KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

閑散相場の中で買い戻し優勢

★☆★☆ 今回は富山市での開催決定!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が今回は富山で自主開催セミナーを開催!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません) 
日時 :10月5日(土) 10:00~
場所 :富山県民会館
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途3000円)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
https://kokucheese.com/event/index/573558/

そして今回はその後14時~「投資の鉄人」でお馴染みの岡本和久氏のセミナーとの豪華二本立て!

※馬渕氏のセミナーとは別途お申し込みが必要になります
https://kokucheese.com/event/index/572062/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日経平均は本日反発。昨晩のNYはお休みだったものの、9月の米中貿易協議が行われないのではないかという報道を受けて、朝方は売り先行のスタートになりました。ただその後は薄商いの中で買い戻しが優勢に。中国人民元基準値がわずか0.0001元の元安設定に止まったことも安心感に繋がり、じわじわと買いが続きました。

後場は戻り待ち売りに押されて始まったものの、前日終値を割り込むことなく再度断続的な買い戻しが続く格好。今晩のISM製造業景況感指数に対する警戒感もあって、前日に続き薄商いの状況で値幅は小幅です。売買高は13時45分現在で5億株台と低調。


投資判断は「買い」。続く米中対立は勿論株価にとってはマイナス材料ではありますが、もう税率が30%も50%も変わらないような感じがします。

というわけで、本来ジャクソンホールで注目されていたはずのパウエル議長のコメントはすっかりかき消されるような感じになりました。そもそも前提条件である経済環境が悪化するのですから、益々FRBの見解はアテにならなくなりました。

問題は米中貿易戦争激化がまたMSCIアジアをベンチマークにしたETFなどを通じて日本株にどういう影響を与えてくるかです。実際、日韓の貿易摩擦が強まってもアジア株揃って同じような値動きを続けているのは「アジア株がまとめて売買されている」ということが大きかったのだと思います。

例えば先日イギリスのヘッジファンドであるマラソン・アセットが日本株を売却したと日経が報じていましたし、HSBCも日本のM&Aチームを解散。他にも色々日本からの撤退を聞きますが、基本的にはイギリスの金融機関が多く、Brexitによる金融の撤退というイギリス側の事情の方が大きいかも知れません。また、各国金融機関でリストラが相次ぎ、妙味の少ないところに戦力を割き辛くなっているという面も強いでしょう。

何であれ、政権支持率こそ盤石であるものの、消費増税は行いますし追加緩和の弾も切れてきた日本株に魅力が無くなったと見た外国人投資家が多く、アベノミクス後の買い越し額がほぼ無くなってしまったのは事実。

一応、株価はアベノミクス開始前に比べて株価は倍以上になっているので、株数ベースではまだ外国人投資家の保有比率は高いかも知れませんが、ヘッジファンド日本株保有比率はたったの0.8%という調査もあります。
https://www.nikko-research.co.jp/wp-content/uploads/2019/06/hedgefund201905.pdf

「日本は貿易立国だから米中対立の影響を受けやすい」というイメージがありますが、実際に輸出額の名目GDPに占める割合は17年度で16.1%とかなり低くなっており、実際には内需の国です(ちなみにドイツは46.1%、韓国は42.2%、中国は19.6%、アメリカは11.9%)。
https://toyokeizai.net/articles/-/265703?page=5 

ですから米中貿易戦争の影響を受けやすい日本の株価が出遅れているという解説をよく耳にしますが、本質的には間違いです。ただコマツ(6301)が対中国の売上比率がたったの6.5%しかないのに、株式市場では中国関連株扱いされ、影響を大きく受けてしまうのは「イメージ」があるから。そういうイメージが日本株にある以上、そういう解説自体を完全に間違いだと否定することもできません。

話がやや逸れましたが、言いたいのは日本株独自の要因もさることながら、それ以外の材料に大きく影響を受けやすいということ。例えばMSCI ACアジアパシフィックインデックスという指標では、日本のウエイトは37%とトップではあるものの、個別では中国テンセント、アリババ、台湾セミコン(TSMC)、韓国サムスンときて、ようやくトヨタ(7203)が入ってきます。トップ10にはもう一つソフトバンクG(9984)があるくらいで指数寄与度は弱いのです。
https://www.msci.com/documents/10199/156aff0d-3d08-47c9-aa87-52701a5153d6

幸いと言いますか、テンセント、アリババは直接的に米中対立の影響を受けずに済むので影響は抑えられるものの、TSMCは影響が大きく、サムスンは日韓摩擦の影響を受けます。特に昨今の韓国政府の態度からアメリカが韓国を中国や北朝鮮側寄っていると認定するならば、本当にサムスンやLGとの取引停止などが現実味を帯びてくるかも知れず、益々このMSCIアジアは買い辛くなってきます。

その中国の香港で拡大するデモに関して、本当にアメリカ側が使嗾していると中国首脳部が考えているならば、中国の対抗関税も当然かも知れません。一応、これだけメディアが注目し「第二の天安門化」を懸念するならば、政府側としてはさすがに武力行使はできないのだろうとは思いますが。

この辺り、かわぐちかいじ氏の漫画「太陽の黙示録」の展開に似ていて、あれは舞台が台湾でしたが、やはり世界のメディアを盾に政府に武力介入させずデモ行進を行うという話でした。


新興市場は「買い」。本日は両指数共に堅調。8/29には年初来安値を付けたマザーズ指数は、9月受渡になってから買い戻しの動きが続いています。JASDAQの方も同様で、全体的に薄商いの中で、売られ過ぎ銘柄の買い戻しが優勢に。例年年末にかけて買い戻しが出やすい流れになるので、ここからの新興株に注目です。


ポートフォリオ銘柄】
カナディアン・ソーラーインフラ投資法人(9284)は反発で年初来高値更新。REIT指数は新興市場と逆に9月受渡から勢いを無くしているのですが、インフラファンドの同ファンドはしっかりと11万円を目指す波動。昨日の報道では中国のTeslaと言われるBYDなどが太陽光向け蓄電池販売で日本市場に参入とのこと。太陽光発電の弱点を補えることで、太陽光市場の盛り上がりを期待させています。


MTG(7806)は大幅反発。昨日会長人事を発表し、京セラ(6971)やJAL(9201)の役員を務めた大田氏を始め、外部から実力者を招聘。粉飾で失墜した管理体制の建て直しをアピールする目的があるようです。社長出身の盛和塾繋がりで引っ張ってきたような格好ですが、確かにJALのように一からの建て直しが必要ですから、適任かも知れませんね。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。