806)はストップ安。先週末の大幅な下方修正を受けて朝方から売りが殺到し、引け一本値となりました。本日は私と同レベルで当たりもしない野村證券の目標株価が6800円→2400円に引き下げられたことも売り材料に。

一方、同業のヤーマン(6630)は買われており、ジェフリーズ証券のコメントとしては「業界要因ではなくMTGの商品自体固有の要因」としていますが、私もやはりそんな感じがしています。とりあえず夜間PTSではPBR1倍水準に当たる1500円辺りで大体固まっており、ファブレスメーカーで1倍割れはあり得ない(=赤字が見込まれている)ので、この辺りが下値目処かと思います。ただ上がるかどうかは別問題です。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。