KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

必殺トランプ大統領のちゃぶ台返し炸裂

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日経平均は本日続落。前日のNYはトランプ大統領による対中関税引き上げ発言を受けて大幅安スタートとなるものの、8日の米中貿易協議は行われるという見方から楽観的な見方が勢いを増して引けにかけて急速に下げ幅を縮小。ダウは一時470ドル安だったところから、400ドル近く戻して終えました。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。寄り前にライトハイザー氏ら閣僚が「中国は合意している約束を破っている」などと発言したことで、10日からの関税引き上げに現実味を帯びてきたことが嫌気されました。22000円割れまで下落したところで下値での買いも入り下げ渋り、中国株が落ち着いたスタートとなったことで前引けにかけては一段と買い戻されました。

ただ後場からは改めて売りが入る形で前場安値を下回ると断続的な下落が継続。日銀ETF買い期待感も焼け石に水な感じです。売買高は14時半現在で12億株弱とそこそこ。


投資判断は「中立」。4月は中国のPMI回復によって世界同時株高になりましたが、先般の追加経済刺激策無しという見解の広がりから連休前から既に崩れ、上海総合指数もハンセン指数も4月の上げ分を帳消し。海航集団の子会社資産差し押さえも偶然発生したわけではないでしょう。

私がすごく気になったのは「中国海航集団傘下の企業が、資産を債権団に差し押さえられた」という報道。以前より海航集団の巨額債務は懸念材料になっていましたが、いよいよ危ない感じになりつつあるようです。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-04-23/PQEM8M6K50XW01 

もう一つ、ウォールストリートジャーナルが伝えたのは「中国の銀行がドル不足」という話。17年末時点から、中国4大銀行のドル建て債務>ドル建て資産という状況になっており、当局は通貨スワップなどでドルが十分調達できると説明しているものの、そういった契約の期限は大部分が1年未満であり、次第にドルの調達が厳しくなっている、というものでした。

実は同紙はその前日にも「中国の一帯一路政策が日本より劣っている」というような主旨の内容を伝えており、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)の融資が不発だとのこと。借り手側の新興国などが人民元よりも世界の基軸通貨ドルでの決済を希望しており、ドルが足りなくなってきているのだそうです。一応中国がまだ3.1兆ドルの外貨準備を保有していることから差し迫った話ではないとも伝えていますが、この辺りに中国の今の厳しさが見られるように思います。

そう考えると、今の米中貿易協議は、アメリカによる「ドルの兵糧攻め」が奏功してくるのかも知れません。中国としてはFRBスワップ協定を結びたいけれど、それには条件があるとアメリカ側が言うのは当然です。

一方アメリカ株の方は、連休前のブログでも指摘していましたが、VIX指数の短期筋のショートポジションが膨らんでいることが気がかりです。これは警戒感からオプションなどでリスクヘッジをする投資家が増えてきたのだろうと思いますが、これによってショートポジションの買い戻しが迫られれば、一気に加速する可能性があります。

そうなってくると、場合によっては15年8月の「チャイナショック」、18年2月「VIXショック」の二つが盆と正月が一緒に来たように(?)同時に襲いかかってくる可能性もあるということです。勿論前者が発生すれば自然と後者も発生するでしょうし、正直脅しがきついかも知れません。アメリカ株が最高値を付ける中で、下を見るとだいぶ谷が深いのは確かです。

また注目の日本電産永守会長のコメントでは「4月以降改善の声があるが、根拠なき期待感は持っていない」と足元の状況を引き続き厳しくみている認識が伝わりました。ファナック(6954)の決算も今期利益半減見通しという厳しさ。中国関連株とされる日立建機(6305)も大幅減益見通しになっています。

個人的には現状維持と思っていた日銀金融政策決定会合ですが、適格担保の拡充部分辺りで一応緩和拡大という形になりました。ただ今のETF買いが市場に資金を供給する緩和策としてやっているのに対して逆に貸付を行うというのですから、その巻き戻しという意味では緩和終了とも捉えられます。まあETFの方はまだ検討段階に止まっているので、現時点では緩和方向に修正されたという言い方が何とかできます。

そのETFの貸付を検討という件で、であればファーストリテイリング(9983)なんかは売られる・・・と思ったのですが、あまり売られず。例えばETF空売りし、残り224銘柄を買えば、株不足と言われているファーストリテイリング空売りを擬似的に作り出すことが可能です。しかも日銀の膨大なETFが貸し付けられるのですから、こちらに逆日歩は付きそうにありません。低コストで借りられます。

これは一部で指摘される日銀による各企業の実質国有化批判を緩和する、あるいは将来的な出口戦略のテストのようなものだろうと思います。まあ繰り返しになりますが、まだあくまで「検討」段階なので、ファーストリテイリングの株不足の状況がにわかに解消されるわけではありません。

投資主体別売買では、4月第三週の外国人投資家は現物を5,534億円買い越し。先物も2,243億円の買い越しとなりました。一方、個人投資家が売りに回る格好。結局例年通り4月外国人買いのアノマリーが着々と進行しています。ただ、その間日経平均は1000円(4.7%)上がりましたが、TOPIXは1.6%しか上がっていません。

結果、連休前まではNT倍率は一段と上昇し、また00年以来の高値を更新。チャート的に日経平均はしっかりしているように見えますが、TOPIXは未だ上放れの動きが見られません。

日本株は海外に比べて出遅れているように見えますが、日経平均のドル建てに着目すると200ドルに接近し、連休前には昨年10月以来の高値水準になる場面がありました。確かにまだ出遅れ感はあるものの、極端な出遅れ感は無くなってきたという位置付け。


新興市場は「やや売り」。本日は両指数共にしっかり。貿易の影響を受けやすい大型株が売られる一方で、アメリカでもラッセル2000などが買われたように、小型株に買いが入りやすい地合となりました。GW前にポジションを落とした個人投資家の買い戻しも入ったと見られます。とりあえず、新興の決算が本格化する来週までは小型株優位の展開が続きそうです。


ポートフォリオ銘柄】
カナディアンソーラーインフラ投資法人(9284)は反発で年初来高値更新。他のインフラファンドも含めてしっかりと上値追いとなっており、全体地合に不透明感を増す中で安定利回りのインフラファンドに資金が集まっている印象です。ようやくインフラファンドの認知度が高まってきたみたいですが、まだまだこれからでしょう。


MTG(7806)は反発。2000円台回復となり、一時は値上がり率ランキング上位にも顔を出していましたが、4月の急落で空けた窓を大部分埋めたところで一巡感が出た形。上ひげを残してしまっています。今週末の決算は警戒すべきで、そこまで値が強いのは逆に嫌な感じもしますから、大人しくしておいて欲しいところです。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。