KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

2万円接近から下げ幅を急速に埋め戻す

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日経平均は本日続落。前日のNYは米中対立の激化懸念で大幅安。3指数揃って約3%の下落率となり、年初来最大の下げになりました。中国がアメリカの農産品の輸入を停止すると伝わったことに対し、アメリカも中国を為替操作国認定するなど、険悪なムードが更に次のステージに進んだ格好。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。先物は2万円を割り込む場面がありました。ただ現物の方は2万円をキープし、その後は次第高に。昨日空売り比率が51.5%と過去最高を更新したことで、買い戻しが進みました。10時15分に人民元基準値が切り下がったものの、大して下がらなかったことから人民元が急速に買い戻され安心感に繋がる格好。

後場には日銀ETF買いもあってドル円が一気に107円回復の動き。それに合わせて日経平均の下げ幅も急速に縮小。GPIFなどの買い観測も伝わり、大陽線の形になってきています。売買高は14時半現在で12億株弱とそこそこ。


投資判断は「やや買い」。イギリスでジョンソン首相就任やECB理事会などを経てユーロが下落する形で相対的にドルが買われ、先月まではドルインデックスが高値圏に戻ってくる形となりました。ただFOMCによる利下げと米中対立による金利低下を受けてまた下がって来ています。
https://jp.tradingview.com/symbols/TVC-DXY/ 

トランプ大統領が突然何をどのタイミングで言い出すか予想できるはずもなく「予想は止そう」というダジャレでは無いですが、8月は目立ったイベントが無いので、その後動いた方向性が当面継続しやすく、であればそれに付いていくという姿勢(結果への対応力)こそ重要なのだと思います。

8月の日本株アノマリーとしては7月とは逆に外国人が売り越しやすい月です。夏期休暇入りでポジション整理から売ってくる・・・という説もあるのですが、そういうことなら最近日本株のポジションをそんなに取っていたわけでもないでしょうし、直近9年連続売り越しということですが、売り越しは売り越しでもその絶対額は小さいかも知れません。

ただ過去32年間では日経平均の8月勝率が40.6%で年間でワースト2位。ちなみにワースト1位が9月で、昨年は上手く乗り切れたのですが、この8月、9月をどう乗り切るかが重要です。ちなみにアメリカ株も8月の勝率はやはり年間9位と悪い方。

また8月は円高になりやすいというアノマリーもあります。アメリカ国債の償還が2月と8月に多くそれを国内金融機関が円転するから、あるいはアメリカの社債発行が少ない時期になるのでアメリカ国債が買われアメリカの金利が低下しやすいから、などと言われますが、88年以降では8月雇用統計→9月雇用統計までの間、実に7割超の確率で円高になっています。

以前より「7月の日本株の強さは4月と似ている(共に外国人買いが増え、決算が出やすいシーズン) 」 と評していますが、であれば8月は5月に似てくるのかも知れません。

全体相場を見ても5月の本決算シーズンはトランプ大統領による対中強硬発言で10連休後に急落で始まって以降、ジリジリと下がる展開になってしまいました。4月末と比較すると日経平均TOPIXもそれぞれ7.5%程度の下落率になっていますから、乱暴な言い方をすれば全体のEPSで7.5%程度下落することは織り込まれたと言えるかも知れません。

ただドル円も4.2%程度円高になっており、つまり「企業のEPS7.5%の減益までは織り込んでいる、しかもその4.2%の減益要因が円高によるもの」と市場は認識していることになり、それ以外の要因での減益はあまり織り込まれていないということになります。

ですから今の日本株の出遅れの大部分は円高で説明が付くのですが、最近は以前程場中の為替の値動きに株価が連動していないように感じます。やはり裁定残高の売り買い逆転による逆ざや状態が直接的な感応度を弱めているのだろうと思います。そういう意味合いでは今年の8月も円高に振れたとしても、過剰に心配しなくとも良いのかも知れません。

個別ではアドバンテスト(6857)や信越化学工業(4063)といった半導体関連の大型株の決算が相次ぎましたが、減益でも会社計画との進捗率に比べるとマシな減益幅となっていたり、総じて好調でした。やはりしばらく半導体が牽引役となって上昇基調が続くのだろうと思います。

特に決算後のアドバンテストストップ高は圧巻でした。これは空売りが相当膨らんでいたというのも勿論ありますが、アドバンテストと言えば日銀の保有率がファーストリテイリング(9983)を抜いてトップの銘柄。つまり板が(時価総額の割には)スカスカだったという点が、今回の12年ぶりの高値水準を産み出した原動力になったと言えます。

一方、鉄、非鉄系は決算を受けて更に売られるという感じになっています。またベアリング系(銘柄コード6471~6473)も決算が悪く、そのまま売られる傾向にあります。特に今回伏兵的に「対ユーロで円高」でダメージを受けたところが多いです。

個人的にポジティブサプライズだったのは野村HD(8604)とFPG(7148)。共に同業が苦戦する中で、意外な増益を出してきました。野村は構造改革が奏功した模様です。

あとM&A系(日本M&Aセンター(2127)やM&Aキャピタルパートナー(6080))が決算も良く買われやすいパターン。これは令和に改元を機に廃業してしまうという中小業者が多く、建設業などでも仕事があっても人手不足でそういう傾向があるようです。企業のIT投資関連も人手不足による需要増を背景に、好調なものが目立ちます。

あとは電力会社の設備投資系(トーエネック(1946)や四電工(1939))や魚系(魚力(7596)や中央魚類(8030))の利益率進捗率が高い印象を受けています。


新興市場は「やや買い」。本日は高安マチマチ。東証1部の混乱が続く中、バイオ株などに個別の好材料が相次いで値を保つ展開に。個人投資家の待機資金が待ってましたとばかりに入り込んできたような感じです。ただ新興市場はここから決算が色々出て来やすいので、一段と買い進む段階までには行かないのかも知れません。


ポートフォリオ銘柄】
カナディアンソーラーインフラ投資法人(9284)は反発。こういう地合だからこそ一層光るインフラファンドですが、本日はREIT指数も先んじてプラスに転じるなど、世界的な低金利環境下で安定的な利回りの魅力が高いです。なお、昨日朝日新聞がまた太陽光の買取終了などと記事を出しましたが、既存設備には影響がありません。あしからず。


MTG(7806)は反発。遂に1000円割れとなり、約1年で高値から88%という壮絶な下落率になりました。ただ案外すぐ切り返してきており、ここが大底なのかも知れません。少なくともPBR0.8倍割れという数字はマザーズ銘柄のファブレスメーカーとしては異常であり、現預金の多さからもバリュー感は強いです。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。