KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

参院選を通過して一服

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日経平均は本日反落。前週末の大幅反発の反動やアメリカ市場が軟調だったことで朝方から売りが先行。ただ週末の参院選の結果が事前予想通りだった安心感で、先物よりはマシなスタートになりました。その後為替が円安に振れドル円が108円台回復。TOPIXコアがプラスに転じて牽引する形で、次第に下げ幅を縮める展開。

ただ買い一巡後は戻り待ち売りに押され、寄り値近辺での一進一退に。前引け時点の売買高は4億株台と閑散。


投資判断は「やや買い」に。アメリカでは全体的には7月利下げはあるけれど、0.25%の利下げに止まるというのがコンセンサス。元々0.5%下げるというのは、あまりにも飛躍した話です。もしそこまでやってしまうと、今後の利下げ余地がその分減りますし、またそれ程世界景気減速懸念が強いのかということで、市場には売り材料になるでしょう。

ただ長期的なトレンドを見ると、アメリカも日本型の低インフレの罠に陥っているのだろうと思います。対中国を始めとして、様々な国の様々な商品に関税をかけているにも関わらず物価はそれ程上がっていません。アメリカの消費者物価指数の推移を見ても、昨年7月をピークに伸びが鈍化しているのがわかります。
https://fx.minkabu.jp/indicators/US-CPI 

下記の記事のような小難しい話は差し置いても、純粋に金利が下がっていることから考えても、インフレ率の低下見通しは避けられないのでしょう。そもそも世界的に省力化投資やIT化が進む中、インフレ率に下落圧力が絶えずかかっていて(かつては人件費の安い中国などのせいだったが、今では機械という24時間無給で働き続けてくれるものが増えている)、更に必需品以外に欲しいものがドンドン世の中から減っていっているのですから。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-07-04/PU3LL06JTSE801

ただ低インフレの割に強い株式市場が、今までの常識とは異なるところ。株は一般的にインフレ時に上がりやすい金融商品です。何故なら、企業はインフレ時に値上げを行い、その分収益力が上がり配当などの株主還元に回しやすくなるので。なのにアメリカ株は先週3指数揃って最高値更新となり、その後も高値圏をキープしています。

一方、別の観点で考えると納得せざるを得ない部分もあります。低金利ですから、現預金で保有していては運用利回りが確保できないので投資収益で稼ごう、株もその一つの運用先だ、ということで株式市場に資金が流れるという流れです。

もし世の中のお金が一定量であれば、例えば株にお金が流れ込めば債券からは抜け出すというトレードオフの関係が成り立つものです。ところが今起きているのは「全面高」。株、債券、商品、全てが上がっているという状態です。これが最近「バブルになる」と気にしている背景です。世界全体のお金の流通量がドンドン増えているので、金余りから全商品に資金が流れ込み、価格をつり上げる動きになっています。

実際、アメリカのマネーサプライ(M2)も拡大が続いています。足元でFRBが債券再投資を止めて資金吸収をしているはずなのに、市中に流れる資金の量はドンドン増えているのです。単純にこの資金量と株価が連動せず時に株価が下がったりするのは、投資家の先行きに対する心理分が減算するからですが、今は逆にその加算部分が強くなっているから全面高になっているということです。
https://www.ceicdata.com/ja/indicator/united-states/money-supply-m2

更に今後世界的に金余りが加速するのではないかという動きが拍車を掛けます。「ラガルドIMF専務理事が次期ECB総裁に指名」と伝わり、彼女はハト派として知られているので、EUの緩和期待感が一段と高まりました。結果、ヨーロッパ各国の債券価格がドンドン上昇して金利は低下。マイナス金利が深掘りされています。また日本でも追加緩和期待感が(どんな策が残されているのかわかりませんが)高まっています。

その状況を見れば、別にPERが100倍でも200倍でも、買われる株がドンドン買われるという現象は理解できる・・・というか、理解するしかないように思います。理屈上は説明できなくても、マイナス金利という「お金を借りているのに、返す額が減る」という異常値が現実的に発生し、しかもずっと継続されている以上、債券が異常に買われるなら株だって異常に買われても「おかしくないと思わない方がおかしい」ですから。

結局日銀短観が悪くても、世界のPMIの数字が落ち込んでも、日韓の貿易戦争懸念が出てもしっかり。一方、例えばファーウェイに対する制裁緩和と伝わるだけでドカッと買われるという「悪材料は聞き飽きたけれど、好材料は渇望している」相場になっています。

先日よりバブル化に対する見解を書いていますが「これはバブルだ!」と明確に思うのはアメリカ株の方で、日本株の方は「え、バブルでもこれだけ?」という程度の上昇に終わる可能性があります。少なくとも今のところ上値をガンガン買うような主体がおらず、例えば空売りでも多く入っていればやむを得ず買う主体が居て、それが買いを買いを呼んで・・・と連鎖できれば良いのですが、だいぶ導火線がしけっている感じがします。


新興市場は「やや買い」。本日は両指数共に軟調。為替が円安に振れる中で東証1部の大型株に資金が集まり、新興市場は本日は一旦お役御免的な感じになっています。ただしばらく東証1部が大きく下がらない中で売買代金が膨らまないであろうことを考えると、値幅取り妙味がある新興市場に資金が入りやすい展開は続くと思います。


ポートフォリオ銘柄】
MTG(7806)は反落。ブログを休んでいる間に第三者委員会の報告書と大幅な下方修正が出て一時1000円に急接近しましたが、先週末は再発防止策の策定を受けてESG投資による資金流入再開期待感から買い戻されました。まあそんなことで買い戻されるかとは思いますが、反発のきっかけは何でも良かったのかも知れません。

残念ながら粉飾認定ですし、中国での売上がほとんど見込め無いことから、成長シナリオも見えない感じです。ただフリーキャッシュフローは痛んでおらず、現預金は300億円超あり、すっかりバリュー株になりました。下値はあっても1000円割れがせいぜいと考えると、優待利回りは4%以上ありますし、上値はどうか別として下値は当面固いと思います。


クレステック(7812)は大幅続伸。東証2部指定替えが発表され、将来の東証1部昇格に繋がりやすいという思惑からの買いが集まりました。5月の決算を受けて急落して空けた窓を埋めに行く動きに。同業のグレイステクノロジー(6541)も好業績報道を受けて買われる展開となっており、マニュアル業界は拡大していくのだろうと思います。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。