KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

アメリカとイランとの対立激化懸念が台頭

★☆★☆ 第18回目の開催決定!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で18回目となる自主開催セミナーを開催!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません) 
日時 :7月13日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
https://kokucheese.com/event/index/562302/

東京では3日で定員に達する人気セミナーです。
当然私も参加します(^_^)/

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日経平均は金曜反落。前日のNYは前日のFOMCの結果を受けて引き続き買われS&Pは最高値更新。イランに米軍のドローンが撃墜されたと伝わったものの、トランプ大統領が「イランが故意にやったものではないと思う」と述べたと伝わったことで、安心感が拡がりました。

それを受けた日経平均は買い先行で始まったものの、概ね前日終値を挟んだ推移に。10時以降に円高と合わせて売りが強くなると、前引けにかけてマイナス圏に沈みました。昼にトランプ大統領が実はイラン攻撃を承認し、その後すぐに撤回したと伝わるとリスクオフムードが台頭。ドル円が107円ギリギリまで円高が進み、先物が売られる展開になりました。

円高の勢いは止んだものの、株価の方は次第安。引けにかけて少し買い戻されましたが200円以上の下げ幅になりました。売買高は15億株台、売買代金は2.7兆円台と膨らみましたが、引けにFTSEのリバランスが入り1兆円近く嵩上げされ、それを除けば実質的には2兆円割れで引き続き閑散。


投資判断は「やや売り」。金曜のNYは24日に予定されていたペンス副大統領による対中施策の演説が再延期になったことを好感したものの、一方でイランとの緊張感が高まったことで小反落。一方、ドル安が進んで原油や金は上昇。それらを受けた日経平均先物は21170円となっています。

何より不気味なのはアメリカの金利低下です。FOMCを受けて長期金利は一時2%割れ。
https://jp.investing.com/rates-bonds/u.s.-10-year-bond-yield-streaming-chart

これはアメリカに限らず、我が国の長期金利もここ半年低下していますし、ドイツの10年債利回りもマイナスを深掘りして過去最低をグングン更新していますし、ギリシャ国債すらあの15年の14.6%から低下し、今や3%を割り込んでいます。
https://www.bloomberg.co.jp/quote/GGGB10YR:IND

これを質への逃避と言えるのかどうかは謎ですが、アメリカ国債という世界の基準価格が上昇しているのですから、それに合わせて相対的に他国の債券価格に影響するのも当然と言えるでしょう。

話が脱線しますが、今MMTという現代貨幣理論が世界的に議論を呼んでいます。簡単に言えば「自国に通貨発行権があれば、インフレにならない範囲でいくら国債を増発しても財政的な問題は生じない」という考え方です。これに関して議論するつもりは毛頭ないですし、私も600ページに及ぶ教科書を読んだわけではないので理解に足りない部分はあるでしょうが「生きている間は死んでいない」というレベルの、当たり前のことを難しく言った詭弁だと思っています。

よく言われるのは「日本が既に好例で、これだけ金融緩和を続けているのに財政破綻していないではないか」ということですが、そもそも日本のマネーサプライであるM2(市中に出回るお金)は年率で3%程度しか増えていません。日銀が頑張って金融緩和しようとしても、実際に買い入れる国債の量は減っていますし、民間銀行から市中にお金は流出していません。マイナス金利導入など派手さの割には効果が出ていないのです。
https://www.hoxsin.co.jp/hadoutenbou/data/x/jp/m2.pdf 

また、日本の場合は国債のほとんどを自国で消化しているという特異性・閉鎖性もあり、他国が日本のマネをしても同じ結果を得られるとは限りません。

あと、究極的に「誰かの利益は誰かの損失」であることを考える必要もあるでしょう。負担者は例えば低金利が続くのなら金利を奪われる預金者ですし、将来的なインフレ圧力に繋がるならば消費者やインフレに連動するキャッシュフローを持たない人の損失になります。特に日本の場合は債券に海外から資金がほとんど入ってきていないのですから、海外に負担を求める割合は低いです。時間的な債務の付け替えであれば、将来世代の誰かの負担ということになります。

今このMMTの議論が突然持ち上がってきたのは、皆今の状態が不思議(不安)だからです。すなわちマイナス金利といった非常識な事象が現実的に発生し、更にそれが深掘りされることに対して納得(安心)するため「後付け」の説明がされているに過ぎないでしょう。これはバブルを肯定しようと「Qレシオ」なる新たな指標を持ち出して説明しようとした先例に似ているように思われます。結果、今や「Qレシオ」など誰も信じていません。

ともあれ、今はそういったMMT理論を口実に、世界的に金融緩和が正義という論調になりつつあります。確かにこれだけIT化が進展し、省力化が進んでいく世の中にあっては、インフレ率もそう簡単に上がりそうには無いですが。また実際に世界的なマネーの暴走が起きてインフレが発生するとなると、真っ先にダメージを受けるのは経済基盤の弱い新興国の方なのでしょうけれど。心配するのはそれからで良いのかも知れません。

というわけで、だいぶ話が逸れましたが、今アメリカを始めとして世界の金利がドンドン下がっている背景の一つです。すなわちモラルハザードの状態を自分自身を納得させるための口実として上手く使われているような感じがします。


新興市場は「やや売り」。金曜は両指数共に軟調マザーズではsansan(4443)はなんだかんだで続伸ですが、まだ指数に採用されていない分、寄与度の大きなメルカリ(4385)からの資金流出が大きく響いた格好。新興市場は為替の円高影響を受けない分、優位性はあるとは思うのですが、短期資金がsansanに吸い取られている分、不利な状況かも知れません。


ポートフォリオ銘柄】
日本ドライケミカル(1909)は続落。4月以降は1100円で値が固定されてしまったような感じです。金曜は同じALSOK(2331)を筆頭株主に持つホーチキ(6745)が急騰。恐らくはFTSEのリバランスに絡んだものだったと思うのですが、新潟で大地震もありましたし、防災関連株にもう少し注目が集まっても良いと思うのですが。


サニックス(4651)は大幅反落。水、木と出来高を伴った陽線を示現して急騰しましたが、さすがに金曜は反落となりました。ただそれでもまだ200日線を上回っており、それ以外の主要な各移動平均線が上昇しながら下支え。廃プラ関連、耐震改修関連など切り口が多彩な他に、ラグビーチームを持っているということでラグビーワールドカップ関連株という位置付けもあります。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。