大学受験話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20200331.html
浪人時代のとある一日。予備校に自衛隊地連の人がやってきて「防衛大学校の入試説明会」が行われ、少し面白そうだなと思って何気なく参加してみました。学生当時私は「銀河英雄伝説」「沈黙の艦隊」が大好きだったので、正直その影響が大きく興味がありました。
自衛隊というとすごい固いイメージがあったのですが、その地連の人の説明では「まあ模試感覚で入試だけでも受けてみてはどうか」というような軽い感じの勧誘でした。実際、防衛大学校の入試は秋に行われ、他の受験と被ることはありません。また筆記試験の内容も一般大のものと差異はありません。一般大より先に合否判定も出るし、受験料も無料。
今でこそ自衛隊のステータスは高くなりましたが、当時自衛隊といえば駅でガタイの良い兄ちゃんを無理矢理勧誘しないといけない程に不人気職種でもありました私の受験の年に阪神大震災が発生し、そこでの災害派遣で一躍好感度が上がったのですが、丁度その端境期。(地域差はありますが)学校教育でも自衛隊に対して嫌悪感を持っている教師の割合が多い時代でもありました
私も最初は模試感覚の気軽な気持ちで受験してみることにしました。その1次筆記試験が受かると、自宅に地連の人がやってきて、手続きを優しく色々と指南してくれるのです当時私は学力にはそれなりに自信があったのですが、贅肉多めの運動音痴で、理想の自衛隊員とは真逆の体型でした「体力に自信が無い」「視力が悪いので身体検査で落ちるのでは」という不安が。
前者については「どんなに体力の無い人でも訓練でしっかり体力が付くから大丈夫」とのこと。「でも厳しい訓練なんでしょう?」と聞くと「いや、大丈夫大丈夫」と、軽い感じ。半信半疑でしたが、一応地連の人の言うことを信じることにしました(ただ後日わかったのですが、その説明に来た地連の人は防大出ではありませんでした)
後者に関しては「じゃあ富山に良い針の先生が居るので、そこで視力回復の施術をしてもらいましょう」ということでした。何と地連の人が鍼灸師のところまで送迎してくれるのだそうです正に至れり尽くせり
地連がここまでやってくれる裏には、富山県出身の自衛隊員が少ないので、何とか確保したいということがあったのでしょう。特に1次試験に合格しても2次試験にいかないという受験者も結構居るみたいなので必死なようです。(つづく)