KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日経平均はまさかのプラス転換も

★☆★☆ 高岡で22回目となるセミナー開催!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で自主開催セミナーを開催!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :10月3日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
特に今回はコロナの影響で定員数は限定されていますのでお早めに!
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
https://kokucheese.com/event/index/600223/

当然私も参加します(^_^)/

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本日の日経平均は反落。前日のNYは投資判断の引き上げを受けてAmazonが買われた他、GAFAM株が牽引する形で3指数揃って堅調。長期金利は0.67%と安定的で、連休中に104円まで攻めたドル円は105円まで戻して来ました。VIX指数は26.9ポイントに低下。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。ただ朝方から下値での買いが見られ、23100円すら割り込みませんでした。中国市場が始まると、次第に買い戻しが優勢に。

昼には黒田総裁が首相官邸に入ったと伝わり、足元の円高を牽制するのではないかという思惑、また、日銀ETF買いが入り後場は一段と下げ渋り。一時プラス圏に切り返す動きになりましたが、引けでは力尽きました。売買高は15億株台、売買代金は2.7兆円台と膨らみましたが、大型売出の受渡日を迎えたソフトバンク(9434)一社が3000億円押し上げました。


投資判断は「やや買い」。長くお休みをいただきましたが、その間起きたのは政権の交代。ただやはり日本の衝撃的な首相交代も日本株のトレンドを変えるものには成り得ず。16年のBrxitショックやアメリカ大統領選挙ショックを彷彿とさせるように、翌日には全戻しの展開になり、何事も無かったかのように再度上昇トレンドを維持しています。

安倍首相の突然の辞任は、日本株にとってアメリカの動向が最重要と考えている私にとっても、今回ばかりはトップに持って来ざるを得ない国内要因でした。体調問題と言われれば何も言えず、確かに記者会見の声を聞いても何だがキレが悪かったですけれど・・・。うーん、このタイミングでですか・・・。

まずは素直にお疲れ様でした、とは言いたいです。私が物心がついた時にずっと総理大臣をやっていた中曽根総理以上の在任期間でしたから、その重圧やストレスはハンパ無かったでしょう。

ただ以前杉村太蔵氏も言っていましたが「安倍政権は後世の歴史教科書に出るような大事業をやったのか?」という意見に、残念ながら私も同意です。勿論功績は色々あります。なんだかんだでトランプ大統領と世界で一番上手く付き合いましたし、アメリカ以外とも外交面ではかつてない程上手く立ち回ったと思います。株も上がりました。

しかし結局これだけ国民の支持を得ながら憲法改正は成し得ず。達成すれば勿論歴史教科書に載ったでしょう。安倍さんも無念でしょうが、世界がこれだけ右傾化した中でできないのであれば、少なくとも私が生きている間に憲法改正できなさそうですね。アベノミクス3本の矢で本当に効いたのは黒田バズーカのみ。これは残念ながら安倍首相だけの功績とは言い切れません。

少なくとも私が株の世界に入った00年以降、最も株式市場を意識した優しい首相でありました。それ故、この8年近くは良い思いをした方が多い相場であったのは事実。ただこれも結局中央銀行の金融政策に因るところが大きいと思っています。

もう一つコーポレートガバナンスコード導入も効きましたけれど、消費増税を2回もやって景気を冷やし、それでも株価がこれだけ上がった理由のほとんどは日銀を含めた世界的な金融緩和があったからでしょう。

確かにじゃあ他に誰がここまで上手く運営できたのか、世界のクセのある首脳と渡り合えたのか、と言われると、他の人では無理だったでしょう。しかしそれでも手厳しく言えば「在任期間が長かっただけ」という感じではあります。

ただそれは安倍首相の資質の問題ではなくて、アメリカですら大統領がどうであっても株価の本質的な流れには関係ありません。大統領がどんなに無茶苦茶でも、大統領令をどんなに連発しても議会に決定権があるので、議会の善し悪しが影響すると言うことがホトホトよくわかりました。

言われてみれば当たり前で、少なくとも民主国家であれば、トップはあくまで顔でしかありません。実際に国を動かすのは官僚やそれぞれの政治家。首相はいくつかの厳しい決断を迫られますが、重要なことは独断するわけにはいかず、党の方針に沿わざるを得ません。

勿論短期的には大統領や首相の所作が影響しますが、結局中央銀行がどう動くかというところが株価の決定要因としては大きいです。実際、辞意が出た8/28もこれだけのビッグニュースにも関わらず、瞬間700円以上株価が下がっただけで、それ以上にはなりませんでした。全面安にもなりませんでした。

もし本当にアベノミクスの功績が安倍首相に因るモノならば、日経平均は8000円に戻ってもおかしくないという理屈になります。しかし今更誰がアベノミクスを期待して、本当にデフレから脱却できると信じていたのか。消費増税後から既に景気後退していたところで今回のコロナで、アベノミクスによる株高を演出した外国人投資家も大部分を売り払ってしまっています。

一方、その頃起きたもう一つのサプライズと言えば、まさかのバフェット氏の商社株買い。これまでバフェット氏が日本の会社を買ったといえば非上場のタンガロイくらいでしたが、遂に上場株もバフェット的に割安と考えて買ってきたというところはかなりのサプライズでした。

もっともバフェット氏は安倍首相の辞任を受けて買ったわけでは無く、ここまで1年くらいかけてずっと買っていた模様。ということは、18年のペンス副大統領の対中強硬演説を受けた辺りで日本株も対象に考え始めた可能性があり、実際、最近金鉱株などを買っていることからも、明らかに投資姿勢が変わってきた感じはあります。

まあ氏の姿勢が変わったというより、近年の株高でバリュエーションが高くなりすぎて、買えるものが無くなってきたのではないかと見られています。ともあれ氏を崇拝する投資家も世界的に多いですから、良い日本株の宣伝になったと思います。

そうなると単に商社株だけには止まらない可能性もあります。実際にバフェット氏がここから更に買いを拡げるかどうかは別として、「そういった思惑」が日本のバリュー株に拡がる期待感はあります。ただ、バフェット氏は最近でもアメリカの航空株で失敗したりしていますから、ちょっと手放しで期待できない面もありますが。


新興市場も「やや買い」。本日は両指数共に堅調。アメリカでNASDAQが反発してきたことや、為替の円高に左右され辛いこと、またノーベル賞が近いのでバイオ系辺りに買いが入りやすくなってきたことが押し上げ要因になっています。また個人投資家が大部分を引き受けたソフトバンク(9434)の大規模POが受渡日を迎えたことで、個人マネーの流動性が高まったことも主因でしょう。


ポートフォリオ銘柄】
MTG(7806)は大幅高で年初来高値更新。1600円には届きませんでしたが、上放れの動きになっています。ストキャスティックスが高値圏にある中でも上値を追う銘柄は基本的に強く、ボリンジャーバンド+2σに沿った上昇相場がとりあえず優待権利取りの動きと合わせて続きそうです。


ホクト(1379)は反発でこちらも年初来高値更新。ライバル雪国まいたけ(1375)との比較感では時価総額でいきなり負けた形になっていますが、財務体質が悪い雪国まいたけに劣る理由がわかりません。そのため、その差を埋めるようなホクト買い、雪国まいたけ売りの流れが続いている格好です。このまま行けば月足は7ヶ月連続陽線となり、非常に需給は良好です。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。